奈良国立博物館 「第71回 正倉院展」
奈良国立博物館では「御即位記念 第71回正倉院展」('19.10.26~11.14まで。観覧料1100円)が開催されています。
正倉院展は毎年すごい人なので、行ったり行かなかったりするのですが、今年は御即位記念で豪華なものが出展されるとのことで観てきました。
朝一番に近い時間に行ったのに既に入場とチケット購入の2列の行列ができていました。
チケットを持っていたので比較的すんなりと入場はできたのですが、中は順路がなく好きなところから自由に見れるようになっていたので人でごった返しの状態。
でもしっかりと観てきましたよ(笑)。

計41点の展示で、どれも宝物なのでどれをチョイスすれば良いか迷いますが、私は細工物が好きなので細工物を中心に気に入った品の感想を簡単に記しておきたいと思います。
会場に入室して最初の方にあったのは、撥鏤尺(ばちるのしゃく)という染め象牙のものさしです。
撥鏤とは象牙の表面を色料で染めて模様を彫り、地の象牙の白を見せて図柄を表すという方法で、ところどころに色を加えることでより鮮やかにするという手の込んだ作品でした
紅牙(こうげ)と緑牙(りょくげ)の2種ありまして、紅牙はきれいな朱色に緑を加えてました。
緑牙は緑といいながらほぼ黒に見える紺地に赤と黄色を加えているそうです。
黄色が金に見え、黒地に金のようで豪華に見えました。
どちらも模様は鳥や花、角が花になっている花鹿でした。
縁まで細工が施されきれいでしたよ
金銀平文琴(きんぎんひょうもんきん)は、チケットや図録に使われていました。
細かい細工がしてあるのですが肉眼では見にくく、皆さん単眼鏡などで熱心に見てられました。
単眼鏡などを持ってない人のために拡大パネルも展示してあり、もっぱら私はそっちを見てそうなのかと思いました。
この拡大パネルは主要な品について展示してあり、パネルと実物を見合わせて見れるので大変参考になります。
肉眼では大きな細工しか見えませんが、パネルを見ると細かい模様がびっしり施されているのがわかり感心しました
紺玉帯残欠(こんぎょくのおびざんけつ)という大きなラピスラズリをつけた皮ベルトの保存箱である螺鈿箱(らでんのはこ)はきれいでしたねぇ~
花の模様の中央に水晶が貼られているのですが、その下に絵が描かれ、それを水晶を通して見るとより複雑な美しさが生まれます。
箱の中にも小花をあしらった錦が貼ってあり凝ってました

今回最も美しいと思ったのは、紫檀金鈿柄香炉(したんきんでんのえごうろ)です。
紫檀の地に金細工、花模様の中心には水晶、色ガラスが嵌め込まれ、獅子の飾りもついています。
私がきれいだなと思ったのが柄の部分で、柄の上に敷いてある錦を留めるため組み紐で縛ってあります。
それがすごく良いアクセントになっており、素敵だなと思いました

細工物の他にも、6扇の鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)は鳥毛はなかったですが額の緑の印がきれいに残っており美しかったですし、大乗大集地蔵十輪経(だいじょうだいじゅうじぞうじゅうりんきょう)の字が端正できれいでした
図録は1700円です。
人が多く、行くのを躊躇っていたのですが行って良かったです。

奈良国立博物館に行くと必ず行くのがなら仏像館。
仏像好きにはたまりません。
今回、私が楽しみにしていたのが海住山寺の仏さま。
平安時代の十一面観音菩薩立像はしっかりとしており、力強さがありました。
鎌倉時代の地蔵菩薩坐像は美しかったです。
海住山寺は車を持っていない者にとってはものすごく行くのがしんどい場所にあるので、奈良国立博物館で仏さまにお会いできて嬉しかったです。

今まで気付かなかったのですが、日本語版と外国語版ではチラシが違うのですね。

行った日はお天気が良かったですが、少し寒くなっていました。
鹿の様子も少し寒そうに見えます。
まだあまり紅葉はしてませんでしたが、紅葉の奈良ももうすぐかもしれませんね。
最終日の11月14日は御即位記念で無料で観れますし、オススメの展覧会ですよ。
奈良国立博物館
住所:奈良市登大路町50番地 TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル)
開館時間:9時~18時(金・土・日・祝は20時まで。入館は各閉館の30分前まで) 休館日:会期中無休

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正倉院展は毎年すごい人なので、行ったり行かなかったりするのですが、今年は御即位記念で豪華なものが出展されるとのことで観てきました。
朝一番に近い時間に行ったのに既に入場とチケット購入の2列の行列ができていました。
チケットを持っていたので比較的すんなりと入場はできたのですが、中は順路がなく好きなところから自由に見れるようになっていたので人でごった返しの状態。
でもしっかりと観てきましたよ(笑)。

計41点の展示で、どれも宝物なのでどれをチョイスすれば良いか迷いますが、私は細工物が好きなので細工物を中心に気に入った品の感想を簡単に記しておきたいと思います。
会場に入室して最初の方にあったのは、撥鏤尺(ばちるのしゃく)という染め象牙のものさしです。
撥鏤とは象牙の表面を色料で染めて模様を彫り、地の象牙の白を見せて図柄を表すという方法で、ところどころに色を加えることでより鮮やかにするという手の込んだ作品でした

紅牙(こうげ)と緑牙(りょくげ)の2種ありまして、紅牙はきれいな朱色に緑を加えてました。
緑牙は緑といいながらほぼ黒に見える紺地に赤と黄色を加えているそうです。
黄色が金に見え、黒地に金のようで豪華に見えました。
どちらも模様は鳥や花、角が花になっている花鹿でした。
縁まで細工が施されきれいでしたよ

金銀平文琴(きんぎんひょうもんきん)は、チケットや図録に使われていました。
細かい細工がしてあるのですが肉眼では見にくく、皆さん単眼鏡などで熱心に見てられました。
単眼鏡などを持ってない人のために拡大パネルも展示してあり、もっぱら私はそっちを見てそうなのかと思いました。
この拡大パネルは主要な品について展示してあり、パネルと実物を見合わせて見れるので大変参考になります。
肉眼では大きな細工しか見えませんが、パネルを見ると細かい模様がびっしり施されているのがわかり感心しました

紺玉帯残欠(こんぎょくのおびざんけつ)という大きなラピスラズリをつけた皮ベルトの保存箱である螺鈿箱(らでんのはこ)はきれいでしたねぇ~

花の模様の中央に水晶が貼られているのですが、その下に絵が描かれ、それを水晶を通して見るとより複雑な美しさが生まれます。
箱の中にも小花をあしらった錦が貼ってあり凝ってました


今回最も美しいと思ったのは、紫檀金鈿柄香炉(したんきんでんのえごうろ)です。
紫檀の地に金細工、花模様の中心には水晶、色ガラスが嵌め込まれ、獅子の飾りもついています。
私がきれいだなと思ったのが柄の部分で、柄の上に敷いてある錦を留めるため組み紐で縛ってあります。
それがすごく良いアクセントになっており、素敵だなと思いました


細工物の他にも、6扇の鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)は鳥毛はなかったですが額の緑の印がきれいに残っており美しかったですし、大乗大集地蔵十輪経(だいじょうだいじゅうじぞうじゅうりんきょう)の字が端正できれいでした

図録は1700円です。
人が多く、行くのを躊躇っていたのですが行って良かったです。

奈良国立博物館に行くと必ず行くのがなら仏像館。
仏像好きにはたまりません。
今回、私が楽しみにしていたのが海住山寺の仏さま。
平安時代の十一面観音菩薩立像はしっかりとしており、力強さがありました。
鎌倉時代の地蔵菩薩坐像は美しかったです。
海住山寺は車を持っていない者にとってはものすごく行くのがしんどい場所にあるので、奈良国立博物館で仏さまにお会いできて嬉しかったです。

今まで気付かなかったのですが、日本語版と外国語版ではチラシが違うのですね。

行った日はお天気が良かったですが、少し寒くなっていました。
鹿の様子も少し寒そうに見えます。
まだあまり紅葉はしてませんでしたが、紅葉の奈良ももうすぐかもしれませんね。
最終日の11月14日は御即位記念で無料で観れますし、オススメの展覧会ですよ。
奈良国立博物館
住所:奈良市登大路町50番地 TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル)
開館時間:9時~18時(金・土・日・祝は20時まで。入館は各閉館の30分前まで) 休館日:会期中無休

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