姫路1day trip② 姫路文学館望景亭

次に行ったのは姫路文学館です

安藤忠雄設計の建物で、それを知っていたのになぜか写真を撮り忘れています。
写真は文学館の庭ですが、建物は安藤忠雄らしいコンクリの打ちっぱなしでした。

姫路文学館では「忍たま乱太郎ミュージアム」展('14.4.12~6.8まで。観覧料500円)を開催していたのですが、行ったのはGWで子どもがいっぱいだったので、今回は展覧会はパスして、文学館の付属施設の望景亭(ぼうけいてい・旧濱本家住宅)を見学してきました。

こちらは、姫路の実業家・濱本八郎さんという方の別邸として大正5年から昭和4年にかけて建築された建物の主要部分で、国の登録有形文化財建造物だそうです。
木造平屋建の切妻造桟瓦葺の建物で、書院造りの和室と茶室からなり、和室と茶室は廊下でつながれています。
この建物が入場無料だなんて、やっぱり姫路はステキです




部屋はお庭がきれいに見れますし、障子を開けるとめちゃ広いお座敷に。
あまりに広くて気持ちよさそうだったので、夫はこっそり大の字に寝そべりました(笑)。
私も寝そべってみたかったのですが、いつ人が来るかわからなかったのでグッと我慢しました


障子の桟も細かくてきれいです



取っ手も陶器を使っていたり、鷺か鶴かはわかりませんが鳥の意匠の物もありましたよ。
凝ってますね~





そして、今回ここに来ようと思った一番の理由がこれらの杉戸絵です。
名に「暁雲」とあったので、ネットで暁雲を調べたら、河鍋暁斎の次男の河鍋暁雲がHitしたのですが、暁雲は明治に亡くなっているので、大正時代に建てられたこの家とは年代が違うので別人なんでしょうね。
ということで、杉戸絵の作者はわかりません。
でも色鮮やかで華やかな日本画ですよね



お庭も美しかったですよ

写真には写っていませんが池もあります。

建物の裏側です。
裏側には大きな広っぱがあり、本来なら建物からすぐに広っぱに出られるようになっていました

13年かけて造られただけあり全体的に凝っていて、居心地の良さと開放感があり、本当に気持ちの良い家でした。
ほっこりくつろげます



文学館の入口付近にはメグスリノキがありました。
黒田官兵衛の祖父重隆は、メグスリノキから目薬を作り、その目薬を広峯神社の御師(社家)に神社の御札と一緒に売ってもらって財をなし、播磨の国人になったと司馬遼太郎の「播磨灘物語」に書かれているそうです。
(残念ながら、私はまだ読んでません

この財をもって重隆は初めは赤松氏に仕えたのですが、しばらくして主を御着城主の小寺政職に替えて、官兵衛の父の職隆が重用され姫路城代になったそうです。
広峯神社、一度行ったことがありますが、徒歩で行くとものすごくしんどいですよ。
行きは山道みたいなところを登ったのですが、今から考えると、官兵衛の祖父や父はあの道を通ったのかもしれませんね。
そんな事を考える余裕は全くありませんでしたが(笑)。

文学館の展望台から見た姫路城です。
文学館には昔に入ったことはあるのですが、面白かった(興味深かった)という記憶があります。
今回は好みの展覧会ではなかったので入りませんでしたが、また機会があればゆっくり来てみたいなと思いました

姫路文学館
住所:姫路市山野井町84番地 TEL:079-293-8228
開館時間:10時~17時(入館は16時半まで)休館日:月曜日(月曜が祝日の場合は翌日)・年末年始
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