美術館「えき」KYOTO 「続 京都日本画新展」ギャラリートーク
私の今年最初の展覧会は、美術館「えき」KYOTOで開催されている「続(しょく)京都日本画新展 第2回」展('15.1.22~2.2まで。観覧料無料)です。
大好きな日本画家 竹内浩一さんのギャラリートークに行ってきました。
すごく気さくそうな方で、30分も前から会場に来て、お知り合いの方等と挨拶をしながら見回ってらっしゃいました
ギャラリートークは、京都を走る私鉄の電車の色にも京都の景観にマッチしたものにしてほしい、師である山口華楊さんは哲学的な空気感を描いていたが、竹内さんご自身は感情や気持ちを描いている、今回の展覧会の出品作品は白い作品が多く白から連想される印象は数多くありその違いも感じて鑑賞すると面白い、日本画はどこに向かっているのか、
など盛り沢山のお話が聞けました。
白い絵から山口薫さんのお話もされていましたよ。
お話が上手で、楽しく聞き入りました

作品紹介は、大賞である丸山勉さんの「邂逅」(チラシ参照)からでした。
この画家は村上華岳さんを慕って、華岳さんが住んだ神戸の花隈にご自身も住んで、華岳さんも写生したであろう芦屋ロックガーデンを描いた作品とのことです。
右上の黒い塊と左の木の線描の対比が良いそうです。
竹内さんはそんなに明るい作品には見えないとおっしゃっていましたが、私は前方に見える光る場所が草深い森の出口で、その先に希望や画家の望みが在り、画家はそれにめぐり合えるのではないかと感じました

続いて優秀賞の作品の解説です。
チラシの左の2枚が優秀賞の作品です。
私は田村葵さんの「離れがたく海」(チラシ左中央)が印象に残りました。
琳派を連想させる日本画の題材に水墨画、奥の滝から水が川になって手前の海になるので壮大な風景になるはずがなぜか閉鎖空間のように感じてしまう幻想的な絵だと思いました。
竹内さんは、この絵は万葉集の歌が聞こえるようだと語られていました。
さすが芸術家の感性は豊かだなと思いましたね。
会場には3人の作家さんが来られてまして、竹内さんに紹介されて御自身の作品解説をされました。
皆さんお若いですね~
今回の展覧会は、25歳から45歳までの作家さんが出品されていたみたいですが、3人とも20代のような。
元々、京都画壇の将来を担う人材の育成を目指して創設された展覧会です。
若くて当たり前なのですが、皆さん描きたいものを模索しながらもキラキラされていました。
竹内さんから、様々な試行錯誤の1枚も1枚だけなら点ですが、それが増えていけばやがて線になる。
その線は過去から現在・未来につながっていくというお話がありました。
お若い作家さんたちも、一人一人は点であってもいろんな形で京都画壇の伝統を継承していき、やがて未来につながる線になられるのでしょう。
頼もしいですね。
図録は1000円でした。
美術館「えき」での展覧会の後は、2/4~4/16まで展示替えをしながらホテルグランヴィア京都のフロントロビー2階、M3階通路に展示されるそうです。
展示場所が変われば、絵から受ける印象もまた変わるかもしれませんね
美術館「えき」KYOTO
住所:京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 JR京都伊勢丹7階隣接 TEL:075-352-1111(大代表)
開館時間:10時~20時(最終日17時まで。入館各30分前まで)
大好きな日本画家 竹内浩一さんのギャラリートークに行ってきました。
すごく気さくそうな方で、30分も前から会場に来て、お知り合いの方等と挨拶をしながら見回ってらっしゃいました

ギャラリートークは、京都を走る私鉄の電車の色にも京都の景観にマッチしたものにしてほしい、師である山口華楊さんは哲学的な空気感を描いていたが、竹内さんご自身は感情や気持ちを描いている、今回の展覧会の出品作品は白い作品が多く白から連想される印象は数多くありその違いも感じて鑑賞すると面白い、日本画はどこに向かっているのか、
など盛り沢山のお話が聞けました。
白い絵から山口薫さんのお話もされていましたよ。
お話が上手で、楽しく聞き入りました


作品紹介は、大賞である丸山勉さんの「邂逅」(チラシ参照)からでした。
この画家は村上華岳さんを慕って、華岳さんが住んだ神戸の花隈にご自身も住んで、華岳さんも写生したであろう芦屋ロックガーデンを描いた作品とのことです。
右上の黒い塊と左の木の線描の対比が良いそうです。
竹内さんはそんなに明るい作品には見えないとおっしゃっていましたが、私は前方に見える光る場所が草深い森の出口で、その先に希望や画家の望みが在り、画家はそれにめぐり合えるのではないかと感じました


続いて優秀賞の作品の解説です。
チラシの左の2枚が優秀賞の作品です。
私は田村葵さんの「離れがたく海」(チラシ左中央)が印象に残りました。
琳派を連想させる日本画の題材に水墨画、奥の滝から水が川になって手前の海になるので壮大な風景になるはずがなぜか閉鎖空間のように感じてしまう幻想的な絵だと思いました。
竹内さんは、この絵は万葉集の歌が聞こえるようだと語られていました。
さすが芸術家の感性は豊かだなと思いましたね。
会場には3人の作家さんが来られてまして、竹内さんに紹介されて御自身の作品解説をされました。
皆さんお若いですね~

今回の展覧会は、25歳から45歳までの作家さんが出品されていたみたいですが、3人とも20代のような。
元々、京都画壇の将来を担う人材の育成を目指して創設された展覧会です。
若くて当たり前なのですが、皆さん描きたいものを模索しながらもキラキラされていました。
竹内さんから、様々な試行錯誤の1枚も1枚だけなら点ですが、それが増えていけばやがて線になる。
その線は過去から現在・未来につながっていくというお話がありました。
お若い作家さんたちも、一人一人は点であってもいろんな形で京都画壇の伝統を継承していき、やがて未来につながる線になられるのでしょう。
頼もしいですね。
図録は1000円でした。
美術館「えき」での展覧会の後は、2/4~4/16まで展示替えをしながらホテルグランヴィア京都のフロントロビー2階、M3階通路に展示されるそうです。
展示場所が変われば、絵から受ける印象もまた変わるかもしれませんね

美術館「えき」KYOTO
住所:京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 JR京都伊勢丹7階隣接 TEL:075-352-1111(大代表)
開館時間:10時~20時(最終日17時まで。入館各30分前まで)
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