和歌山 高野山開創1200年①金剛峯寺('15.4.18)

昨日(4/18)、朝起きたら久しぶりに良いお天気だったのですごくお出掛けしたくなって、急に思い立って高野山に行ってきました



今年(2015年)は高野山開創1200年ということで、南海電車の難波駅の高野山方面ホームでは大々的に宣伝していました。
難波駅から極楽橋まで電車で行って、そこから高野山ケーブルに乗ります

このケーブル、極楽橋辺りは傾斜15度らしいですが、高野山駅に近付くと30度と急傾斜になります。
極楽橋で下の方に乗っていたら、高野山駅ではかなりきつい階段を登らないといけないので結構しんどいです(苦笑)。
そこからバスに乗って高野山の中心部の辺りである千手院橋で降りました

難波駅から急行を乗り継いで千手院橋まで2時間強ぐらいかかったと思います。
2015年4月2日~5月21日まで法会が執り行われるということで、この期間はバスは臨時でたくさんでているみたいなので混雑は運によるかもしれませんが、便数は気にしなくても大丈夫そうでした。

1時前頃からの観光ですので、急いで行きます。
まず最初は、高野山真言宗総本山金剛峯寺(こんごうぶじ)です。
今は高野山の中にある1つのお寺のような印象ですが、これは明治の廃仏毀釈の影響のようです。
元来は比叡山延暦寺みたいに、高野山=金剛峯寺だったみたいです。
開基はもちろん空海です。

この辺りではまだ桜がきれいに咲いていたのがうれしかったです


参道にはなぜか桶が並べてあります。
水は前日までの雨水でしょうか。


正門をくぐると主殿です。
こちらのお寺は、明治2年に金剛峯寺と改称されるまで青巖寺と呼ばれており、豊臣秀吉が亡母の菩提のために1593年に建立し、1863年に再建された建物だそうです。
ちょっと見えにくいかもしれませんが、屋根の上には大きな桶が置いてありました(2枚のうち上の写真)。
天水桶といい、雨水を溜めてもしもの火災の際に消火用に使われるそうです。

寺紋は五三の桐と三つ巴紋です。
こちらもちょっとわかりにくいかもしれませんが、破風に立体的な龍の顔が飾られています。
高野山の略歴を見ると、この辺は落雷が多いらしく何度も火事に遭ってるみたいなんで、天水桶、龍の飾り、参道の桶は火事除けのお守りなんでしょうね。
拝観料500円を支払って中に入ると、雲谷等顔の弟子や息子作の襖絵がありました。
蟠龍庭(ばんりゅうてい)という枯山水のお庭もきれいでした。
持仏間御本尊御開帳もされていました('15.4.2~5.21まで)。
御本尊は弘法大師坐像です。
うーん、遠くてあまり見えませんでした

絵画好きの私としては、別殿の守屋多々志の襖絵が良かったです

以前に大阪高島屋で開催されていた高野山の展覧会(その時の記事はこちら)の時に、82面中18面を見ています。
その中でも展覧会には来ていなかった(と思う)睡蓮の襖絵が今回とくに気に入りました

部屋の外からの鑑賞なので少し遠目なのですが、蓮の花の青がすごくきれいだったのです

花の形もよくある日本画のふんわりとした蓮ではなく、すこし尖がってるような特徴のある花でした。
その他の見た覚えのある襖絵でも、寺内で見るのとまた雰囲気が違いますね



新別殿では講話とお茶の接待を受けました。
ふんわりと焼かれたお煎餅の中央部分に薄く蜜のようなものが塗られているのか、ほんのりと甘く上品なお味でした。
なんかほっこりしました

新別殿は91畳と78畳の2間の大広間で、横には中島千波の桜の屏風が飾ってありましたよ。
これから行かれる方は、ぜひ屏風も見てみてくださいね

台所も広くて大きい。
今でも行事のときに使われるそうです


御朱印もいただきました。
「遍照金剛(へんじょうこんごう)」と書かれています。
すごい人で御朱印も大行列でした


外には鐘楼もあります。
袴腰付入母屋造りで県の指定文化財です。

高野山の紹介、今日はここまで。
まだもう少し続く予定ですが、すぐに書けなかったらすみません

総本山金剛峯寺
住所:和歌山県伊都郡高野町高野山132 TEL:0736-56-2011(代表)
拝観時間:8時半~17時(1200年法会期間は8時~18時。受付最終17時半)
高野山開創1200年法会:2015.4.2~5.21まで
スポンサーサイト