H29年秋の京都の展覧会②
さて昨日の続きで、京都の展覧会の紹介です。
今日紹介する3つの展覧会のうちの2つはもう終わってしまいましたが、良かったので記しておくことにします

京都高島屋グランドホールで開催されているのは「生誕90年 加山又造展~生命の煌き」展('17.10.4~10.16まで。入場料800円)です。
この展覧会は日本画家・加山又造さんの個展です。
加山又造さんの初期から晩年の作品まで順を追って紹介されています。
加山さんの作品は桜の絵が以前から好きだったのですが、あまり初期の作品は見ていませんでした。
初期の作品は、キュビズムの影響を受けてか動物も植物も尖がっていて、ちょっと刺さりそうな感じです。
日本画の柔らかさにデザイン性を融合させようとした結果、なんとなくキツキツになっているように私は思いました。
それがだんだんと角が取れて、うまく調和が取れて美しい作品に転換されていく様子がうかがえる展覧会でした
チラシの「猫」の作品は、何枚かシリーズで描かれているのですが、このカマキリと対峙している作品が一番ですね
猫の毛のふわふわ感も一番でしたし、上位者としての猫の空気感がすごいです。
家猫らしくどうしようかと少し思考を巡らしていて、まだカマキリを完全な獲物とは思っていないのですが、鋭い爪を隠していないところに猫の優越感を感じます。
カマキリもその圧力に負けていないところがいいですね
「淡月」という夜桜の作品も圧巻でしたよ
大きな枝垂桜の花1つ1つ丁寧に描かれ、私の好きな加山さんの桜です
しばらくそこから動きがたかったです。
美しかったです
絵画だけでなく、着物や陶器の図案なども手がけておられ、加山さんの多彩な作品が楽しめる展覧会でした
10/16まで開催されていますよ。

細見美術館では「麗しき日本の美-秋草の意匠-」展('19.8.26~10.9まで。入館料1200円)が開催されていました。
この展覧会は秋草を主題にした所蔵品展なのですが、どれも美しかったです
琳派の作品が多く、その中でも神坂雪佳の作品が比較的多かったかな。
そしてその神坂雪佳の作品が良かったのです。
やはり秋を主題にした作品は落ち着きがあり良いですね~

最後に紹介するのは、中信美術館で開催されていた「木田安彦 木版画展」('17.9.5~10.8まで。入館料無料)です。
木田安彦さんの作品は観たことはあるのですが、展覧会としてまとまって観るのは初めてです。
印象としては、作品に丸みがあるのですが、構図は直線が多いような。
ものすごく彫りこみが細かいです
人や仏さまもたくさん描かれ、建物の直線に人の丸みが加わって、柔らかく温かみのある作品になっています。
木田さん自身は1944年生まれで2015年に亡くなったので最近の人なのですが、作品に描かれている風景は昭和の古き良き時代という感じです。
木田さんのこどもの時の風景なんでしょうかね。
賑やかで活気があります
観ていて元気になるような作品ばかりで、楽しい展覧会でした
さて、今回の京都の展覧会巡りはこれでおしまいです。
まだまだいろんな展覧会に行ってますので、それほど日にちを空けず更新できるよう、努力はしてみますね
京都高島屋7階グランドホール
住所:京都市下京区四条通河原町西入真町52番地 TEL:075-221-8811
開場時間:10時~20時(最終日は17時まで。入場は各閉場の30分前まで)
細見美術館
住所:京都市左京区岡崎最勝寺町6-3 TEL:075-752-5555
開館時間:10時~18時(入館は17時半まで) 休館日:月曜(祝日の場合、翌火曜日)
中信美術館
住所:京都市上京区下立売通油小路東入西大路町136-3 TEL:075-417-2323
開館時間:10時~17時(入場は16時45分まで) 休館日:月曜、展示替期間
今日紹介する3つの展覧会のうちの2つはもう終わってしまいましたが、良かったので記しておくことにします


京都高島屋グランドホールで開催されているのは「生誕90年 加山又造展~生命の煌き」展('17.10.4~10.16まで。入場料800円)です。
この展覧会は日本画家・加山又造さんの個展です。
加山又造さんの初期から晩年の作品まで順を追って紹介されています。
加山さんの作品は桜の絵が以前から好きだったのですが、あまり初期の作品は見ていませんでした。
初期の作品は、キュビズムの影響を受けてか動物も植物も尖がっていて、ちょっと刺さりそうな感じです。
日本画の柔らかさにデザイン性を融合させようとした結果、なんとなくキツキツになっているように私は思いました。
それがだんだんと角が取れて、うまく調和が取れて美しい作品に転換されていく様子がうかがえる展覧会でした

チラシの「猫」の作品は、何枚かシリーズで描かれているのですが、このカマキリと対峙している作品が一番ですね

猫の毛のふわふわ感も一番でしたし、上位者としての猫の空気感がすごいです。
家猫らしくどうしようかと少し思考を巡らしていて、まだカマキリを完全な獲物とは思っていないのですが、鋭い爪を隠していないところに猫の優越感を感じます。
カマキリもその圧力に負けていないところがいいですね

「淡月」という夜桜の作品も圧巻でしたよ

大きな枝垂桜の花1つ1つ丁寧に描かれ、私の好きな加山さんの桜です

しばらくそこから動きがたかったです。
美しかったです

絵画だけでなく、着物や陶器の図案なども手がけておられ、加山さんの多彩な作品が楽しめる展覧会でした

10/16まで開催されていますよ。

細見美術館では「麗しき日本の美-秋草の意匠-」展('19.8.26~10.9まで。入館料1200円)が開催されていました。
この展覧会は秋草を主題にした所蔵品展なのですが、どれも美しかったです

琳派の作品が多く、その中でも神坂雪佳の作品が比較的多かったかな。
そしてその神坂雪佳の作品が良かったのです。
やはり秋を主題にした作品は落ち着きがあり良いですね~


最後に紹介するのは、中信美術館で開催されていた「木田安彦 木版画展」('17.9.5~10.8まで。入館料無料)です。
木田安彦さんの作品は観たことはあるのですが、展覧会としてまとまって観るのは初めてです。
印象としては、作品に丸みがあるのですが、構図は直線が多いような。
ものすごく彫りこみが細かいです

人や仏さまもたくさん描かれ、建物の直線に人の丸みが加わって、柔らかく温かみのある作品になっています。
木田さん自身は1944年生まれで2015年に亡くなったので最近の人なのですが、作品に描かれている風景は昭和の古き良き時代という感じです。
木田さんのこどもの時の風景なんでしょうかね。
賑やかで活気があります

観ていて元気になるような作品ばかりで、楽しい展覧会でした

さて、今回の京都の展覧会巡りはこれでおしまいです。
まだまだいろんな展覧会に行ってますので、それほど日にちを空けず更新できるよう、努力はしてみますね

京都高島屋7階グランドホール
住所:京都市下京区四条通河原町西入真町52番地 TEL:075-221-8811
開場時間:10時~20時(最終日は17時まで。入場は各閉場の30分前まで)
細見美術館
住所:京都市左京区岡崎最勝寺町6-3 TEL:075-752-5555
開館時間:10時~18時(入館は17時半まで) 休館日:月曜(祝日の場合、翌火曜日)
中信美術館
住所:京都市上京区下立売通油小路東入西大路町136-3 TEL:075-417-2323
開館時間:10時~17時(入場は16時45分まで) 休館日:月曜、展示替期間
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