京都嵐山 福田美術館「福美コレクション展」

昨年の10月に嵐山に新しく開館された福田美術館に行ってきました。
こちらは消費者金融のアイフルが蒐集した約1500点のコレクションを展示する美術館です。
開館記念として「福美コレクション展」('19.10.1~'20.1.13まで。観覧料1300円)が開催されています。
ここのコレクション、すごいですねぇ~。
コンセプトが「きれいなもの、大きいもの、わかりやすいものを集めました」というだけあり、近代日本画のビッグネームの画家の絵が揃ってます。
それも屏風などの大きいものが多くて見栄えがします。
有名画家の作品でも、名前だけで集めて素人目にはパッとしない作品を置いている美術館もありますが、こちらのは誰が見ても「良いな~」と思える作品ばかりです。
ほとんどの作品が写真撮影可ですが、展示ケースのガラスに反射して私ではうまく撮れなかったのですが、まだ松の内なのでおめでたい作品を中心に少し紹介したいと思います。


まず最初は、横山大観の「富士図」です。
富士山に日の出、おめでたいですね。
無駄がないシンプルでインパクトのある作品です。

こちらは竹久夢二の「南枝早春」です。
かわいい少女が羽子板で遊んでいます。
夢二の作品は、この絵を含めてたくさんあったのですが、どれも顔がきれいなものばかりが揃ってました。

長澤芦雪の「海老図」です。
わかりにくいかもしれませんが、大きな伊勢海老の尻尾の上の辺りに、ちっちゃなエビが何匹も描かれているんですよ。
大きさの比較が面白いです。

伊藤若冲の「群鶏図押絵貼屏風」です。
鶏のポーズがユーモラスです。
片割れもあり、六曲一双で展示されていましたが、写真は片方だけです。
若冲の群鶏図屏風は他の美術館にもいくつかありますね。
でも写真OKなのはここだけかもしれません。

速水御舟の「春眠」は、躑躅の木だそうですが、蕾をいっぱいつけた木の下で猫が気持ち良さそうに寝ています。
見ているこちらまで、温かくほんわかした気分になりました。

日本画が主ですが、洋画も少ないですが良い絵が揃ってました。
今回はその中から1枚紹介します。
マティスの「窓辺の婦人」です
穏やかで爽やかな絵でした。

それほど大きな美術館ではないですが、きれいな作品が多いので満足感がありました。
こちらのコレクションを観た後では、この猫のように良い気分で眠れそうです。
今回は紹介しませんでしたが、上村松園の作品も美しかったですよ。
こちらの次回の展覧会は美人画展で、松園の「雪女」という作品が初公開で展示されるそうです。
今後も楽しみな美術館が増えて嬉しいです。
福田美術館
住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16 TEL:075-863-0606
開館時間:10時~17時(入館は閉館30分前まで)休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)、展示替え期間、年末年始

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