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兵庫県立美術館 「超・名品展」

 ほとんどの美術館で再開の目途が立ったみたいなので、今までトップに置いていた美術館・博物館情報も下げることにします。
 私も展覧会に行きだしますので、また展覧会の感想を中心に書いていきたいと思います。

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 兵庫県立美術館で開催されている「超・名品展」('20.6.2~6.7まで。観覧料1300円)に行ってきました。
 この展覧会は、本来なら4/11から6/7まで開催されるはずだったのですが、新型コロナの影響で、6/2からたった5日間のみ、それも事前予約での観覧です。
 事前予約だと、当日自分の行きたい時間に行くという気分次第ができないので、気ままな私としてはあまりうれしくないのですが、開館50周年の記念展覧会ですからね。
 これを見逃すわけにはいかず、予約は早々に済ませて行ってきました

 この展覧会、良かった~!
 たとえ5日間だけでも、よくぞ開催してくれましたっていう感じです
 1970年までの近代の作品、計106点の展示です。
 自分のところの館の所蔵品がほとんどかと思っていましたが、意外にも他の館からも多く作品が出展され、展示数も多く見応えがありました。

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 作品のほとんどにキャプションがついていたのですが、このキャプションがわかりやすい。
 作家のことはもちろん、人物画ならモデルが誰かについても結構詳しく書いてありました。

 抽象画についての説明もわかりやすく、吉原治良の作品なんて単に丸を描いているだけで何がすごいのか今までわからなかったのですが、今回のキャプションを読んでやっと見方がわかりました。
 抽象画は、見方を教えてもらえると理解しやすくなるんですよね。

 それでも私の好きなのは具象画ですけどね。
 佐伯祐三の絵は、筆のタッチが躍っているみたいで、力強さの中に勢いも感じました。

 鴨居玲の「静止した刻」は、人物と左半分の背景の色の対比も、振られたダイスと同じようにダイナミックな効果を表しているよう。

 ポスターやチラシになっている、和田三造の「南風」は、白い服を着ている左の人物は舞踊家の田中泯さんに似ていると思いません?(笑) 

 日本画では、菱田春草の「暮色」は、枯木にカラスが1羽いるだけの寂しい題材なのですが、色が茜色できれいなので暗い感じではありません。
 岡倉天心に、春草の絵の悪いところはぼんやりしてて暗くて鬱陶しいとこだと言われて、改善して描いた絵だそうですよ。

 入江波光の絵はいつも優しい。

 今回、私が一番気に入ったのは、松岡映丘の「右大臣實朝」です。
 刀の柄の鮫皮、帯の紐、降り積もった雪などの表現がすごく細かい。
 鶴岡八幡宮拝賀で車から降りるシーンが描かれているのですが、この後、実朝は暗殺されるそうです。
 美しく細かい描写が静けさを感じさせ、この後の出来事を知ると、嵐の前の静けさだったのだと思い至ります。
 端正で美しい絵でした。

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 版は小さいですが、作品のキャプションがたくさん載った図録は1000円と破格の値段です。
 読み物としても楽しめそうです。
 
 久しぶりの展覧会、堪能できました
 
兵庫県立美術館
 住所:兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1(HAT神戸内) TEL:078-262-0901(代表)
 開園時間:10時~18時(入館は閉館の30分前まで)
 休館日:月曜(祝休日の場合は翌日)、年末年始、メンテナンス期間

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主に関西で開催されている展覧会を観に行っています。
ゆるゆる感想を書いていきたいと思います。
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