京都国立博物館 「京博のお正月」展
本年もよろしくお願いします。

今年最初の展覧会は、京都国立博物館の「京博のお正月」(観覧料520円)です。
常設展示に加え、「子づくし‐干支を愛でる‐」('20.1.2 ~2.2まで)、「京都御所障壁画紫宸殿」('20.1.2~2.2まで)、「神像と獅子・狛犬」('20.1.2~3.22まで)の3つの特集展示が京博のお正月企画みたいです。
どの特集も楽しい♪
「子づくし」は、土佐光吉の源氏物語画帖「初音」が豪華できれいでした。
ネズミの根付などかわいいものがいっぱい。
新羅十二支像護石の子像の拓本は、しっかりきれいに写されており立派でした。

その中でも私の一押しは、永楽妙全作の「黄交趾釉俵鼠置物」です。
俵の黄色がすごくきれいで、その上にちょこんと乗っているネズミがなんともいえず愛らしいのです。
写真よりずっと明るい黄色でしたよ。
晴れやかな気分になりました。
「京都御所障壁画紫宸殿」は、住吉広行作の「賢聖障子(げんじょうのしょうじ)」という内裏紫宸殿の母屋と北廂と間に嵌め込まれている障子の展示です。
中国殷代から唐代までの賢臣32人がずら~っと描かれています。
なんか見られているようで、ちょっと落ち着きませんね(苦笑)。

真ん中には獅子と狛犬が描かれており、その上には負文亀(ふぶんき)という瑞祥を表すという亀が描かれています。
この障子の奥は神聖という感じですね。
現在、紫宸殿には模写が立てられているため、今回は原本を観れる貴重な機会だそうですよ。
「神像と獅子・狛犬」は、狛犬好きの私としてはワクワクの展示でした。
八坂神社の獅子・狛犬は、右足を前に出し、動きそうな迫力がありかっこいいです。
御上神社の獅子・狛犬は、穏やかそうです。

大宝神社の獅子は小ぶりですが、威厳を感じますね。
神像の方は、湛慶作の「善妙神立像」が小さいながらも、お顔に気品があり美しかったです。
彩色がされていて、衣の緑が目を惹きました。
「神像と獅子・狛犬」は仏像コーナーに展示されていたのですが、その展示室に舞鶴市にある善福寺の、修復後の「地蔵菩薩坐像」が公開されていました('20.1.2~3.22まで)。
修復前の写真も展示されていたのですが、全然違います。
後から塗られた色彩が落とされ、深い静かさを秘めた落ち着きのあるお地蔵様になっていました。
修復前は仏様というより僧侶に近い印象で、修復後の方が断然良かったです。
特別展示の他にも、漆工の美濃屋コレクション('20.1.2~2.9まで)がどれも美しくてうっとりしました。
実際に使用するために作られた物だと思いますが、もし自分の物だとしてもきれいすぎて使えそうにありません。
ですが、嵩があるので飾るのも場所を取りそうです。
やはり庶民には手が出ませんね(笑)。
どれも目の保養になりました。

この日は、観世流による新春能のイベントがありまして観てきました。
狂言は見たことがあるのですが、能楽はほとんど見た記憶がなかったので、すごく新鮮でした。
演目は「草子洗小町」の小野小町の疑いが晴れた後の舞いの場面と「逆矛」の国造りの場面です。
はじめに田茂井廣道さんによるミニ解説がありました。
この解説がないと何か全然わかりませんでした。
能はどういう場面であるかをわかって観ると面白いとおっしゃっていましたが、その通りだなと思いました。
私は「逆矛」が良かったです。
舞いもダイナミックですし、面の表情も迫力がありました。
歌の声もズシーンと響きますし、鼓の音もカーンとこんなに高い音だったのかとびっくりしました。
部分的な演目でしたが、新春から良いものを見せていただきました。
1月12日は舞妓さん芸妓さんの舞のイベントもあるみたいです。
こちらも華やかそうですね。
京博のお正月を堪能させていただきました。
今年最初の展覧会、良いものをいっぱい見れて、幸先が良さそうです。
今年も展覧会の記事が中心になると思いますが、よろしくお付き合いくださいませ。
京都国立博物館
住所:京都市東山区茶屋町527 TEL:075-525-2473(テレホンサービス)
開館時間:9時半~17時(3月6・7・13・14日を除く金・土曜は20時まで。入館は各30分前まで)
休館日:月曜(月曜が休日の場合は、翌火曜日休館)、年末年始

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今年最初の展覧会は、京都国立博物館の「京博のお正月」(観覧料520円)です。
常設展示に加え、「子づくし‐干支を愛でる‐」('20.1.2 ~2.2まで)、「京都御所障壁画紫宸殿」('20.1.2~2.2まで)、「神像と獅子・狛犬」('20.1.2~3.22まで)の3つの特集展示が京博のお正月企画みたいです。
どの特集も楽しい♪
「子づくし」は、土佐光吉の源氏物語画帖「初音」が豪華できれいでした。
ネズミの根付などかわいいものがいっぱい。
新羅十二支像護石の子像の拓本は、しっかりきれいに写されており立派でした。

その中でも私の一押しは、永楽妙全作の「黄交趾釉俵鼠置物」です。
俵の黄色がすごくきれいで、その上にちょこんと乗っているネズミがなんともいえず愛らしいのです。
写真よりずっと明るい黄色でしたよ。
晴れやかな気分になりました。
「京都御所障壁画紫宸殿」は、住吉広行作の「賢聖障子(げんじょうのしょうじ)」という内裏紫宸殿の母屋と北廂と間に嵌め込まれている障子の展示です。
中国殷代から唐代までの賢臣32人がずら~っと描かれています。
なんか見られているようで、ちょっと落ち着きませんね(苦笑)。

真ん中には獅子と狛犬が描かれており、その上には負文亀(ふぶんき)という瑞祥を表すという亀が描かれています。
この障子の奥は神聖という感じですね。
現在、紫宸殿には模写が立てられているため、今回は原本を観れる貴重な機会だそうですよ。
「神像と獅子・狛犬」は、狛犬好きの私としてはワクワクの展示でした。
八坂神社の獅子・狛犬は、右足を前に出し、動きそうな迫力がありかっこいいです。
御上神社の獅子・狛犬は、穏やかそうです。

大宝神社の獅子は小ぶりですが、威厳を感じますね。
神像の方は、湛慶作の「善妙神立像」が小さいながらも、お顔に気品があり美しかったです。
彩色がされていて、衣の緑が目を惹きました。
「神像と獅子・狛犬」は仏像コーナーに展示されていたのですが、その展示室に舞鶴市にある善福寺の、修復後の「地蔵菩薩坐像」が公開されていました('20.1.2~3.22まで)。
修復前の写真も展示されていたのですが、全然違います。
後から塗られた色彩が落とされ、深い静かさを秘めた落ち着きのあるお地蔵様になっていました。
修復前は仏様というより僧侶に近い印象で、修復後の方が断然良かったです。
特別展示の他にも、漆工の美濃屋コレクション('20.1.2~2.9まで)がどれも美しくてうっとりしました。
実際に使用するために作られた物だと思いますが、もし自分の物だとしてもきれいすぎて使えそうにありません。
ですが、嵩があるので飾るのも場所を取りそうです。
やはり庶民には手が出ませんね(笑)。
どれも目の保養になりました。

この日は、観世流による新春能のイベントがありまして観てきました。
狂言は見たことがあるのですが、能楽はほとんど見た記憶がなかったので、すごく新鮮でした。
演目は「草子洗小町」の小野小町の疑いが晴れた後の舞いの場面と「逆矛」の国造りの場面です。
はじめに田茂井廣道さんによるミニ解説がありました。
この解説がないと何か全然わかりませんでした。
能はどういう場面であるかをわかって観ると面白いとおっしゃっていましたが、その通りだなと思いました。
私は「逆矛」が良かったです。
舞いもダイナミックですし、面の表情も迫力がありました。
歌の声もズシーンと響きますし、鼓の音もカーンとこんなに高い音だったのかとびっくりしました。
部分的な演目でしたが、新春から良いものを見せていただきました。
1月12日は舞妓さん芸妓さんの舞のイベントもあるみたいです。
こちらも華やかそうですね。
京博のお正月を堪能させていただきました。
今年最初の展覧会、良いものをいっぱい見れて、幸先が良さそうです。
今年も展覧会の記事が中心になると思いますが、よろしくお付き合いくださいませ。
京都国立博物館
住所:京都市東山区茶屋町527 TEL:075-525-2473(テレホンサービス)
開館時間:9時半~17時(3月6・7・13・14日を除く金・土曜は20時まで。入館は各30分前まで)
休館日:月曜(月曜が休日の場合は、翌火曜日休館)、年末年始

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