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兵庫県立美術館 「橋本関雪展」

 前回の記事の後すぐに書くつもりだったのですが、ちょっと旅行に行ったりして忙しくしていたらあっという間に20日も経ってしまいました
 観た展覧会の記憶は薄れ、新しい展覧会も次々に観に行っているのですが、その紹介もこの調子ではどうなることやら
 というか、このブログ自体の存続も危ういなぁと思う今日この頃です。
 とりあえず、書きかけてそのままになっていた10/20に終了した「橋本関雪展」の感想、遅くなってしまいましたが紹介させていただきます。

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 日本画家の橋本関雪の生誕130年を記念して「生誕130年 橋本関雪展」('13.9.14~10.20まで。観覧料1300円)が兵庫県立美術館で開催されてました。
 橋本関雪といえば、京都の銀閣寺の近くにある白沙村荘を思い浮かべ、京都の人と思う人も多いと思いますが(私もその一人)、実は神戸出身の画家です。

 お父さんが儒者だったためか、関雪は中国古典に精通し、中国古典を題材にした絵画や歴史画を多く描いています。
 そこに描かれた人物の表情の描写が巧い!

 「煉丹」という作品は、不老長生の薬を仙人が童子に作らせているのですが、涎をたらさんばかりのその仙人の表情は我欲の塊のようです。
 それを涼やかな色の背景と一緒に描いているので見やすく、絵全体として美しいと思わせるところがすごいです

 「煉丹」の表情とは逆に、関雪の「寒山拾得図」(林原美術館蔵)は、他の画家たちの多くが描いているようなデロリ系ではなく、文殊菩薩や普賢菩薩の化身というのも納得いくような知性と品がありました


 「木蘭」(川村記念美術館蔵)は、ホッとくつろいでいる木蘭の穏やかな表情がすごく美しかったですよ

 人物も興味深かったのですが、私が好きなのは動物画です。
 関雪の動物は皆カッコイイ!
 なんかそれぞれの動物の意思とプライドみたいなのが感じられるのですよね。
 
 観ていて、心の中がワクワク感で明るくざわめくようなような展覧会でした

 kansetsu2.jpg kansetsu3.jpg
 そうそう、ピョンピョン跳ねているかわいいウサギの看板がありました。

 どの絵かなと思っていたら、なんと狩りで逃げているウサギの絵からの抜粋でした。

 背景がなくても人や動物だけでも鑑賞に耐えうる確かな画力、それに背景などを加えることで、よりドラマチックな場面描写に変化させることができるのが関雪の魅力。
 この展覧会のキャッチコピー「豪腕画人 関雪登場」というのはこういうことだったのねと思わせる看板でした。
 とはいえ、狩りで逃げているウサギだと知っていたら、かわいいとはとても言えず、かわいそうと思いますけどね。
 やはり場面や状況というのは人間の心理に深く影響するものですね。

 図録は小さめですが、解説やコラムもたくさん載っていて2000円。

 もう終わってしまった展覧会ですが、観て良かったと思える展覧会でした

兵庫県立美術館
 住所:神戸市中央区脇坂海岸通1-1-1 TEL:078-262-0901
 開館時間:10時~18時(特別展会期中の金曜、土曜は10時~20時まで。入場は閉館の各30分前まで)
 休館日:月曜(月曜が祝日の場合は翌日の火曜)、年末年始(12/31~1/11)、メンテナンス休館
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主に関西で開催されている展覧会を観に行っています。
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