京都 長岡京市ドライブ②楊谷寺・乗願寺('15.5.1)

乙訓寺を出発して次に向かったのは、楊谷寺(ようこくじ)です。
柳谷(やなぎだに)観音さんとも呼ばれています。
このお寺、以前から一度行きたいと思っていたのですが、電車やバスで行くには交通アクセスが悪く今まで行けなかったのです。
今回は車で連れて行ってもらいました

お寺に着くと、父が昔私を連れて来たことがあると言うではありませんか

実は私、子どもの頃、長岡京市に住んでいまして、その時に連れて来てくれたみたいです。
私は全然覚えてなくて、まだ行ったことがないお寺と認識していました。

写真ではわかりにくいですが、山門で出迎えてくださるのは、仁王さまではなく風神・雷神さまです。
楊谷寺は、山号が立願山(りゅうがんざん)、御本尊を十一面千手千眼観世音菩薩像とする西山浄土宗のお寺です。
開基は京都の清水寺の開祖・延鎮僧都だそうです。
清水寺の時と同様に、延鎮僧都が夢のお告げによりこの地に来て、柳生い茂る中から観音さまを見つけられ、堂宇を建てられたのが始まりとされています。


本堂の前に狛犬さんがいました。
なかなかかわいい狛犬です。

本堂は江戸時代江戸時代前期に建立されたものだそうです。
中には御本尊の十一面千手千眼観世音菩薩さまがいらっしゃるのですが、シールドがありお顔を見ることはできません。
毎月17日、18日にはご開帳されるようです。


木鼻には象と獏が彫られています。
どちらが象でどちらが獏かはちょっとわかりません。
でも、夢告により創建されたお寺ですので、獏の彫り物はぴったりかもしれませんね


こちらは独鈷水(おこうずい)です。
延鎮僧都が清水寺に戻られた後、乙訓寺の別当をしていた弘法大師空海がこちらのお寺に度々参拝されていたそうです。
その時に、堂の傍らにある湧き水を独鈷でもって深く掘り下げ、祈祷をもって眼病平癒の霊水にされたそうです。
江戸時代、霊元天皇がこのお水で眼病を治癒されたとのことで、今でも眼病に、更には癌病にご利益があるとされています。
少しずつしか溜められないので、横に水道水がひいてあり、コップを洗ったりするのは水道で、独鈷水は自分に必要な分だけを大切にいただくというのが流儀だそうです。
せっかくなので私もちょっとお水をいただきましたが、まろやかで美味しいお水でした。

こちらは心琴窟です。
いわゆる水琴窟のことですが、こちらでは心琴窟と命名されています。
傍を通るだけで涼やかな音が聞こえて来ました



お庭の新緑がきれいです

奥之院までの回廊の横には紫陽花が植えられ、紫陽花の季節もすごくきれいそうですよ。

奥之院です。
中御門天皇が御両親の追善菩提のために造られたのが奥之院の観音様だそうです。
向かって左側には、小ぶりながら観音様の眷属である二十八武衆がずらりと並んでられました。

こちらも静かで落ち着いたお寺で、連れて行ってもらえて良かったです。
毎月17日のご縁日には御開帳されますし、この日だけは阪急西山天王山駅東口、JR長岡京駅西口から送迎バスが出るみたいなので、またいつか17日に行きたいと思います

今回のドライブに行く前に少し長岡京市観光協会のHPを見ていたら、浄土谷の大仏さんと書かれているお寺があり、見たい!と思ったのですが、地図を見たら山の中にポツンとあり、これは道すらわからないから行けないなと思ってました。
そしたら楊谷寺から市街に戻りしなに分岐点があり、そこに案内板があるじゃないですか!
父に頼んで表示の方に行ってもらいました


乗願寺(じょうがんじ)です。
西山浄土宗光明寺の末寺だそうです。
開基は恵心僧都で、この地で修行中に阿弥陀さまの来降を拝み、そのお姿を写して仏像を刻み草庵を結んだのが始まりとされています。

小さなお堂の中には、像高2.8Mのすごく立派な阿弥陀さまが座っておられました。
大きいですが、優しそうな阿弥陀さまでしたよ


車でないと来るのは難しいので、今回お会いできたのは仏縁だと思いました。
本当に良かったです

連れて行ってくれた父にも感謝・感謝です

楊谷寺
住所:京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷2 TEL:075-956-0017
入山時間:9時~17時
乗願寺
住所:京都府長岡京市浄土谷宮ノ谷4 TEL:075-957-4148
長岡京市観光協会のHP
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