静岡 遠州の旅⑪ 大日本報徳社
ステンドグラス美術館の向いに趣きのある建物があり、何かなと見ると大日本報徳社と書いてあり、観光パンフに見学可能と書いてあったため見学させてもらうことにしました。

こちらの建物が受付になっています。
いくつか建物がありますが、現在入館できる建物は2館ということで、入館料200円を支払うと案内をしてもらいながら見学できます。

大日本報徳社というのは、二宮尊徳の「報徳の教え」を広めるための全国的な団体で、こちらは本社だそうです。
二宮尊徳(たかのり・そんとく)は、幼名を二宮金治郎(金次郎と表記される場合もあり)といい、両親が亡くなり親戚の家に引き取られますが、夜に本を読むと燈油の無駄使いだと言われたため、薪拾いをしながら本を読んだとしてその姿は銅像になり、昔はどこの小学校にもあったと思います。
最近は少なくなりましたが、それでもつい最近京都の小学校で見かけました。
その金治郎が大人になり、報徳思想というものを独学で編み出し広めようとしたそうです。
この思想については、私はあまりわかっていないのでここでは書きませんが、二宮尊徳の高弟が掛川藩の大庄屋で、その息子とともに明治8年にこの地で報徳社を結社しました。
それが大日本報徳社の始まりだそうです。

こちらが大講堂です。
国の重要文化財です。

木造2階建てで、中は和洋折衷のような印象です。

伊東博文の書です。
「無盡蔵」って、何か意味があるのでしょうが、何が無尽蔵かちょっとわかりませんね。
案内の方に聞けばよかったです。
先程、二宮尊徳の高弟とその息子が報徳社を作ったと書きましたが、その息子というのが岡田良一郎といい、衆議院議員もつとめた人物です。
その息子の岡田良平も政治家になり、文部大臣にもなっています。
推測ですが、その関係で伊東博文とも交流があったのかもしれませんね。
経済的に苦しい人にお金を貸すには信用貸しになるので、日本で初めて信用金庫を作ったのが岡田良一郎だそうですよ。
岡田良一郎の肖像画の複製が飾ってあったのですが、本物は黒田清輝の作だそうです。

こちらは仰徳(こうとく)記念館です。
報徳社は天皇家とも縁があり、こちらの建物と受付の建物である仰徳学寮(こうとくがくりょう)は東京の有栖川家の建物の一部が下賜され、現在地に移築したものだそうです。
どちらも静岡県の指定有形文化財です。

長い廊下が昔の学校みたいです。

部屋は明るく、広かったです。
照明はシャンデリアでした。

こちらは淡山翁記念報徳図書館です。
岡田良一郎(淡山)の功績を記念して建てられた掛川最古の洋風建築の図書館です。
すぐ近くに掛川市立図書館があるのですが、その図書館ができるまでこの図書館が一般開放され市民に利用されていたそうですよ。
今は拝観不可になっています。
静岡県指定有形文化財です。

冀北(きほく)学舎です。
岡田良一郎が自邸に私塾を作ったそうですが、その家をこちらに移築したそうです。
その私塾は現在の掛川西高等学校の前身となったそうです。
こちらも静岡県指定有形文化財です。

最後になりましたが正門です。
「道徳門」と「経済門」の2つの門を上のアーチがつないでいる、それが報徳社の精神なんだそうです。
難しい教えはいろいろあるのでしょうが、最も端的に表しているのがこの門ではないでしょうか。
静岡県指定有形文化財です。
敷地内の建物のほぼ全てが文化財だったと思います。
大人になった二宮金次郎の話は、そんなに知らなかったのですが、その思想は現在も受け継がれているのだなと実感しました。
大日本報徳社
住所:静岡県掛川市掛川1176番地 TEL:0537-22-3016
開館時間:10時~16時 休館日:祝日、年末年始(12/29~1/4)

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こちらの建物が受付になっています。
いくつか建物がありますが、現在入館できる建物は2館ということで、入館料200円を支払うと案内をしてもらいながら見学できます。

大日本報徳社というのは、二宮尊徳の「報徳の教え」を広めるための全国的な団体で、こちらは本社だそうです。
二宮尊徳(たかのり・そんとく)は、幼名を二宮金治郎(金次郎と表記される場合もあり)といい、両親が亡くなり親戚の家に引き取られますが、夜に本を読むと燈油の無駄使いだと言われたため、薪拾いをしながら本を読んだとしてその姿は銅像になり、昔はどこの小学校にもあったと思います。
最近は少なくなりましたが、それでもつい最近京都の小学校で見かけました。
その金治郎が大人になり、報徳思想というものを独学で編み出し広めようとしたそうです。
この思想については、私はあまりわかっていないのでここでは書きませんが、二宮尊徳の高弟が掛川藩の大庄屋で、その息子とともに明治8年にこの地で報徳社を結社しました。
それが大日本報徳社の始まりだそうです。

こちらが大講堂です。
国の重要文化財です。

木造2階建てで、中は和洋折衷のような印象です。

伊東博文の書です。
「無盡蔵」って、何か意味があるのでしょうが、何が無尽蔵かちょっとわかりませんね。
案内の方に聞けばよかったです。
先程、二宮尊徳の高弟とその息子が報徳社を作ったと書きましたが、その息子というのが岡田良一郎といい、衆議院議員もつとめた人物です。
その息子の岡田良平も政治家になり、文部大臣にもなっています。
推測ですが、その関係で伊東博文とも交流があったのかもしれませんね。
経済的に苦しい人にお金を貸すには信用貸しになるので、日本で初めて信用金庫を作ったのが岡田良一郎だそうですよ。
岡田良一郎の肖像画の複製が飾ってあったのですが、本物は黒田清輝の作だそうです。

こちらは仰徳(こうとく)記念館です。
報徳社は天皇家とも縁があり、こちらの建物と受付の建物である仰徳学寮(こうとくがくりょう)は東京の有栖川家の建物の一部が下賜され、現在地に移築したものだそうです。
どちらも静岡県の指定有形文化財です。

長い廊下が昔の学校みたいです。

部屋は明るく、広かったです。
照明はシャンデリアでした。

こちらは淡山翁記念報徳図書館です。
岡田良一郎(淡山)の功績を記念して建てられた掛川最古の洋風建築の図書館です。
すぐ近くに掛川市立図書館があるのですが、その図書館ができるまでこの図書館が一般開放され市民に利用されていたそうですよ。
今は拝観不可になっています。
静岡県指定有形文化財です。

冀北(きほく)学舎です。
岡田良一郎が自邸に私塾を作ったそうですが、その家をこちらに移築したそうです。
その私塾は現在の掛川西高等学校の前身となったそうです。
こちらも静岡県指定有形文化財です。

最後になりましたが正門です。
「道徳門」と「経済門」の2つの門を上のアーチがつないでいる、それが報徳社の精神なんだそうです。
難しい教えはいろいろあるのでしょうが、最も端的に表しているのがこの門ではないでしょうか。
静岡県指定有形文化財です。
敷地内の建物のほぼ全てが文化財だったと思います。
大人になった二宮金次郎の話は、そんなに知らなかったのですが、その思想は現在も受け継がれているのだなと実感しました。
大日本報徳社
住所:静岡県掛川市掛川1176番地 TEL:0537-22-3016
開館時間:10時~16時 休館日:祝日、年末年始(12/29~1/4)

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