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姫路市立美術館 「三木翠山展」

 この頃、目が疲れてしまって、なかなかPCを見たり文章を書く気力がわかなかったりして、ブログの更新が滞りがちになっています
 ですが、展覧会などは相変わらず行ってます。
 会期が終わってしまってからの紹介は心苦しいのですが、良かった展覧会がいくつかありますので書いておこうと思います。

 姫路市立美術館で開催されていた「三木翠山展」('15.6.20~7.26まで。観覧料800円)です。

 三木翠山は、大正から昭和にかけて活躍した兵庫県出身の日本画家です。
 やわらかい美人画を得意としています

     suizan1.jpg
 チラシの絵は「維新の花」という作品で、禁門の変の後、二条河原に隠れていた桂小五郎(木戸孝允)におにぎりの差し入れをしている恋人の幾松(後に妻となった木戸松子)を描いた作品です。
 状況的には、幕府からも国許の保守派からも狙われている恋人への差し入れなので、自分の身にも危険が及ぶ可能性があり、もう少し切羽詰っていてもおかしくはないのですが、この絵の女性はあくまで優雅で美しい。
 この作品は桂小五郎と幾松のエピソード描いた歴史画ではなく、このエピソードを背景にした美人画なのだということがよくわかります。

     suizan2.jpg
 この画家は、実際にモデルを置いて描くことが多かったみたいで、東海道のスケッチ旅行に祇園の芸者、結髪師、写真師など18人連れて行ったそうです
 豪気ですよね~。
 
 モデルは芸者さんが多かったのか、絵に描かれている女性の顔は優しげで美しく品もあるのですが、着物の着方や帯の結び方がどこか一般女性と違うような。
 私は着物が全く着れないのでよくわからず、全く印象だけの話なのですけどね

 三木翠山は、竹内栖鳳の門下生の一人です。
 ということで、展覧会には同じく門下生の上村松園や橋本関雪、村上華岳、小野竹喬、池田遥邨などの絵も展示されていました。

 図録は1500円とうれしい価格です

 明るく美しい色遣いで、穏やかな印象の作品の数々に涼しい風を感じる展覧会でした。
 良かったです

 suizan3.jpg 
 白くなった姫路城です。
 きれいですね

姫路市立美術館
 住所:姫路市本町68-25 TEL:079-222-2288
 開館時間:10時~17時(入場は16時半まで) 休館日:月曜(祝日を除く)、祝日の翌日、年末年始(12月25日~1月5日)、展示替えなどで臨時休館あり
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主に関西で開催されている展覧会を観に行っています。
ゆるゆる感想を書いていきたいと思います。
ローカルネタになりますが、訪問していただけるとうれしいです。

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