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美術館「えき」KYOTO 「婦人画報と京都」展

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 美術館「えき」では、「婦人画報創刊115周年記念特別展 婦人画報と京都」展('20.1.2~1.20まで。入館料900円)が開催されています。
 私が行った時はお正月明けすぐだったので、門松が飾られていました。

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 入口には池坊の立花も展示されていました。

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 この展覧会は、明治の文豪・国木田独歩が明治38年(1905年)に創刊した「婦人画報」という雑誌に掲載された数多くの情報の中から、京都の伝統を伝える「人」と「家」を紹介した展覧会です。

 その「人」と「家」というのは「華道 池坊家」、「ガラス工芸 石田家」、「有職御人形司 伊東家」、
「京舞井上流 井上家」、「日本画 上村家」、「截金 江里家」、「染織 志村家」、「茶道具千家 千家」、
「京都吉兆 徳岡家」、「塗師 中村家」、「友禅 森口家」、「樂焼窯元 樂家」、「冷泉流歌道 冷泉家」のそれぞれの代表者とその後継者のことで、それぞれの作品及び所蔵品が紹介されています。

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 各家ごとの展示になっています。
 どの作品も素晴らしかったのですが、私が強く惹かれたのは、截金の「江里家」とガラス工芸の
「石田家」の作品です。
 どちらも美しい~

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 こちらは、江里佐代子さんの「截金盒子・截金まり香盒」です。
 丸い形に細かい細かい截金細工、色も形も美しい上、愛らしい
 見ていてパァっと顔がほころぶのが自分でもわかりました。
 今は娘さんの朋子さんが跡を継いでられるようですが、娘さんの作品は小さくて形が可愛らしい
 手に取ってみたいなぁと思う作品でした。

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 ガラス工芸の石田家は、石田亘夫妻と息子さんの知史さん夫妻の4人で作られているみたいで、文字通り「石田家」での制作です。
 展示リストがなかったので、はっきりとは覚えてないのですが、今回は石田亘さんと息子の知史さんの作品が展示されていたと思います。
 亘さんの奥さんの征希さんの作品があったかはちょっと記憶が定かではありません。
 ですが、どの作品も繊細で美しい
 亘さんの作品は、淡い砂糖菓子でできているような美しさで、童話にでてくるお姫様に似合いそうです。
 持っているだけで幸せな気分になりそう
 知史さんの作品は色がすごくきれいでした

 写真は載せていませんが、この他にも上村家は松園・松篁・淳之さんの3代全員の作品が展示されてました。
 どの作品も品がありますね~。
 うっとりします

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 会場の外には、婦人画報の創刊から最新刊までの表紙絵が展示されています。
 こちらは左上が堀文子、上段真ん中は東郷青児、下段真ん中は小磯良平の表紙絵ですよ。
 豪華ですね。
 私は婦人画報ってあまり知らないのですが、この雑誌が美術や芸術、工芸、更には伝統を尊重していたことがわかりました。
 今回は京都の伝統工芸の素晴らしさを再確認できた展覧会でした

美術館「えき」KYOTO
 住所:京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 JR京都伊勢丹7階隣接 TEL:075-352-1111(大代表)
 開館時間:10時~20時(入館は閉館の30分前まで)
 
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