京都国立近代美術館 「皇室の名品」展
あけましておめでとうございます。
旧年中はうちのブログに遊びに来てくださってありがとうございます。
今年もよろしくお願いいたします
昨年のうちにもう1個ぐらい記事を書くつもりだったのですが、結局書けず、年末の御挨拶もなしで終わってしまいました。
でも、年始の記事は元旦にアップできて良かったです
今年の第1回目の記事は何にしようかなと考えたのですが、華やかで美しい芸術品がてんこ盛りだったこの展覧会の紹介からはじめたいと思います。

京都国立近代美術館で開催されている「皇室の名品 近代日本美術の粋」展('13.11.9~'14.1.13まで。観覧料1300円)です。
宮内庁三の丸尚蔵館が所蔵する美術工芸品の中から、近代以降の作品約180点が紹介されています。

この展覧会、本当にすごかったです
絵画だけでなく、彫刻、金工、陶工、漆工などの帝室技芸員による超絶技巧の工芸品が目白押しでした

その美術品を引き立たせるような会場の雰囲気も良かったです。
会場に入ったらすぐに明治宮殿の「千種の間」の再現から始まります。
壁や天井など、いたるところに装飾が施され渋い豪華かさがあり美しかったです
その部屋に負けない芸術品ということで、薩摩焼の花瓶や濤川惣助や加納夏雄の花瓶も大きく立派でした。
好みではなかったですが、十二代沈寿官の菊貼付香炉もすごかったです。
次のコーナーからも展示品はどれも素晴らしかったのですが、海野勝珉の「蘭陵王置物」が凝ってましたね。
「蘭陵王」は、美しい声と優れた美貌であったため、兵達が見惚れて士気が上がらず敵に侮られるのを恐れ、必ず獰猛な仮面をかぶって出陣したと言うもので、海野勝珉の置物も仮面をかぶっているのですが、その下にはちゃんと美しい顔も作られているのです。
小さい作品ながら仮面も取れるようになっているのですよね。
やっぱりこの人はすごい凝り性なんだと思います。
大きな屏風の部屋もありました。
それがどれも良いのです。
あっ、言い忘れましたが、この展覧会は前・後期に分かれています。
今は後期展示になっています。
私は両方観ましたが、この屏風の部屋は前期の方が好みでした。
ですが、後期は唐獅子や鶴が題材の屏風なので、お正月としては後期の方がお目出度いかな。

チラシは川之邊一朝・海野勝珉・六角紫水ほかの合作の「菊蒔絵螺鈿棚」です。
この銀の金具部分が海野勝珉の担当で、蒔絵部分が川之邊一朝一門、螺鈿が片岡源次郎、デザインが六角紫水です。
繊細で美しい工芸品でしたが、ここまでアップでは観れませんでしたので、こんなに美しかったのかとチラシを観て思いました(笑)。
残念ながら、この作品は前期展示でした。
前期展示でもう一つ絶対に紹介したい作品は、高島屋呉服店献上の「閑庭鳴鶴・九重ノ庭之図刺繍屏風」です。
これは絹糸での刺繍なので光沢がありものすごく美しい!
この展覧会の中で、私のイチオシでした。
見惚れてしまいました
後期では八代西村彦兵衛(象彦)の「舞楽蒔絵棚」が豪華で美しかったです
上村松園の「雪月花」もいつもにもまして品があり、美しかったです。
これは後期のみの展示ですのでお見逃しなく
前後期共通展示の並河靖之の「七宝四季花鳥図花瓶」も絶対に見逃せませんよ。
桜や紅葉の色の変化まで七宝で表現されています。
観れば観るほど惹きつけられます。
じっくりじっくり観てくださいね
4階には御肖像のコーナーがあり、制服の監視員が見張ってられます(笑)。
常設コーナーも国画創作協会の作品として土田麦僊や入江波光、村上華岳、榊原紫峰などの絵画が展示されていますし、須田国太郎の作品もまとまった形で展示されていますので忘れずに観てくださいね。
この展覧会の図録は2500円でした。
元旦と2日はお休みですが、豪華で上品な美術工芸品の数々が堪能できるこの展覧会は新年幕開けにぴったりの展覧会だと思います。
オススメですよ
昨年はたくさん展覧会を観に行き、美味しいものもたくさん食べたのですが、なかなかブログに書けませんでした。
まだまだ紹介したい記事がありますので、しばらくは昨年のネタになると思いますが、お付き合いくださるとありがたいです。
ローカルなブログですが、
今年もよろしくお願いします。
京都国立近代美術館
住所:京都市左京区岡崎円勝寺町 TEL:075-761-4111
開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)休館日:月曜(月曜日が休日にあたる場合は、翌日が休館)及び年末・年始('13.12.30~'14.1.2まで)、展示替え期間、'14.1.14~3.20までは館改修工事のため全館休館の予定。

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昨年のうちにもう1個ぐらい記事を書くつもりだったのですが、結局書けず、年末の御挨拶もなしで終わってしまいました。
でも、年始の記事は元旦にアップできて良かったです

今年の第1回目の記事は何にしようかなと考えたのですが、華やかで美しい芸術品がてんこ盛りだったこの展覧会の紹介からはじめたいと思います。

京都国立近代美術館で開催されている「皇室の名品 近代日本美術の粋」展('13.11.9~'14.1.13まで。観覧料1300円)です。
宮内庁三の丸尚蔵館が所蔵する美術工芸品の中から、近代以降の作品約180点が紹介されています。


この展覧会、本当にすごかったです

絵画だけでなく、彫刻、金工、陶工、漆工などの帝室技芸員による超絶技巧の工芸品が目白押しでした


その美術品を引き立たせるような会場の雰囲気も良かったです。
会場に入ったらすぐに明治宮殿の「千種の間」の再現から始まります。
壁や天井など、いたるところに装飾が施され渋い豪華かさがあり美しかったです

その部屋に負けない芸術品ということで、薩摩焼の花瓶や濤川惣助や加納夏雄の花瓶も大きく立派でした。
好みではなかったですが、十二代沈寿官の菊貼付香炉もすごかったです。
次のコーナーからも展示品はどれも素晴らしかったのですが、海野勝珉の「蘭陵王置物」が凝ってましたね。
「蘭陵王」は、美しい声と優れた美貌であったため、兵達が見惚れて士気が上がらず敵に侮られるのを恐れ、必ず獰猛な仮面をかぶって出陣したと言うもので、海野勝珉の置物も仮面をかぶっているのですが、その下にはちゃんと美しい顔も作られているのです。
小さい作品ながら仮面も取れるようになっているのですよね。
やっぱりこの人はすごい凝り性なんだと思います。
大きな屏風の部屋もありました。
それがどれも良いのです。
あっ、言い忘れましたが、この展覧会は前・後期に分かれています。
今は後期展示になっています。
私は両方観ましたが、この屏風の部屋は前期の方が好みでした。
ですが、後期は唐獅子や鶴が題材の屏風なので、お正月としては後期の方がお目出度いかな。

チラシは川之邊一朝・海野勝珉・六角紫水ほかの合作の「菊蒔絵螺鈿棚」です。
この銀の金具部分が海野勝珉の担当で、蒔絵部分が川之邊一朝一門、螺鈿が片岡源次郎、デザインが六角紫水です。
繊細で美しい工芸品でしたが、ここまでアップでは観れませんでしたので、こんなに美しかったのかとチラシを観て思いました(笑)。
残念ながら、この作品は前期展示でした。
前期展示でもう一つ絶対に紹介したい作品は、高島屋呉服店献上の「閑庭鳴鶴・九重ノ庭之図刺繍屏風」です。
これは絹糸での刺繍なので光沢がありものすごく美しい!
この展覧会の中で、私のイチオシでした。
見惚れてしまいました

後期では八代西村彦兵衛(象彦)の「舞楽蒔絵棚」が豪華で美しかったです

上村松園の「雪月花」もいつもにもまして品があり、美しかったです。
これは後期のみの展示ですのでお見逃しなく

前後期共通展示の並河靖之の「七宝四季花鳥図花瓶」も絶対に見逃せませんよ。
桜や紅葉の色の変化まで七宝で表現されています。
観れば観るほど惹きつけられます。
じっくりじっくり観てくださいね

4階には御肖像のコーナーがあり、制服の監視員が見張ってられます(笑)。
常設コーナーも国画創作協会の作品として土田麦僊や入江波光、村上華岳、榊原紫峰などの絵画が展示されていますし、須田国太郎の作品もまとまった形で展示されていますので忘れずに観てくださいね。
この展覧会の図録は2500円でした。

元旦と2日はお休みですが、豪華で上品な美術工芸品の数々が堪能できるこの展覧会は新年幕開けにぴったりの展覧会だと思います。
オススメですよ

昨年はたくさん展覧会を観に行き、美味しいものもたくさん食べたのですが、なかなかブログに書けませんでした。
まだまだ紹介したい記事がありますので、しばらくは昨年のネタになると思いますが、お付き合いくださるとありがたいです。
ローカルなブログですが、
今年もよろしくお願いします。
京都国立近代美術館
住所:京都市左京区岡崎円勝寺町 TEL:075-761-4111
開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)休館日:月曜(月曜日が休日にあたる場合は、翌日が休館)及び年末・年始('13.12.30~'14.1.2まで)、展示替え期間、'14.1.14~3.20までは館改修工事のため全館休館の予定。
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