映画 「鑑定士と顔のない依頼人」&「ルートヴィヒ」
楽しかったお正月&お休みもあっという間に終わって、いつの間にかもう9日。
うちは職場まで遠いので早起きをしないといけないのですが、長期休暇でぐーたらしていたため休みボケしてしまい、仕事始めの日、電車の中で寝過ごしていきなり遅刻
まだ正月ボケは直っていませんと書きたいところですが、初日からめちゃ忙しく、早くも仕事モード全開で疲れ果てています。
次の連休は楽しみなのですが、休み明けのことを考えると手放しでは喜べないような。
といきなりグチから始まってしまいましたが、この前の日曜に映画を2本観てきましたのでその感想を書きたいと思います。
ただし、ネタバレもありますので、これから観に行かれる方はご注意を
1本目は「鑑定士と顔のない依頼人」('14年1本目)です。

この映画は、凄腕の鑑定士でオークションの競売人でもある主人公が、パニック障害で外に出られない謎の女性から鑑定依頼を受けたことから始まるミステリー(になるのかな?)のお話です。
まだ公開中の映画ですので、あまり詳しくは言えませんが、私はこの映画の結末は好きではないです。
主人公の年齢から考えると、一時の夢の代償としてはあまりに大きすぎると思うのです。
色のない人生が一気に薔薇色になり、あっという間にその色がなくなったばかりでなく、縋るものさえ失い真っ暗になってしまう。
これが青年ならまだ立ち直ることは可能でしょうが、孤独な高齢者には残酷すぎるのではないのでしょうか。
全てを失っても、夢を見られた方が幸せだろう?というのが、犯行を考える方の論理なのでしょうが、私にはそれが幸せかわかりませんでした。
結末はさておき、美術競売人ということで、映画の中に様々な絵画が登場します。
ロセッティが多かったように思いますが、ラファエロ、クラナッハ、ルーベンス、アングル、マネ、ドガ、モディリアーニ、それからついこの前観たルノワールの「ジャンヌ・サマリーの肖像」もありましたよ。
ブーグローの絵もきれいだったなぁ
話の進め方がスムーズですし、いろんなところに伏線があり、後半はなんとなくそうだろうなと予想はできてしまいましたが映画自体は面白かったと思います。
それだけに、あの結末は残念でした。
もう少し希望があれば良かったのですけどね。
2本目は「ルートヴィヒ」('14年2本目)です。
この映画は第4代バイエルン国王ルートヴィヒ2世の生涯を描いた映画です
私は昔ルートヴィヒ2世に凝りまして、彼が建設したお城ノイシュヴァンシュタイン城、ヘレンキームゼー城、リンダーホーフ城を見にミュンヘンに旅行に行ったこともあります。
それだけにこの映画はめちゃ期待したのですが、ちょっと内容が薄かったですね。
ルートヴィヒ2世の生涯は謎が多いので、監督なりの解釈をつけて説得力のある話にしようと思えばできそうなのに、歴史的事実の表面をなでているだけで、それでどうなったの?と思う部分は、さっと時代が進んで次の段階になっているという感じであまり何も伝わってこなかったです。
せっかく映画を作っているのに、ルートヴィヒに思い入れがないのかな?と思ってしまいました。
ワーグナーの生誕200年を記念して作られたという割には、ワーグナーの描き方も浅かったですしね。
俳優さんは前半生と後半生とで別の人が演じていましたが、姿だけに関していえば後半生の役者さんセバスチャン・スキッパーの方が似ていたかな。
前半のザビン・タンブレアも瑞々しかったのですが、私のイメージとしてはヴィスコンティ作品のヘルムート・バーガーの方が強いですね。
衣装はルートヴィヒ2世が着用していたものを模倣して作られているようで、それを着るとどんな感じになるかがよくわかりましたし、ルートヴィヒ2世の3城をロケ地にした映像は美しかったです。
またミュンヘンに行きたくなりました
ルートヴィヒ2世は、プロイセンとの講和条約のために多額の賠償金の支払義務があるにもかかわらず相次ぐ城の建設で国内に恐慌が起こっていたため、当時のバイエルン首相ルッツらによって精神病患者とされ廃位させられました。
でも、その城により今でもバイエルン州は多額の収入を得ているのですから、「狂王」と呼べるかどうか。
歴史ってわかりませんね。
美しい映像と音楽で、ルートヴィヒの生涯をたどれる映画ではありました。
そういえば、オードリー・ヘップバーンの「マイヤーリング」が上映されてますね。
マイヤーリングといえば、ハプスブルク帝国皇妃エリーザベト(彼女の従甥がルートヴィヒ2世)の息子のルドルフ皇太子のお話
「うたかたの恋」が有名ですが、オードリーがでている作品は知りませんでした。
なぜ、今頃なのでしょうね?
話は変わりまして、昨年はそんなに数は多くなかったですが、ウルヴァリンやグランドイリュージョンなどの映画を観ました。
感想は1本も書けませんでしたが、今年は少しは書けたらいいなと思っています
鑑定士と顔のない依頼人 2012年 イタリア ギャガ ジュゼッペ・トルナトーレ監督 131分
タダより高いものはないという映画だったのねと思った、Ms.れでぃの勝手な映画採点:52点
ルートヴィヒ 2012年 ドイツ ブロードメディア・スタジオ マリー・ノエル&ピーター・ゼア監督 140分
エリーザベト役はもう少し美人女優にしてほしかった、Ms.れでぃの勝手な映画採点:55点
うちは職場まで遠いので早起きをしないといけないのですが、長期休暇でぐーたらしていたため休みボケしてしまい、仕事始めの日、電車の中で寝過ごしていきなり遅刻

まだ正月ボケは直っていませんと書きたいところですが、初日からめちゃ忙しく、早くも仕事モード全開で疲れ果てています。
次の連休は楽しみなのですが、休み明けのことを考えると手放しでは喜べないような。
といきなりグチから始まってしまいましたが、この前の日曜に映画を2本観てきましたのでその感想を書きたいと思います。
ただし、ネタバレもありますので、これから観に行かれる方はご注意を

1本目は「鑑定士と顔のない依頼人」('14年1本目)です。

この映画は、凄腕の鑑定士でオークションの競売人でもある主人公が、パニック障害で外に出られない謎の女性から鑑定依頼を受けたことから始まるミステリー(になるのかな?)のお話です。
まだ公開中の映画ですので、あまり詳しくは言えませんが、私はこの映画の結末は好きではないです。
主人公の年齢から考えると、一時の夢の代償としてはあまりに大きすぎると思うのです。
色のない人生が一気に薔薇色になり、あっという間にその色がなくなったばかりでなく、縋るものさえ失い真っ暗になってしまう。
これが青年ならまだ立ち直ることは可能でしょうが、孤独な高齢者には残酷すぎるのではないのでしょうか。
全てを失っても、夢を見られた方が幸せだろう?というのが、犯行を考える方の論理なのでしょうが、私にはそれが幸せかわかりませんでした。
結末はさておき、美術競売人ということで、映画の中に様々な絵画が登場します。
ロセッティが多かったように思いますが、ラファエロ、クラナッハ、ルーベンス、アングル、マネ、ドガ、モディリアーニ、それからついこの前観たルノワールの「ジャンヌ・サマリーの肖像」もありましたよ。
ブーグローの絵もきれいだったなぁ

話の進め方がスムーズですし、いろんなところに伏線があり、後半はなんとなくそうだろうなと予想はできてしまいましたが映画自体は面白かったと思います。
それだけに、あの結末は残念でした。
もう少し希望があれば良かったのですけどね。
2本目は「ルートヴィヒ」('14年2本目)です。
この映画は第4代バイエルン国王ルートヴィヒ2世の生涯を描いた映画です

私は昔ルートヴィヒ2世に凝りまして、彼が建設したお城ノイシュヴァンシュタイン城、ヘレンキームゼー城、リンダーホーフ城を見にミュンヘンに旅行に行ったこともあります。
それだけにこの映画はめちゃ期待したのですが、ちょっと内容が薄かったですね。
ルートヴィヒ2世の生涯は謎が多いので、監督なりの解釈をつけて説得力のある話にしようと思えばできそうなのに、歴史的事実の表面をなでているだけで、それでどうなったの?と思う部分は、さっと時代が進んで次の段階になっているという感じであまり何も伝わってこなかったです。
せっかく映画を作っているのに、ルートヴィヒに思い入れがないのかな?と思ってしまいました。
ワーグナーの生誕200年を記念して作られたという割には、ワーグナーの描き方も浅かったですしね。
俳優さんは前半生と後半生とで別の人が演じていましたが、姿だけに関していえば後半生の役者さんセバスチャン・スキッパーの方が似ていたかな。
前半のザビン・タンブレアも瑞々しかったのですが、私のイメージとしてはヴィスコンティ作品のヘルムート・バーガーの方が強いですね。
衣装はルートヴィヒ2世が着用していたものを模倣して作られているようで、それを着るとどんな感じになるかがよくわかりましたし、ルートヴィヒ2世の3城をロケ地にした映像は美しかったです。
またミュンヘンに行きたくなりました

ルートヴィヒ2世は、プロイセンとの講和条約のために多額の賠償金の支払義務があるにもかかわらず相次ぐ城の建設で国内に恐慌が起こっていたため、当時のバイエルン首相ルッツらによって精神病患者とされ廃位させられました。
でも、その城により今でもバイエルン州は多額の収入を得ているのですから、「狂王」と呼べるかどうか。
歴史ってわかりませんね。
美しい映像と音楽で、ルートヴィヒの生涯をたどれる映画ではありました。
そういえば、オードリー・ヘップバーンの「マイヤーリング」が上映されてますね。
マイヤーリングといえば、ハプスブルク帝国皇妃エリーザベト(彼女の従甥がルートヴィヒ2世)の息子のルドルフ皇太子のお話

「うたかたの恋」が有名ですが、オードリーがでている作品は知りませんでした。
なぜ、今頃なのでしょうね?
話は変わりまして、昨年はそんなに数は多くなかったですが、ウルヴァリンやグランドイリュージョンなどの映画を観ました。
感想は1本も書けませんでしたが、今年は少しは書けたらいいなと思っています

鑑定士と顔のない依頼人 2012年 イタリア ギャガ ジュゼッペ・トルナトーレ監督 131分
タダより高いものはないという映画だったのねと思った、Ms.れでぃの勝手な映画採点:52点
ルートヴィヒ 2012年 ドイツ ブロードメディア・スタジオ マリー・ノエル&ピーター・ゼア監督 140分
エリーザベト役はもう少し美人女優にしてほしかった、Ms.れでぃの勝手な映画採点:55点