京都国立近代美術館「上村松篁展」と中信美術館「心に残る日本の風景」展
またまた油断してましたら展覧会が1つ終了しそうです
急いで紹介いたしましょう。

京都国立近代美術館で開催されている「上村松篁展」('14.5.27~7.6まで。観覧料1300円)です。
この展覧会は、皆さんよくご存知でしょうが、上村松園の長男で上村淳之さんの父である松篁さんの回顧展です。
作品の多くは松伯美術館と京都にある美術館の所蔵品なので、一度は観たことがある作品がほとんどでしたが、それでも松篁さんの美しい絵に囲まれ至福の一時を過ごせました
私は出品リストをもらうと、気に入った作品にはチェックを入れたり簡単な感想を書いたりするのですが、展覧会によってはあまり感想がなかったりもしてメモ書きがほとんどない場合もあります。
ですが、この展覧会のリストはメモだらけ。
それだけ私は松篁さんの絵に心を揺すぶられたのだろうなと、このリストを見て改めて思いました。

松篁さんの絵は色の配色がきれいです。
色の対比をさせた作品も、同系色でまとめた作品も美しい。
細かく描写された背景ではなく、鳥に花や樹木といったシンプルな画面構成だからこそ色が映えるのではないかと思います。
そして主役である鳥や花も凛として格調高い。
鶴の作品ばかりを集めた部屋があったのですが、もう美しすぎて心がシンとしました。
この部屋を観れただけでも展覧会に来て良かったと思いました。
「雪」「月」「花」の3枚の絵は、それぞれ所有者が違います。
1枚だけでも十分美しい作品なのですが、2枚、3枚と並ぶとより豪華で気品が増します。
中でも「雪」は個人蔵なので、3枚揃って観れる機会はそうないかもしれません。
行かれる方は必ずチェックしてみてくださいね
松篁さんといえば花鳥画とすぐに思い立ちますが、人物画も良いです。
お子さん方を描いた絵もかわいいですしね。

これは「万葉の春」という作品の部分ですが、松園さんに負けないぐらい品があります。

私は左の侍女の髪飾りの銀がシブくてお気に入りです。
美しい絵画を観ると心が落ち着き、幸せな気分になります。
心に潤いを取り戻させてくれるような展覧会でした。
観に行って良かったです
今日(7/6)までですがオススメですよ。
そうそう、常設展では「上村松篁ゆかりの作家たち」というテーマで展示されています。
松篁さんが見てこのような熱帯の絵を描きたいと思った、石崎光瑤の「熱国妍春」も展示されてましたよ。
松篁さんが真似したいと思った気持ちがよくわかる作品です。
忘れずにチェックしてくださいね
榊原紫峰の「雪中白鷺之図」は、花鳥画でもデロリが表現できるのだと意表を衝かれました。
常設展も面白かったのでお見逃しなく。
上村松篁展の図録は2200円です。
京都展が終了すると、富山県水墨美術館('14.7.11~8.10まで)に巡回されるみたいです。
関西周辺の皆様は7/6までなのでお急ぎを、富山周辺の皆様はお楽しみに

あともう1つ7/6に終わる展覧会がありました。
中信美術館で開催されている「心に残る日本の風景」展('14.6.5~7.6まで。観覧料無料)です。
この展覧会も、近・現代の画家による珠玉の作品が揃ってました。
竹内栖鳳や福田平八郎といった高名な画家の作品もたくさんありましたが、どれも美しかったです。
私は堂本印象さんの「山家美しく」、吉田善彦さんの「高原の春」、平川敏夫さんの「竹雨塔韻」、村居正之さんの「広沢ノ池」、中路融人さんの「郷」、久保嶺爾さんの「緑風」が良かったなと思いました
穏やかで心に染み入るような展覧会でしたよ
こちらの展覧会にも寄ってみてくださいね
京都国立近代美術館
住所:京都市左京区岡崎円勝寺町 TEL:075-761-4111
開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)休館日:月曜(月曜日が休日にあたる場合は、翌日が休館)及び年末・年始
中信美術館
住所:京都市上京区下立売通油小路東入西大路町136-3 TEL:075-417-2323
開館時間:10時~17時(入場は16時45分まで) 休館日:月曜

急いで紹介いたしましょう。

京都国立近代美術館で開催されている「上村松篁展」('14.5.27~7.6まで。観覧料1300円)です。
この展覧会は、皆さんよくご存知でしょうが、上村松園の長男で上村淳之さんの父である松篁さんの回顧展です。
作品の多くは松伯美術館と京都にある美術館の所蔵品なので、一度は観たことがある作品がほとんどでしたが、それでも松篁さんの美しい絵に囲まれ至福の一時を過ごせました

私は出品リストをもらうと、気に入った作品にはチェックを入れたり簡単な感想を書いたりするのですが、展覧会によってはあまり感想がなかったりもしてメモ書きがほとんどない場合もあります。
ですが、この展覧会のリストはメモだらけ。
それだけ私は松篁さんの絵に心を揺すぶられたのだろうなと、このリストを見て改めて思いました。


松篁さんの絵は色の配色がきれいです。
色の対比をさせた作品も、同系色でまとめた作品も美しい。
細かく描写された背景ではなく、鳥に花や樹木といったシンプルな画面構成だからこそ色が映えるのではないかと思います。
そして主役である鳥や花も凛として格調高い。
鶴の作品ばかりを集めた部屋があったのですが、もう美しすぎて心がシンとしました。
この部屋を観れただけでも展覧会に来て良かったと思いました。
「雪」「月」「花」の3枚の絵は、それぞれ所有者が違います。
1枚だけでも十分美しい作品なのですが、2枚、3枚と並ぶとより豪華で気品が増します。
中でも「雪」は個人蔵なので、3枚揃って観れる機会はそうないかもしれません。
行かれる方は必ずチェックしてみてくださいね

松篁さんといえば花鳥画とすぐに思い立ちますが、人物画も良いです。
お子さん方を描いた絵もかわいいですしね。

これは「万葉の春」という作品の部分ですが、松園さんに負けないぐらい品があります。

私は左の侍女の髪飾りの銀がシブくてお気に入りです。
美しい絵画を観ると心が落ち着き、幸せな気分になります。
心に潤いを取り戻させてくれるような展覧会でした。
観に行って良かったです

今日(7/6)までですがオススメですよ。
そうそう、常設展では「上村松篁ゆかりの作家たち」というテーマで展示されています。
松篁さんが見てこのような熱帯の絵を描きたいと思った、石崎光瑤の「熱国妍春」も展示されてましたよ。
松篁さんが真似したいと思った気持ちがよくわかる作品です。
忘れずにチェックしてくださいね

榊原紫峰の「雪中白鷺之図」は、花鳥画でもデロリが表現できるのだと意表を衝かれました。
常設展も面白かったのでお見逃しなく。
上村松篁展の図録は2200円です。
京都展が終了すると、富山県水墨美術館('14.7.11~8.10まで)に巡回されるみたいです。
関西周辺の皆様は7/6までなのでお急ぎを、富山周辺の皆様はお楽しみに


あともう1つ7/6に終わる展覧会がありました。
中信美術館で開催されている「心に残る日本の風景」展('14.6.5~7.6まで。観覧料無料)です。
この展覧会も、近・現代の画家による珠玉の作品が揃ってました。
竹内栖鳳や福田平八郎といった高名な画家の作品もたくさんありましたが、どれも美しかったです。
私は堂本印象さんの「山家美しく」、吉田善彦さんの「高原の春」、平川敏夫さんの「竹雨塔韻」、村居正之さんの「広沢ノ池」、中路融人さんの「郷」、久保嶺爾さんの「緑風」が良かったなと思いました

穏やかで心に染み入るような展覧会でしたよ

こちらの展覧会にも寄ってみてくださいね

京都国立近代美術館
住所:京都市左京区岡崎円勝寺町 TEL:075-761-4111
開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)休館日:月曜(月曜日が休日にあたる場合は、翌日が休館)及び年末・年始
中信美術館
住所:京都市上京区下立売通油小路東入西大路町136-3 TEL:075-417-2323
開館時間:10時~17時(入場は16時45分まで) 休館日:月曜
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