阪急うめだギャラリー「藤井フミヤ展」

阪急うめだギャラリーで開催されている「Fumiya art 2020 藤井フミヤ展 多様な想像新世界」展('20.2.16~2.24まで。入場料800円)を観てきました。
この展覧会はご存知ミュージシャンの藤井フミヤさんの作品約100点を展示した個展です。
藤井フミヤさんって、音楽だけでなく絵も描かれていたのですね。

サブタイトルにもあるように、本当に多様な手法で描かれていました。
ダ・ヴィンチやラファエロなどの古典から、ウォーホル、リキテンスタインなどの現代アートまでのいろんな有名画家や流派の絵画はもとより、貼り絵、切り絵、ビーズ絵、コミック画などありとあらゆるものを取り入れて作品が作られていました。

こちらの作品は、体の線からエゴン・シーレを連想します。
会場にはもっとシーレ風の絵もありましたよ。
全体の印象としては、美術館や展覧会を見て刺激を受けた作品を自分ならどう描くかを想像して、それを具現化したらこうなりましたという感じです。

この人はすごい才能の持ち主なのだと思います。
独学ということですが、色の感覚も形の捉え方もすばらしい。
見ていると、画家を目指す人が何年もかけて得ようとするものを、簡単とは言いませんがそれほど苦労せずに描けてしまいそう。
ですが、その分、重みというか実(じつ)があまり感じられない。
上手く言えないのですが、作品への思い入れというよりも、無心になって「描く」行為そのものがこの人にとって重要で、できあがった作品は単なる結果なので、それほどその作品に執着はないのではないかと思いました。
なので、あらゆる画家や手法を簡単に試せるのかなぁと勝手に想像してます。
それでもこの人の根本的な美的感覚は抜群で、どれも美しかったですよ。

藤井フミヤさんのアートの才能を見せつけられた展覧会でした。
阪急うめだギャラリー
住所:大阪市北区角田町8-7 阪急梅田本店9階 TEL:06-6361-1381
入場時間:日~木10時~20時、金・土10時~21時、最終日18時閉場(入場は各閉場の30分前まで)

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