2013年関西文化の日(前編)
関西文化の日のイベントとして、美術館・博物館等が毎年日にち限定で無料になります。
行きたい展覧会が11/17にいくつか無料だったので行ってきました。
せっかく京都に出たので、無料ではない展覧会も一緒に観てきました
行ったのは、奈良県立美術館→泉屋博古館→学校歴史博物館→堂本印象美術館→美術館「えき」KYOTOの順だったのですが、堂本印象美術館の展覧会が今日(11/24)までなので、順不同で2回に分けて紹介させていただきますね

堂本印象美術館では、「女性が描いた昭和のエレガンス」展('13.10.10~11.24まで。観覧料500円)が開催されています。
大正から昭和にかけて活躍した京都ゆかりの4人の女性画家、梶原緋佐子・広田多津・三谷十糸子・北沢映月の作品を展示した展覧会になっています。
明治の男性の下でお人形のように美しい女性像から開放され、徐々に等身大の女性像に変化していく過渡期の作品が多かったように思いました。
この4人の中でも私は広田多津と三谷十糸子の前半の作品が好きです。
広田多津は、裸婦を描いてものびやかなんですよね。
窮屈そうではなく健康的です。
そこが私は気に入っています
三谷十糸子の前半の少女たちはとてもかわいいのです。
その中でもイチオシは「猫と娘」。
この作品は少女も猫もかわいくて、この作品を観ると思わず笑みがこぼれてしまいます
ですが、後半の作品は表情のない無機質な感じになり、私はあまり好きではありませんけどね。
梶原緋佐子は、社会に女性が出て行くという気概や力強さが感じられますし、北沢映月はキュビズムっぽい描き方がこの時代新しかったのではないかと思います。
冊子のような図録は700円です。
「昭和」という時代の女性像を女性がどう捉えていたのかの一端を窺えるような展覧会でした
興味深かったです。
そうそう、堂本印象の「春」という作品、赤ちゃん猫がめちゃかわいいですので、猫好きの方はお見逃しなく

もう一つ紹介する展覧会は、美術館「えき」KYOTOで開催されている「藤田嗣治渡仏100周年記念 レオナール・フジタとパリ 1913-1931」('13.10.25~12.1まで。入館料900円)です。
この展覧会は関西文化の日とは関係ありませんが、観たかったので京都に行った帰りに寄ってみました。
これまでに藤田嗣治の展覧会はかなり観に行きましたが、今回の展覧会は観たことがない作品が多く、心の中でうれしい歓声をあげました

ほとんどが個人蔵で、それもパリとか外国の美術館蔵のばかりなので日本ではなかなか観られません。

チラシになっているのは「ロジータ・ド・ガネイ伯爵夫人の肖像」です。
繊細で優雅で気品があり、藤田の手法にぴったりマッチしていて美しかった~
私が今まで観た藤田の女性像の中でも最上位クラスの作品だと思います。
藤田の作品って、油彩・墨に紙・鉛筆に紙でもそんなに違いがないのですね
油彩を使って、紙に墨や鉛筆と違いがないほど透明感がある作品を描くなんて驚異的だなと今回改めて感心しました。
当時、パリで大絶賛されたのも納得です。

今回の展覧会は、藤田の作品だけでなく同時代の交流のあった画家たちの作品も観れます。
私のイチオシはキスリングとルソーの「田園風景」かな
そして、私ははじめて名前を知ったのですがサミュエル・グラノフスキーという画家の絵も妙に惹きつけられました。
藤田が他の画家の特徴を真似て描いた小作品集もあり、こちらも面白かったです
図録は2300円です。
この展覧会は、藤田ファンなら絶対見逃せない展覧会です
おススメですよ。

京都駅には巨大ツリーが。
早いですね。
京都府立堂本印象美術館
住所:京都市北区平野上柳町26-3 TEL:075-463-0007
開館時間:9時半~17時(入館は16時半まで) 休館日:月曜(祝日の場合は翌火曜日)、年末年始(12/28~1/4)
美術館「えき」KYOTO
住所:京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 JR京都伊勢丹7階隣接 TEL:075-352-1111(大代表)
開館時間:10時~20時(最終日17時まで。入館各30分前まで)
行きたい展覧会が11/17にいくつか無料だったので行ってきました。
せっかく京都に出たので、無料ではない展覧会も一緒に観てきました

行ったのは、奈良県立美術館→泉屋博古館→学校歴史博物館→堂本印象美術館→美術館「えき」KYOTOの順だったのですが、堂本印象美術館の展覧会が今日(11/24)までなので、順不同で2回に分けて紹介させていただきますね


堂本印象美術館では、「女性が描いた昭和のエレガンス」展('13.10.10~11.24まで。観覧料500円)が開催されています。
大正から昭和にかけて活躍した京都ゆかりの4人の女性画家、梶原緋佐子・広田多津・三谷十糸子・北沢映月の作品を展示した展覧会になっています。
明治の男性の下でお人形のように美しい女性像から開放され、徐々に等身大の女性像に変化していく過渡期の作品が多かったように思いました。
この4人の中でも私は広田多津と三谷十糸子の前半の作品が好きです。
広田多津は、裸婦を描いてものびやかなんですよね。
窮屈そうではなく健康的です。
そこが私は気に入っています

三谷十糸子の前半の少女たちはとてもかわいいのです。
その中でもイチオシは「猫と娘」。
この作品は少女も猫もかわいくて、この作品を観ると思わず笑みがこぼれてしまいます

ですが、後半の作品は表情のない無機質な感じになり、私はあまり好きではありませんけどね。
梶原緋佐子は、社会に女性が出て行くという気概や力強さが感じられますし、北沢映月はキュビズムっぽい描き方がこの時代新しかったのではないかと思います。
冊子のような図録は700円です。
「昭和」という時代の女性像を女性がどう捉えていたのかの一端を窺えるような展覧会でした

興味深かったです。
そうそう、堂本印象の「春」という作品、赤ちゃん猫がめちゃかわいいですので、猫好きの方はお見逃しなく


もう一つ紹介する展覧会は、美術館「えき」KYOTOで開催されている「藤田嗣治渡仏100周年記念 レオナール・フジタとパリ 1913-1931」('13.10.25~12.1まで。入館料900円)です。
この展覧会は関西文化の日とは関係ありませんが、観たかったので京都に行った帰りに寄ってみました。
これまでに藤田嗣治の展覧会はかなり観に行きましたが、今回の展覧会は観たことがない作品が多く、心の中でうれしい歓声をあげました


ほとんどが個人蔵で、それもパリとか外国の美術館蔵のばかりなので日本ではなかなか観られません。

チラシになっているのは「ロジータ・ド・ガネイ伯爵夫人の肖像」です。
繊細で優雅で気品があり、藤田の手法にぴったりマッチしていて美しかった~

私が今まで観た藤田の女性像の中でも最上位クラスの作品だと思います。
藤田の作品って、油彩・墨に紙・鉛筆に紙でもそんなに違いがないのですね

油彩を使って、紙に墨や鉛筆と違いがないほど透明感がある作品を描くなんて驚異的だなと今回改めて感心しました。
当時、パリで大絶賛されたのも納得です。

今回の展覧会は、藤田の作品だけでなく同時代の交流のあった画家たちの作品も観れます。
私のイチオシはキスリングとルソーの「田園風景」かな

そして、私ははじめて名前を知ったのですがサミュエル・グラノフスキーという画家の絵も妙に惹きつけられました。
藤田が他の画家の特徴を真似て描いた小作品集もあり、こちらも面白かったです

図録は2300円です。
この展覧会は、藤田ファンなら絶対見逃せない展覧会です

おススメですよ。

京都駅には巨大ツリーが。
早いですね。
京都府立堂本印象美術館
住所:京都市北区平野上柳町26-3 TEL:075-463-0007
開館時間:9時半~17時(入館は16時半まで) 休館日:月曜(祝日の場合は翌火曜日)、年末年始(12/28~1/4)
美術館「えき」KYOTO
住所:京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 JR京都伊勢丹7階隣接 TEL:075-352-1111(大代表)
開館時間:10時~20時(最終日17時まで。入館各30分前まで)
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