奈良国立博物館 「国宝 醍醐寺のすべて」展
残暑お見舞い申し上げます。
今年は天候が不順なので、晴れている時は猛暑、雨の時は涼しめで、体温調整が難しいところではありますが、皆さんお体に気をつけてお過ごしください。
ところで、奈良国立博物館で開催されている「醍醐寺文書聖教7万点 国宝指定記念特別展 国宝醍醐寺のすべて 密教のほとけと聖教」展('14.7.19~9.15まで。観覧料1500円)を観に行ってきました。

暑さで鹿もぐったりしていました。
今年生まれたバンビはお母さんにピッタリひっついています。

入口のところには、五大力尊仁王会法要(毎年2/23)時の「餅上げ力奉納」の鏡餅が置いてありました。
法要では男性150kg、女性90kgの鏡餅が用意されているのですが、なんせそんな鏡餅は見たことがないので今回の鏡餅が男性用か女性用かはわかりませんでしたけどね(笑)。
さて、醍醐寺展ですが、迫力があり良かったです
醍醐寺には何回か行っているのですが(もちろん桜の時期
笑)、まだ一度も記事にしていないので、醍醐寺について少し書いておきますね
醍醐寺は、京都伏見区の東方にある真言宗醍醐寺派の総本山のお寺です。
創建は貞観16年(874年)、空海の孫弟子で天智天皇の6世孫である理源大師聖宝(りげんだいし しょうぼう)が開祖で、准胝観音並びに如意輪観音を笠取山(醍醐山)頂上にお迎えして開山。
御本尊は薬師如来さまです。
醍醐寺は醍醐山頂上一帯(上醍醐)を中心に、修験者の霊場として発展した後、醍醐天皇が自らの祈願寺として醍醐山麓の平地に大伽藍を建立し「下醍醐」が完成。
ですが応仁の乱で下醍醐は荒廃し、残ったのは五重塔のみだったのですが、豊臣秀吉の「醍醐の花見」をきっかけに今日の姿になったそうです。
上醍醐の方も、理源大師が如意輪堂とともに建立した准胝堂が2008年に落雷で焼失。
この落雷火災で一時期上醍醐は閉鎖されましたが、現在は入山できます。
ちなみに醍醐寺に篤い信仰を寄せていた醍醐天皇ですが、菅原道真を大宰府に左遷した(黒幕は醍醐天皇の父の宇多天皇といわれていますが)時の天皇です。
御所の落雷を道真の怨霊のせいだと恐れていた醍醐天皇の御陵は醍醐寺の近くにあります。
いまだに雷に心落ち着かないかもしれませんね。
展覧会の話に戻しますが、展示の最初は理源大師坐像です。
優しげなお顔をされています
ですが、山岳修行もされていたので、意志の強さも持ち合わせた方だったのでしょうね。
東大寺で戒を受けられているので、東大寺にも座像があります。
東大寺ミュージアムで特別展示されるみたいですよ('14.8.19~9.16まで)。
快慶作の弥勒菩薩坐像(チラシ左)はものすごく美しいです

写真では瞳がはっきり写っていますが、実際はこんなにはっきり見えなかったような。
私は少し離れて、やや斜めの位置から見るお顔が好きです。
うっとりするぐらい美しい
チラシ右の如意輪観音坐像は、ふくよかでゆったりとされているようにが見えました

そして、今回のメインの一つ、上醍醐の五大明王像(チラシ右)が勢揃いしていらっしゃいました。
実は上醍醐、山道を1時間ほど登らないといけないのでまだ行ったことがなくて、今回はじめてお目にかかりました。
今回は博物館の会場だったので立って拝顔させていただきましたが、もともとはお堂の中で座って拝むべきところなのでしょう。
像のバランスはお顔が大きくなっていました。
お堂の中で見ると迫力があるだろうなぁ
上醍醐の五大力堂で参拝したくなりました
国宝の薬師如来坐像は大きい。
どっしりされており、平安仏らしい重厚感がありました
観ていただきたいのが図像です。
太元帥明王像(三十六臂)なんて大きいですし、すごい忿怒相でこわいぐらいです
下の邪鬼(?)はかわいいのですけどね。
国宝五大尊像も迫力のある図像です
同じく国宝の文殊渡海図は、文殊さまがお若い
その分、獅子が睨みをきかしています。
木像は展示替えがないようですが、図像は結構展示替えがありそうです。
前期は8/17までですが、後期も楽しみです。
図録は2500円です。
醍醐寺のすごさを見せつけられるような展覧会でした。
後期も行くつもりにしています


常設のなら仏像館は、9/16からしばらく休館になるようです。

こちらも大きな丈六阿弥陀仏像や金剛寺の降三世明王坐像などオススメの仏さまがたくさんいらっしゃいますのでお見逃しなく
奈良国立博物館
住所:奈良市登大路町50番地 TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル)
開館時間:9時半~17時(金・土は19時まで。入館は各閉館の30分前まで) 休館日:月曜(祝日の場合は開館、翌日代替休)
今年は天候が不順なので、晴れている時は猛暑、雨の時は涼しめで、体温調整が難しいところではありますが、皆さんお体に気をつけてお過ごしください。
ところで、奈良国立博物館で開催されている「醍醐寺文書聖教7万点 国宝指定記念特別展 国宝醍醐寺のすべて 密教のほとけと聖教」展('14.7.19~9.15まで。観覧料1500円)を観に行ってきました。


暑さで鹿もぐったりしていました。
今年生まれたバンビはお母さんにピッタリひっついています。

入口のところには、五大力尊仁王会法要(毎年2/23)時の「餅上げ力奉納」の鏡餅が置いてありました。
法要では男性150kg、女性90kgの鏡餅が用意されているのですが、なんせそんな鏡餅は見たことがないので今回の鏡餅が男性用か女性用かはわかりませんでしたけどね(笑)。
さて、醍醐寺展ですが、迫力があり良かったです

醍醐寺には何回か行っているのですが(もちろん桜の時期


醍醐寺は、京都伏見区の東方にある真言宗醍醐寺派の総本山のお寺です。
創建は貞観16年(874年)、空海の孫弟子で天智天皇の6世孫である理源大師聖宝(りげんだいし しょうぼう)が開祖で、准胝観音並びに如意輪観音を笠取山(醍醐山)頂上にお迎えして開山。
御本尊は薬師如来さまです。
醍醐寺は醍醐山頂上一帯(上醍醐)を中心に、修験者の霊場として発展した後、醍醐天皇が自らの祈願寺として醍醐山麓の平地に大伽藍を建立し「下醍醐」が完成。
ですが応仁の乱で下醍醐は荒廃し、残ったのは五重塔のみだったのですが、豊臣秀吉の「醍醐の花見」をきっかけに今日の姿になったそうです。
上醍醐の方も、理源大師が如意輪堂とともに建立した准胝堂が2008年に落雷で焼失。
この落雷火災で一時期上醍醐は閉鎖されましたが、現在は入山できます。
ちなみに醍醐寺に篤い信仰を寄せていた醍醐天皇ですが、菅原道真を大宰府に左遷した(黒幕は醍醐天皇の父の宇多天皇といわれていますが)時の天皇です。
御所の落雷を道真の怨霊のせいだと恐れていた醍醐天皇の御陵は醍醐寺の近くにあります。
いまだに雷に心落ち着かないかもしれませんね。
展覧会の話に戻しますが、展示の最初は理源大師坐像です。
優しげなお顔をされています

ですが、山岳修行もされていたので、意志の強さも持ち合わせた方だったのでしょうね。
東大寺で戒を受けられているので、東大寺にも座像があります。
東大寺ミュージアムで特別展示されるみたいですよ('14.8.19~9.16まで)。


快慶作の弥勒菩薩坐像(チラシ左)はものすごく美しいです


写真では瞳がはっきり写っていますが、実際はこんなにはっきり見えなかったような。
私は少し離れて、やや斜めの位置から見るお顔が好きです。
うっとりするぐらい美しい

チラシ右の如意輪観音坐像は、ふくよかでゆったりとされているようにが見えました



そして、今回のメインの一つ、上醍醐の五大明王像(チラシ右)が勢揃いしていらっしゃいました。
実は上醍醐、山道を1時間ほど登らないといけないのでまだ行ったことがなくて、今回はじめてお目にかかりました。
今回は博物館の会場だったので立って拝顔させていただきましたが、もともとはお堂の中で座って拝むべきところなのでしょう。
像のバランスはお顔が大きくなっていました。
お堂の中で見ると迫力があるだろうなぁ

上醍醐の五大力堂で参拝したくなりました

国宝の薬師如来坐像は大きい。
どっしりされており、平安仏らしい重厚感がありました

観ていただきたいのが図像です。
太元帥明王像(三十六臂)なんて大きいですし、すごい忿怒相でこわいぐらいです

下の邪鬼(?)はかわいいのですけどね。
国宝五大尊像も迫力のある図像です

同じく国宝の文殊渡海図は、文殊さまがお若い

その分、獅子が睨みをきかしています。
木像は展示替えがないようですが、図像は結構展示替えがありそうです。
前期は8/17までですが、後期も楽しみです。
図録は2500円です。
醍醐寺のすごさを見せつけられるような展覧会でした。
後期も行くつもりにしています



常設のなら仏像館は、9/16からしばらく休館になるようです。

こちらも大きな丈六阿弥陀仏像や金剛寺の降三世明王坐像などオススメの仏さまがたくさんいらっしゃいますのでお見逃しなく

奈良国立博物館
住所:奈良市登大路町50番地 TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル)
開館時間:9時半~17時(金・土は19時まで。入館は各閉館の30分前まで) 休館日:月曜(祝日の場合は開館、翌日代替休)
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