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京都 承天閣美術館&細見美術館 「若冲」展

暑中お見舞い申し上げます。

 毎日暑いですねぇ。
 皆さんは夏バテはしていませんか?
 私はもうだるだるです
 したい夏やせはしていませんけどね(笑)。
 皆さんもお体に気をつけてお過ごしください

 さて、京都では伊藤若冲の生誕300年を記念して、2つの展覧会が開催されています。

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 1つは相国寺の承天閣美術館の「生誕300年記念 伊藤若冲展」('16.7.1~12.4まで。拝観料800円)です。

 相国寺は若冲ゆかりのお寺ですので若冲の作品を多く所蔵しており、今までにも何度も若冲展を開催しているのですが、今回のメインは釈迦三尊像と動植綵絵30幅(コロタイプ印刷による複製品)の一堂展示です。

 動植綵絵は今は三の丸尚蔵館の所蔵品ですが、元々は若冲自身が相国寺に奉納したもので、明治天皇に献納するまでは相国寺の観音懺法(かんのんせんぽう)法要時に掛けられていたそうです。
 今年(2016年)、東京都美術館で釈迦三尊像3幅と本物の動植綵絵30幅を一堂に展示する展覧会があったので、それを観に行くつもりにはしていたのですが予定が組めず残念に思っていたところだったので、今回の展覧会を楽しみにしながら観に行きました。

 第1室が釈迦三尊像と動植綵絵の展示です。
 観ながら私の頭の中にきゃりーぱみゅぱみゅの曲が駆け巡りはじめました。
 ♪なんかちがう 一味ちがう どっかちがう ちょっぴりちがう なんかちがう ビミョーにちがう どっかちがう・・・

 2007年に相国寺に動植綵絵がお里帰りしたので一度本物を観ているのですが、その時はワーッと湧き立つような感動と興奮を覚えたのですが、今回は動植綵絵を観ながら口がムの形になっていました
 そして本物の釈迦三尊像の前に行くとなんかホッとしました
 やっぱり本物の持つ力って大きいですよね。
 とはいえ、若冲の動植綵絵の色や構図は目を瞠るものがありますし、なかなか計33幅を一堂に観る機会はないので雰囲気は十分味わえると思います。

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 第2室の鹿苑寺(金閣)大書院の障壁画50面は、何度観てもいいなぁとご機嫌な気分で観れました
 かわいい掛軸もたくさんありましたしね
 モノトーンの世界ですが、私はこちらの展示の方が好みでした

 もう一つの展覧会は、細見美術館の「生誕300年記念 伊藤若冲-京に生きた画家-」展('16.6.25~9.4まで。入館料1200円)です。
 こちらは細見美術館の若冲コレクションを中心にした展覧会ですが、石峰寺や宝蔵寺など若冲ゆかりのお寺の所蔵品も展示されていました。

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 若冲の鶏は有名で、ポーズや尾っぽの描き方に視点がいきがちですが、脚の描写も細かくて写実的なんですよね。
 「鶏図押絵貼屏風」の左双の六曲目の雄鶏の足の関節の部分など、すごい!と思いましたもの
 行かれる方はぜひ脚の部分にも注目して見てくださいね

 私の好きな「伏見人形図」も出ていてほんわか気分になれましたし、「雪中雄鶏図」は動植綵絵のようなきれいな彩色の掛軸です。
 「里芋図」も面白いし、若冲ファンならウキウキして観れる展覧会だと思います

 若冲の人気はすごくて、どちらの展覧会も結構人が多かったですが、若冲の墨絵ワールドを満喫できる展覧会でした

承天閣美術館
 住所:京都市上京区今出川通烏丸東入上ル相国寺門前町701 TEL:075-241-0423
 開館時間:10時~17時(入館16時半まで) 休館日:展示替え期間、年末年始

細見美術館
 住所:京都市左京区岡崎最勝寺町6-3 TEL:075-752-5555
 開館時間:10時~18時(入館は17時半まで) 休館日:月曜(祝日の場合、翌火曜日)
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Author:Ms.れでぃ
主に関西で開催されている展覧会を観に行っています。
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