大阪市立美術館 「伝説の洋画家たち 二科100年展」

大阪市立美術館で開催されている「伝説の洋画家たち 二科100年展」('15.9.12~11.1まで。観覧料1300円)に行ってきました。

この展覧会、すごかった~


大正から昭和までの近現代の洋画家の作品がズラリと並んでおり、圧巻でした。
チラシの表紙だけでも佐伯祐三、岡本太郎、東郷青児、藤田嗣治、岸田劉生、小出楢重と大御所の名前が並びます



チラシの中身を開けても、近代日本の洋画を牽引した画家の作品が勢揃いしており、二科展って勢いのある展覧会なのだなと思いました。
今回の展覧会で私のお気に入りは、戦争で解散した二科会を戦後すぐ再建した東郷青児の作品です。
東郷青児は元々好きな画家なのですが、キュビズム風の「パラソルさせる女」、ピカソを連想させる「ピエロ」、すっきりしたシュルレアリスム風の「超現実派の散歩」と3枚の絵が展示されており、3枚とも良かったです

佐伯祐三の「リュ・ブランシオン」や岸田劉生の「静物」、国枝金三の「都会風景」もきれいだったなぁ


展覧会の看板にもなっている小出楢重の「帽子をかぶった自画像」は、大きな鏡を置いてそれを見ながら描いたのだと思いますが、遠くから見るとちょっと体のバランスがおかしく見えるので、近くで見るのが良いと思います

マティスをはじめ、外国人の作品も数枚展示されていたのですが、K.ジェレニュウスキーという画家の「春」という作品は、色遣いはまだ冬色していましたが、なんともいえない深みがあり美しい絵でした

展示は年代別になっており、二科会の変遷がわかるようになっていましたが、あまりに豪華な内容で何も考えずに嬉々として観て回りました

全作品の解説が載っている図録は2000円と、最近ではうれしいお値段で即買いです(笑)。
大阪展は11月1日までですが、その後、福岡展として石橋美術館('15.11.7~12.27まで)に巡回するみたいです。
見応えたっぷりの展覧会ですよ。
オススメです


動物園の前の天王寺公園が新しくなり、広場になっていました。
開放感があり良いですね

大阪市立美術館
住所:大阪市天王寺区茶臼山町1-82 TEL:大阪市総合コールセンター なにわコール06-4301-7285(8時~21時)
開館時間:9時半~17時(入館は30分前まで) 休館日:月曜日(月曜が祝日の場合、翌日休館、年末年始、展示替え期間、災害などにより臨時休館あり)
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