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京都文化博物館 「百花繚乱ニッポン×ビジュツ」展

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 京都文化博物館で開催されている「百花繚乱ニッポン×ビジュツ 北斎、広重、若冲、応挙大集合!風神雷神から日本刀まで」展('19.8.25~9.29まで。入場料1200円)を見てきました。
 今年の9月に京都で開催されたICOM(世界博物館会議)を記念しての展覧会で、日本画、浮世絵を中心に刀や工芸品まで幅広い展示です。

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 うーん・・・、この展覧会は一言でいうならお祭りみたいでした。
人がわんさかいて、誰もが知ってるような浮世絵やネームバリューのある画家の絵をちょろっと並べ、刀やド派手な駕籠を見せてさぁご覧あれ!みたいな。
 連休中に行ったので、1階から会場までのEVに乗る段階で行列ができているぐらい人であふれかえっていたせいかもしれませんが、以前に観た京博の作品から感じる歴史的重み、大阪のエインズワース展から感じた浮世絵に対する愛情などのような深みが感じられず、どんちゃんパーッと騒ぎましょう的な軽いノリで、私としてはちょっと残念な印象を受けました。

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 会場では写真撮影可だったのですが、どれもピンボケしたり、人の頭や顔が全面に写ったりしてお見せできるものはなかったのですが、駕籠はどうにか撮れたので載せておきます。
 「竹雀紋竪三引両紋牡丹唐草蒔絵女乗物」といって、仙台藩第7代藩主伊達重村の娘順姫が伊予宇和島藩第6代藩主伊達村壽に嫁いだ際に用いられた品と考えられているそうです。
 内部まで蒔絵などの装飾がびっしりで、これほど豪華な駕籠は初めて見ました。
 ちなみに引き戸がついているものは上等なので、駕籠とはいわず「乗物」というそうです。

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 下の階では「京の歴史をつなぐ」('19.8.29~9.29まで)という別の展覧会をしていました。
 こちらの方が巻物や天皇の書など実のある内容だったと思うのですが、この時点で既に疲れてしまっていて細かい字など読む気力が失せており、目が流れてほとんど内容が入ってきませんでした。

 ということで、私の感想は辛口でしたが、誰でも1枚は「これ知ってる!」という作品がありそうに思われるので、一般的にはウケる展覧会なのかもしれませんね。

京都文化博物館
 住所:京都市中京区三条高倉  TEL:075-222-0888
 開館時間:10時~18時(金曜19時半まで。入場は各30分前まで) 休館日:月曜(祝日の場合は翌日休館)

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