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京都国立近代美術館② 「ポーランドの映画ポスター」展

 京都国立近代美術館での展覧会の続きを紹介します。

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 「日本・ポーランド国交樹立100周年記念 ポーランドの映画ポスター」展('20.5.26~7.12まで。この展覧会とコレクション展のみの場合、観覧料430円)です。
 
 この展覧会は、1950年代後半から1990年代前半までにポーランドで制作された映画ポスター96点を紹介しています。

 日本で作られる映画ポスターって、映画の一部を切り取った写真か、その部分を絵で再現したポスターがほとんどですが、ポーランドのポスターって、映画から受けたインスピレーションをそのまま描いているのですね。
 ちょっとびっくりしてしまいました

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 写真の真ん中は、日本映画の「姿三四郎」のポスターです。
 姿三四郎といえば、私も柔道の話としか知らないのですが、柔道で投げ飛ばそうという瞬間ですかね?

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 左の「ダントン」はなんとなくわかりますが、右のヒッチコックの「めまい」って、こんな感じの映画でしたっけ?

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 こちらは篠田正浩監督の「美しさと哀しさと」という作品のポスターです。
 川端康成の原作で、なんとなく詩情的な感じはしますね。
 
 私の思っていた映画ポスターとはあまりに違っていたので、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの似顔絵がメインになっていた「明日に向かって撃て!」のポスターを見た時は、「これよ、これ!」と思ってしまいました(笑)。

 どれもポスターとしては面白いのですが、ポスターだけからは何の映画かわからないように思います。
 当時のポーランドは、映画の内容をあまり気にせずに見れるぐらい映画観覧料金が安かったのですかね?
 日本でも、1950年では65円ほどだったみたいで、その後1992年ぐらいまでうなぎのぼりで料金が上昇したみたいです。
 そして、今では1900円! 高い・・・。
 ポーランドも、今は内容がよりダイレクトに伝わるポスターに変化しているかもしれませんね。

 映画の印象や感想を1枚のポスターに凝縮させると、受け止め方によってはこんな表現になるのかと驚かされた展覧会でした。
 興味深かったです。

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 「2020年度 第1回コレクション展」('20.5.26~7.12まで)は、いつも通り良かったです。
 今回は、山口八九子(やまぐち はちくし)の生誕130年記念の特集展示がありました。 
 私はこの画家を知らなかったのですが、俳画などは温かくホッとする絵でした

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 まだ旅行は控えているのですが、憂いなく、皆でのんびりと露天風呂を楽しめるように早くなって欲しいですね。

京都国立近代美術館
 住所:京都市左京区岡崎円勝寺町 TEL:075-761-4111
 開館時間:9時30分~17時(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜(月曜日が休日にあたる場合は、翌日が休館)、年末・年始、展示替え期間 

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