あべのハルカス美術館&京都文化博物館
展覧会、今もたくさん行っていますが、ブログを書くのは滞っています。
まだまだ期限があると思っていたら今日までだったという言い訳が恒例になってきました
本日(7/21)で終了する展覧会を2つ紹介させていただきます。

1つはあべのハルカス美術館で開催されている「ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 華麗なる貴族コレクション」展('14.5.31~7.21まで。観覧料1500円)です。

この展覧会は、ミラノの貴族であるジャン・ジャコモ・ポルディ・ペッツォーリ(チラシ左の右上の人物)が主に蒐集したコレクションの中から約80点を公開した展覧会です。
絵画だけでなく、甲冑やタペストリー、時計など部屋を美しく飾る装飾品も展示されていました
ですが、やはり惹きつけられるのは絵画です。
今回、目玉になっているのがポッライウォーロの「貴婦人の肖像」(チラシ右)です。
穏やかで優しい印象の美人さんですが、宝石や髪などの細かい描写が彼女を更に美しく輝かせていました。
なんか飽きずに何回も行きつ戻りつしながら観てしまいましたよ。
うっとりです
ボッティチェッリの「死せるキリストへの哀悼」は、本当にボッティチェッリ?と思ってしまいましたが、本物だそうです(笑)。
哀しみがダイレクトに伝わるような力強い作品でした。
中世のキリスト教の聖人って、誰が誰だかよくわからないのですが、それぞれ特有の持ち物(アトリビュート)があり、それで誰かがわかるようになっているそうです。
たとえば、マリアなら星と百合、赤い服に青いマント、マグダラのマリアなら左下に描かれ長い髪と香油壷をもっている、フランチェスコは手や足に聖痕があり腰帯の結び目が3個、カタリナは王冠、剣、棕櫚、車輪が描かれているなどなど。
そういったことってあまりよく知らなかったのですが、今回は解説として書かれており勉強になりました。
また、中世絵画にたとえるなら自分はどんなタイプかを判断するような娯楽的なお遊びもあり面白かったです。
ちなみに私は、アンドレア・ソラーリオの「アレクサンドリアの聖カタリナ」のタイプでした
図録は2400円です。
あべのハルカス美術館は今回初めて行ったのですが、会場の雰囲気も重厚ですし、貴族の気分が味わえました。
景色も良さそうでしたが、私が行った時は雨で外に行けなかったのが残念です。
次回は庭にも行ってみたいです

2つ目は京都文化博物館で開催されている「没後90年 近代日本洋画の巨匠 黒田清輝展」('14.6.7~7.21まで。入場料1200円)です。

この展覧会は代表作の「湖畔」、「智・感・情」を中心に約160点の展示となっていました。
黒田清輝といえばネームバリューもあり、もっと華やかかなと思っていたのですが、意外に地味な展覧会に思えました。
というか、貴族でお金持ちなので、もっと派手な人柄だと思っていたのですが、デッサンをこつこつする真面目な人だったのだということを今回初めて知りました。
そういったデッサンや写生や下絵が多く展示されていたので、地味な印象を受けたのです。
デッサンを見ていて思ったのですが、この画家は石膏の模写より人物の方が線が生き生きしていますね。
それも男性より女性の方が(笑)。
でも、色がついた本絵では男性もステキでしたよ。
「寺尾壽博士像」はきれいな肖像画で、今回の展覧会では私のイチオシの1枚です
今回のチラシの表紙にもなっている有名な「湖畔」は何度見ても美しい。
画家の奥さんがモデルだそうです。
その奥さんの写真も展示されていたのですが、美人!
絵に負けていなくてビックリです
黒田清輝ってメンクイだったのですね(笑)。
デッサンの中にも美しい人がいっぱい描かれており、女性の中に美をたくさん見つけられる人だったのだなと思いました。
図録は2200円です。
黒田清輝の努力が窺えるような展覧会でした
あべのハルカス美術館
住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階 TEL:06-4399-9050
開館時間:火~金10時~20時、月・土・日・祝10時~18時(入館は各閉館30分前まで) 休館日:一部の月曜日(祝日の場合は開館)、年末年始、展示替期間中
京都文化博物館
住所:京都市中京区三条高倉 TEL:075-222-0888
開館時間:10時~18時(金曜19時半まで。入場は各30分前まで) 休館日:月曜(祝日の場合は翌日休館)
まだまだ期限があると思っていたら今日までだったという言い訳が恒例になってきました

本日(7/21)で終了する展覧会を2つ紹介させていただきます。

1つはあべのハルカス美術館で開催されている「ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 華麗なる貴族コレクション」展('14.5.31~7.21まで。観覧料1500円)です。


この展覧会は、ミラノの貴族であるジャン・ジャコモ・ポルディ・ペッツォーリ(チラシ左の右上の人物)が主に蒐集したコレクションの中から約80点を公開した展覧会です。
絵画だけでなく、甲冑やタペストリー、時計など部屋を美しく飾る装飾品も展示されていました

ですが、やはり惹きつけられるのは絵画です。
今回、目玉になっているのがポッライウォーロの「貴婦人の肖像」(チラシ右)です。
穏やかで優しい印象の美人さんですが、宝石や髪などの細かい描写が彼女を更に美しく輝かせていました。
なんか飽きずに何回も行きつ戻りつしながら観てしまいましたよ。
うっとりです

ボッティチェッリの「死せるキリストへの哀悼」は、本当にボッティチェッリ?と思ってしまいましたが、本物だそうです(笑)。
哀しみがダイレクトに伝わるような力強い作品でした。
中世のキリスト教の聖人って、誰が誰だかよくわからないのですが、それぞれ特有の持ち物(アトリビュート)があり、それで誰かがわかるようになっているそうです。
たとえば、マリアなら星と百合、赤い服に青いマント、マグダラのマリアなら左下に描かれ長い髪と香油壷をもっている、フランチェスコは手や足に聖痕があり腰帯の結び目が3個、カタリナは王冠、剣、棕櫚、車輪が描かれているなどなど。
そういったことってあまりよく知らなかったのですが、今回は解説として書かれており勉強になりました。
また、中世絵画にたとえるなら自分はどんなタイプかを判断するような娯楽的なお遊びもあり面白かったです。
ちなみに私は、アンドレア・ソラーリオの「アレクサンドリアの聖カタリナ」のタイプでした

図録は2400円です。
あべのハルカス美術館は今回初めて行ったのですが、会場の雰囲気も重厚ですし、貴族の気分が味わえました。
景色も良さそうでしたが、私が行った時は雨で外に行けなかったのが残念です。
次回は庭にも行ってみたいです


2つ目は京都文化博物館で開催されている「没後90年 近代日本洋画の巨匠 黒田清輝展」('14.6.7~7.21まで。入場料1200円)です。


この展覧会は代表作の「湖畔」、「智・感・情」を中心に約160点の展示となっていました。
黒田清輝といえばネームバリューもあり、もっと華やかかなと思っていたのですが、意外に地味な展覧会に思えました。
というか、貴族でお金持ちなので、もっと派手な人柄だと思っていたのですが、デッサンをこつこつする真面目な人だったのだということを今回初めて知りました。
そういったデッサンや写生や下絵が多く展示されていたので、地味な印象を受けたのです。
デッサンを見ていて思ったのですが、この画家は石膏の模写より人物の方が線が生き生きしていますね。
それも男性より女性の方が(笑)。
でも、色がついた本絵では男性もステキでしたよ。
「寺尾壽博士像」はきれいな肖像画で、今回の展覧会では私のイチオシの1枚です

今回のチラシの表紙にもなっている有名な「湖畔」は何度見ても美しい。
画家の奥さんがモデルだそうです。
その奥さんの写真も展示されていたのですが、美人!
絵に負けていなくてビックリです

黒田清輝ってメンクイだったのですね(笑)。
デッサンの中にも美しい人がいっぱい描かれており、女性の中に美をたくさん見つけられる人だったのだなと思いました。
図録は2200円です。
黒田清輝の努力が窺えるような展覧会でした

あべのハルカス美術館
住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階 TEL:06-4399-9050
開館時間:火~金10時~20時、月・土・日・祝10時~18時(入館は各閉館30分前まで) 休館日:一部の月曜日(祝日の場合は開館)、年末年始、展示替期間中
京都文化博物館
住所:京都市中京区三条高倉 TEL:075-222-0888
開館時間:10時~18時(金曜19時半まで。入場は各30分前まで) 休館日:月曜(祝日の場合は翌日休館)