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大阪市立美術館 「デトロイト美術館展」

 楽しみにしていたシルバーウィークも今日でおわり。
 大阪市立美術館で開催されている「大阪市立美術館開館80周年記念 デトロイト美術館展 大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち」展('16.7.9~9.25まで。観覧料1500円)も今日でおしまいです。
 この展覧会、名画が目白押しで、良かった~。

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 玄関を入ると、デトロイト美術館の内部を撮影した大きなパネルがありました。
 ディエゴ・リベラの壁画です。
 さすが自動車産業で有名なデトロイトらしい壁画で、本物は圧巻だろうなと思い、展覧会への期待が膨らみました。

 展覧会の構成は、印象派、ポスト印象派、20世紀のドイツ絵画、20世紀のフランス絵画部門の計4章からなっています。
 展示数は52点と少数精鋭ですが、有名画家の作品ばかりで見応えがあります。

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 近代美術史の流れとしての章立てだとはわかるのですが、ルノワールやドガの印象派や、ゴッホやセザンヌのポスト印象派、マティスやピカソ、モディリアーニの20世紀のフランス絵画の間に20世紀のドイツ絵画が展示されるということは、アメリカにとっても戦争の影響は大きく、美術館の収蔵品もそれを受けてドイツ表現主義の作品が集まったのだろうなと思いました。
 ヒトラーに退廃芸術とされ、処分されそうになっていた名画の救出に、アメリカの美術館も一役買っていたのかもしれませんね。

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 期間限定で、写真撮影も許可されていました。
 オットー・ディクスの「自画像」、芸人のハライチの岩井さんに似ていると思うのは私だけでしょうか(笑)。

 この展覧会の20世紀絵画は、印象派のように美しいというわけではありませんが力強さがありました。
 20世紀という激動の時代、人々にインパクトを与える力強さが求められたのかもしれません。
 その潮流が、前回、京都近代美術館で観たアンフォルメル展のような作品につながったのだなと思いました。
 とはいえ、私は穏やかで美しい作品が好きですけどね。

 図録は2000円です。

 近代美術史をギュッと凝縮させたような展覧会で、ご機嫌な気分で観れました。
 観に行って良かったです。

大阪市立美術館
 住所:大阪市天王寺区茶臼山町1-82 TEL:大阪市総合コールセンター なにわコール06-4301-7285(8時~21時)
 開館時間:9時半~17時(入館は30分前まで) 休館日:月曜日(月曜が祝日の場合、翌日休館、年末年始、展示替え期間、災害などにより臨時休館あり)
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