京都 泉屋博古館「ちょっとパリまで、ず~っとパリで」展

京都の泉屋博古館で開催されていた「ちょっとパリまで、ず~っとパリで 渡欧日本人画家たちの逸品」展('14.5.17~7.13まで。入館料730円)、紹介するのを忘れていました

展覧会はもう終わっているのですが、黒田清輝つながりで少しだけ紹介しておきます。

この展覧会は、19世紀末から20世紀前半にかけてパリに留学し、帰朝して日本にて活躍した画家と、そのままパリに居続けた画家の作品約50点が展示されていました。
パリ留学後、日本にて活躍した画家は、黒田清輝、藤島武二、浅井忠などたくさん。
ず~っとパリにいて、途中一時帰国したけれどパリで亡くなった画家は、有名どころとしては藤田嗣治、佐伯祐三、荻須高徳でしょうか。
黒田清輝の「花と婦人」(チラシ一番上)は、人より花がメイン。
それも大きくて華やかで豪華

この前、黒田清輝展で観た花は「ダリア」で、こちらは菊かもしれませんが描き方がよく似ています。
うん?今、見ると、花瓶は同じような

描かれた年代はダリアの方が21年も後なのですが、花瓶はずっと愛用されていたのかもしれませんね

藤島武二の「黒衣の婦人」(チラシ2段目左)は、有名な「黒扇」の女性とよく似ています。
こちらは年代がほぼ重なりますので、モデルは同じ女性かも。
黒扇が描かれたのはイタリア滞在中だったので、パリではないですが(笑)。
でも、藤島武二がフランスに留学したのは確かですけどね。
「黒衣の婦人」より、「幸ある朝」(チラシ3段目左)の方が私は好きかな。
朝というよ夕方のような気がしましたが、なんとなく幸せな気持ちが感じられました

幸せといえば、坂本繁二郎の「箱」という作品が私の今回の一番の気に入り

ただ箱が5~6個パステル調の色彩で描かれているだけなのですが、なんか明るく穏やかな気持ちで観れる1枚でした。
箱の中から幸せがにじみでているような


もう終わっている展覧会なのにいろいろ書いてすみません。
すぐには観れないかもしれませんが、住友グループの収蔵品ですのでまたいつか観る機会もあるかもしれません。
その時にはチェックしてみてくださいね

泉屋博古館
住所:京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24 TEL:075-771-6411
開館時間:10時半~17時(入館は16時半まで) 休館日:月曜(祝日の場合は開館、翌日代替休)、展示替期間、展覧会の会期中にも臨時休館日がある場合有り。
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