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京都 H29年冬の展覧会巡り①

あっという間に月日が経つので、記事が全然間に合わず、もう既に終わってしまってる展覧会も多いのですが、2回に分けて簡単に書いておきたいと思います。

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 京都国立近代美術館では「岡本神草の時代展」('17.11.1~12.10まで。観覧料1000円)が開催されています。
 
 今回の岡本神草や甲斐庄楠音など大正時代のデロリ系の絵は私はもともと結構好きなんですが、今回、神草の作品をまとめて見ると、初期の頃は神草は何を描きたかったのかな?と思っていたら・・・

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 この「口紅」。
 そう、これこれ。
 この画家はちょっと毒を含んだようなデロリ系の美人が魅力的なんですよね。

 その後、菊池契月に師事し、上品な美人画を描いていきます。
 その作品も美しくて私は好きなのですが、デロリから上品になぜ方向転換をしたのかなと思いました。
 神草は38歳という若さで亡くなっています。
 もう少し長生きしてもらって、目指すものは何だったのか見てみたかったなと思えた展覧会でした。

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 中信美術館では「石本正 裸婦素描展-ヴィーナスを求めて-」が開催されています('17.10.26~12.10まで。入場無料)が開催されています。

 石本正さんの作品はやはり女性が美しい。
 今回は素描の作品でしたが、繊細さと安定感が混在する女性像は魅力的です。
 それに肌の質感が良いです。
 
 石本さんが亡くなって2年が経ちますが、生前から変わらず恒例として石本さんの展覧会が開催されるのはすごく嬉しいです。
 これからも楽しみにしています。

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 細見美術館で開催されているのは「末法-失われた夢石庵コレクションを求めて」展('17.10.17~12.24まで。入館料1300円)です。

 「末法」だなんて、なんかすごい展覧会名ですが、仏像や絵画、経典など仏教美術を紹介している展覧会です。

 井上馨旧蔵の「弥勒菩薩立像」は優しい弥勒さまで、衣の彫りがきれいでした。
 益田家旧蔵の「愛染明王像」は、迫力がありました。
 旧新田棟一コレクションの「如意輪観音坐像」は、小さいですが優美でした。

 そして絵画では、与謝蕪村の「枯木叭々鳥」や円山応挙の「驟雨江村図」が良かったのですが、長谷川等伯の「四季柳図屏風」が金地に柳がシンプルながら美しかったです。

 やっぱり仏教美術は落ち着くなぁと思えた展覧会でした。

残り3つの展覧会はもう会期は終了しているのですが、記事にはしたいと思います。
 他にもいろいろありますので、できたら早くにね。

京都国立近代美術館
 住所:京都市左京区岡崎円勝寺町 TEL:075-761-4111
 開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)休館日:月曜(月曜日が休日にあたる場合は、翌日が休館)、年末・年始、展示替え期間

中信美術館
 住所:京都市上京区下立売通油小路東入西大路町136-3 TEL:075-417-2323
 開館時間:10時~17時(入場は16時45分まで) 休館日:月曜、展示替期間

細見美術館
 住所:京都市左京区岡崎最勝寺町6-3 TEL:075-752-5555
 開館時間:10時~18時(入館は17時半まで) 休館日:月曜(祝日の場合、翌火曜日)

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Author:Ms.れでぃ
主に関西で開催されている展覧会を観に行っています。
ゆるゆる感想を書いていきたいと思います。
ローカルネタになりますが、訪問していただけるとうれしいです。

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