静岡県浜松市 井の国の旅① 龍潭寺('16.11.2)

思い返すと、うちは結構大河ドラマの聖地巡礼をしてまして、現在放映中の「おんな城主 直虎」の舞台になっている浜松市にある龍潭寺にも行ってきました

ですが、行ったのは昨年(2016年)の11月で、ドラマの始まる前なので本当の意味での聖地巡礼ではないですけどね

少しだけですが、井伊直虎ゆかりの地である井の国を見てきましたので、紹介したいと思います

この参道と山門(大門)はドラマによくでていますよね


龍潭寺(りょうたんじ)は、臨済宗妙心寺派の寺院で山号は萬松山、御本尊は虚空蔵菩薩像(秘仏)です。
寺伝によると、奈良時代に行基によって開創されたそうです。
龍潭寺のある井伊谷(いいのや)は、古く「井の国」と言われ、井の国の大王が治めていた土地だったそうです。
龍潭寺(前身を含む)は平安時代から井伊家の菩提寺だったみたいですが、室町時代に井伊直平(直虎の曽祖父でドラマでは前田吟さんが演じてらっしゃいます)が帰依した黙宗瑞淵(もくじゅうずいえん)禅師が新たな開山となり、臨済宗妙心寺派のお寺となったみたいです。
小林薫さん演じる南渓和尚は、この龍潭寺の2代目住職で直平の息子とも養子ともいわれています。

庫裏のところが受付になっています。
拝観料500円を払って中を見せていただきます。

後醍醐天皇の皇子の宗良(むねなが)親王の菩提寺であることから、菊の御紋の瓦でした。

こちらは本堂の前のお庭です。
きれいです。

こちらが本堂です。
中には、遠州最大の大仏さまの釈迦牟尼仏、釈迦三尊仏、宗良親王のお位牌が安置されています

廊下は鴬張りになっていて、左甚五郎作だそうです。

左側に見えるのは御霊屋で、井伊家40代のお位牌が安置されていますが、井伊家の始祖である共保(ともやす)公、直虎の父の22代直盛(なおもり)公、徳川家康に仕え徳川の重臣の地位を築き上げた24代直政(なおまさ)公の3人は木像が安置されていました。

屋根には井伊家の家紋の橘紋と井桁紋が付いています。

本堂の後側は小堀遠州作の遥拝の庭になっています



守護石を中心に、両端に仁王石を配置し、蓬莱岩島などが石や草木で表現されているのですが、広くてお庭全体の写真は写せませんでした。
でもすごくきれいなお庭でしたよ



如意輪観音さまも穏やかにいらっしゃいました

写真は撮らなかったのですが伽藍の外側に井伊家のお墓もありました。
初代共保、直盛の墓が中央にあり、その脇に奥から直盛の妻(直虎の母)、直虎、直親、直親の妻、直政の順で並んでいます。
直親は両手に花と喜んでいるのか、直虎と妻の板ばさみになって困っているのかは不明です(笑)。

直政出世の地の碑です。
誕生の地の碑というのはよく見ますが、出世の地の碑というのは珍しいですよね。

こちらは仁王門です。
本堂の真正面に位置しています。

仁王門を出てすぐのところに、直政の無事成長を願って植えられたという梛(なぎ)の木です。
樹齢400年だそうですよ。
立派ですね

その横には子育て地蔵が祀られている小さなお堂もありました。
井伊家唯一の嫡子である直政を、直虎をはじめ一族皆で無事に成長することを願っていたのでしょうね。

御朱印もいただきました。
右が龍潭寺さんの御朱印です。
わかりやすく、しっかりとした良い字で書いていただきました


龍潭寺には、私たちは浜松駅からバスで井伊谷宮(いいのやぐう)で降りてきたので、井伊谷宮にも寄りました。
井伊谷宮は、後醍醐天皇の第4皇子の宗良親王を御祭神とした官幣中社です。

なぜか何を写したかったのかわからないような写真ばかりだったので、見取り図の看板を載せておきます。
ちょっと小さいですが、こんな感じに配置されているんだなと思っていただければありがたいです。
結構大きな神社でして、中には資料館や絵馬資料館(入館料200円)もありましたので興味のある方は寄ってみてくださいね


龍潭寺も井伊谷宮もドラマが始まる前だったので、まだそんなに混んでなくてゆっくり拝観できて良かったのですが、私の方がちょっと勉強不足で、せっかく行ったのに井伊氏発祥の井戸に行き忘れました

やっぱり下調べは必要ですね

旅行記はまだもう少し続きますので、気長にお付き合いくださいね

龍潭寺
住所:静岡県浜松市北区引佐町井伊谷1989 TEL:053-542-0480(代)
拝観時間:9時~16時半(17時閉門)
休観日:8月15日、12月22・23・24・25・26・27日。行事により臨時休観する場合あり。
井伊谷宮
住所:静岡県浜松市北区引佐町井伊谷1991-1 TEL:053-542-0355
日本絵馬史料館開館時間:9時~16時 休館日:基本なし