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明石市立文化博物館 「艶美の競演」展

 この頃、急に寒くなったり暖かくなったりして、気温の変化が激しいですね。
 ちょっとこの頃展覧会には行けてなかったのですが、昨日(1/28)久々に行ってきたのでそのご報告を

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 明石文化博物館で開催されている「新春特別展 艶美の競演-東西の美しき女性 木原文庫より-」展('17.1,4~2.5まで。入館料1000円)に行ってきました。

 この展覧会は、埼玉県在住の木原眞人さんという方が蒐集された日本画のコレクション81点を紹介しています。
 第一部と第二部に分かれており、一部は美人画、二部は風景画となっていますが、どちらも名画揃いでテンション上がりっぱなしになりました

 美人画の方は、サブタイトルの「東西の美しき女性」は、東西の画家による美人画という意味で、東の代表として鏑木清方、西の代表として島成園の作品が多かったです。
 どちらも美しいのですが方向性が全然違っていて、鏑木清方は絵としての見ためやまとまりが良く、島成園は女性の外見だけにとどまらず内面をも描こうとしており、女性のより複雑な美しさが醸し出されているように思いました。
 ですが、鏑木清方の方が島成園より14歳年上ということもあり同列での比較はできず、また時代背景もあり、この違いは描き方の「進化」と見た方がいいかもしれません。
 美人画の進化(あるいは変化)は、鏑木清方→上村松園→島成園の順で新しいという感じですかね。

 第二部の風景画は、東京画壇、京都画壇両方の日本画が展示されていました。
 どれも良かったのですが、私は榊原紫峰の絵を観れたのが嬉しかったです

 榊原紫峰の「赤松山鳩」と土田麦僊の「老松山鳩図」が並べて展示されていたのですが、赤松に山鳩という同じ題材でも麦僊は山鳩が主役、紫峰は赤松が主役なんですよね。
 紫峰の絵は、赤松の生命力がいきいきと描かれていてすごい!と思いました
 それに「雪中柳鷺図」。
 美しいですよ~
 2枚とも以前に観たことがあるのですが、どこで観たのかが思い出せない・・・。
 でも、また観ることができて感激でした
 
 冨田渓仙の絵は5枚展示されていたのですが、かわいかったですよ。

 図録は小ぶりで2000円。
 値段はお手頃で良かったのですが、画像が小さいのがちょっと残念。

     akaen2.jpg
 関東のコレクターの展覧会は関西ではあまり開催されないので、観ることができて本当に良かったです。
 どの作品も良くて、日本画好きにはたまらない展覧会でした。
 オススメですよ

明石市立文化博物館
 住所:明石市上ノ丸2-13-1 TEL:078-918-5400
 開館時間:9時半~18時半(入館は閉館の30分前まで) 休館日:今会期中無休(通常月曜、年末年始12/29~1/3)
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Author:Ms.れでぃ
主に関西で開催されている展覧会を観に行っています。
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ローカルネタになりますが、訪問していただけるとうれしいです。

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