大阪 あべのハルカス美術館 「デュフィ展」

あべのハルカス美術館では「デュフィ展」('14.8.5~9.28まで。観覧料1400円)が開催されています。
デュフィの個展は観たことはありませんが、今までに何枚かは作品を観たことがあり、私はデュフィに対して興味がもてなかったので今回の展覧会はパスするつもりだったのですが、あまりに展覧会の評判が良いので行ってきました



絵の才能というのは、画力、表現力、構成力などいくつもの要素があると思いますが、私は色彩感覚が大きいと思っています。
デュフィはその色彩感覚が素晴らしい。
油彩なのに透明感があり、色があまり混じらず、ものすごく配色がきれいなのです



これは「ヴァイオリンのある静物:バッハへのオマージュ」という作品ですが、実物と印刷では全然違います。
実物はもっと透明感があり、赤が瑞々しいです。
ササッと手早く描いている上(実際は手早くかはわかりませんが、見た感じではそんな印象を受けます)、色に透明感と明るさがあるためリズム感が生まれ、絵から軽やかさを感じます

油彩でもこんなに軽やかなのですから、水彩で描かれた花シリーズの絵は本当にきれいでした

「電気の精」という作品は、元は10×60mの巨大な壁画なのですが、そのリトグラフ版が展示されていました。
そこには100人以上の科学者が描かれていますが、ヘルツやアンペールなど単位の元になっている科学者や、昔、理科の授業で覚えさせられたボイルの法則のボイルや、ファラデーの法則のファラデーなど科学界の有名人が目白押しで見ているだけで楽しくなります

絵画だけでなく、デュフィが絵柄をデザインした花瓶や椅子などの展示もありました。
図録は2300円です。
描かれている内容より、色の美しさが際立っていました。
想像以上に混んでいましたが、軽やかに楽しめる展覧会でした

大阪での展覧会は9/28で終了ですが、その後、愛知県美術館('14.10.9~12.7まで)に巡回するみたいですよ。
愛知県の皆様はお楽しみに


美術館のある16階は展望台エレベーターの入口にもなっています。
60階の展望台に上るには当日料金でも1500円かかるので、一度は行かなければと思っているのですがまだ行けていません。
夜景を見たいと思っているのですけどね。

ハルカス300のマスコットキャラの「あべのべあ」です。

16階には庭園がありますので、今回はこちらを見てきました。

左手には天王寺公園と大阪市立美術館が見えています。

ちょっと疲れたので、17階のセルフサービスのカフェでお茶してみました。
「あべのべあ」のパンケーキです。
窓際に座れれば景色も良いですし、セルフなのでお値段もお手頃で(お味もほどほど。笑)、展覧会の後ちょっと休憩するのにちょうどよいカフェでした

あべのハルカス美術館
住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階 TEL:06-4399-9050
開館時間:火~金10時~20時、月・土・日・祝10時~18時(入館は各閉館30分前まで) 休館日:一部の月曜日(祝日の場合は開館)、年末年始、展示替期間中
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