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大阪歴史博物館 「浮世絵ねこの世界展」

 ブログを再開したばかりだったというのに、学生並みの夏休みを取ってしまいました。
 少し暑さも和らいできましたので、またボチボチと書いていきたいと思います

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 この夏はネコの展覧会が多かったのですが、大阪歴史博物館で開催されている「ニャンダフル 浮世絵ねこの世界展」('19.7.27~9.8まで。特別展のみ観覧料800円)に行ってきました。

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 この展覧会は、作品の中に必ずネコがいる浮世絵ばかりを集めた展覧会です
 計153点もの展示で、作者もネコ好きで知られる国芳をメインに、国貞、国周、芳年など有名どころが勢揃いで見応えがありました。
 猫の戯画、美人やこどもと猫、妖怪になった猫など、様々な猫を楽しめます。

 人間とは不思議なもので、同じ浮世絵でも「美人画」とあれば美人に、「猫の世界展」とタイトルにつけられれば、自然に猫にばかり注目してしまいます。
 ですが、今回の浮世絵は結構きれいな美人画が揃っていて、美人の方にも注目が必要です。
 国芳の女性は、ちゃきちゃきの江戸っ子という感じで元気いっぱいですね。
 国貞や国周は、基本の絵が美人。
 でも、なんといっても芳年の美人が私は一番。
 顔の造形の美しさはもちろん、江戸後期から明治にかけての画家なので色のバリエーションが豊かになっているため色もきれい。
 その上、表情や動作の動きも良く、機知にも富んでるとくればもう言うことなしです
 
 芳年の「猫を抱く美人」は小品ですが、摺物か肉筆画のように見えます。
 色数はそんなに多くはなかったですが、丁寧なつくりで美しかったです
 猫もふっくらとしていて、福々しかったですしね。

 江戸時代の猫って、女性の着物の裾によく反応していたのですね。
 裾にじゃれついている様子は、いろんな浮世絵師が描いていました。
 浮世絵に描かれている猫の顔は、どれもそれほどかわいくは描かれていないのですが、じゃれついているしぐさがかわいいです。

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 展覧会の最後には、猫の置物などを撮影できるコーナーもありました。

 図録は2300円です。

 ところどころ「ねこねこ日本史」のキャラクターたちがパネルで作品解説をしており、猫に注目しても美人に注目しても楽しい展覧会でした

大阪歴史博物館
 住所:大阪市中央区大手前4-1-32 TEL:06-6946-5728
 開館時間:9時半~17時(金曜は20時まで) 休館日:火曜、年末年始(12月28日~1月4日)

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ゆるゆる感想を書いていきたいと思います。
ローカルネタになりますが、訪問していただけるとうれしいです。

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