2013年関西文化の日(後編)
昨日は関西文化の日に行った展覧会を2つ紹介しましたが、今日は残りの3つを紹介します

まず最初は、奈良県立美術館で開催されている「薮内佐斗司展 やまとぢから」展('13.10.19~12/15まで。観覧料800円)です。
この展覧会、楽しい~
薮内佐斗司さんは、奈良県の平城遷都1300年祭の公式キャラクター「せんとくん」の作者です。
せんとくんや、せんとくんの兄弟姉妹(?)、その仲間たちが元気いっぱいに躍動していました

写真を撮れるコーナーもあります。
平成技楽団といって、このお面をかぶって踊るんだそうですよ。
薮内さんは彫刻家なので、木彫りの彫刻の展示もありました。
その中で、「女の鎧」というのがすっごくカッコよかったです
「福丸」という犬の彫刻もかわいかったなぁ~
薮内さんは、東京藝大大学院の彫刻部門保存修復の教授もされているので、修復された仏像の展示もありました。
どの仏さまも美しかったのですが、浄瑠璃寺の「大日如来座像」が何度も振り返って見てしまうほど美しかったです
図録は2625円です。
東日本大震災復興への想いも詰まったこの展覧会、なんか元気がでました。
観に行ってよかったです

次に奈良から京都に戻って、泉屋博古館で開催されている「木島櫻谷-京都日本画の俊英」展('13.10.26~12.15まで。入館料730円)に行ってきました。
この展覧会は関西文化の日とは関係なかったのですが、展示替えが計4回あり、行った日(11/17)が1期の最終日だったので見逃したくなかったのです。
木島櫻谷(このしまおうこく)は、明治後半から昭和初期にかけて活躍した日本画家です。
今までに単品では観たことあったのですが、展覧会としてまとまった作品を観るのは今回が初めてなので楽しみにしていたのです。
いや~、期待通り良い絵が揃ってました
とくに動物の絵が良かったです。
ポスターの絵は「寒月」という作品です。
広い雪景色の中にいるタヌキの目は鋭く、野生の動物の気高さが冬空の月とよく合っていました。
なんか絵の傍から離れがたかったです。
雪の中なのでしょうか、虎に吼えられ逃げ惑う鹿を描いた「咆哮」という作品も、鹿の足跡の表現が鹿の切羽詰った状況を如実に物語っており、上手いなぁと思いました
色鮮やかな「孔雀」や春爛漫で華やかな「柳桜図」も美しかったですよ。
図録は1800円です。

チケットは1回見れば、2回目は無料になります。
私は実はもう2期は観に行きまして、3期(11/26~12/08)はチケットを再び購入し、4期(12/10~12/15)もできれば行きたいなと思っています。
※2回目無料は2期まででした。残念!
展示数はそれほど多くはないですが、美しい日本画は秋にぴったりの展覧会だと思います

最後に紹介するのは京都市学校歴史博物館で開催されている「近代京都画壇を育んだ人たち」展('13.11.7~12.10まで。入館料200円)です。
この展覧会は近代京都画壇を代表する9人の画家の作品30点を紹介したものです。
その9人の画家というのは、上村松園をはじめ、榊原紫峰、土田麦僊、村上華岳、小野竹喬など錚々たるメンバーが揃っていて、観ていてワクワクしました

上村松園はいつ観ても美しいですし、榊原紫峰も手堅い上手さがあり、どの作品も甲乙つけがたいぐらい良かったのですが、今回は小野竹喬の「風雨」という作品に心惹かれました(チラシ右上)。
風雨の中にも青空が垣間見え、雨がもうすぐ止みそうなことを知らせてくれているところが明るい気持ちにさせてくれて良かったです
村上華岳の「裸婦図」は切手にもなっているぐらい超有名ですが、その下絵も顔と体の周りの部分が白く、まるでオーラをまとっているようで神秘的でした。
本画とはまた違った良さがありました
面白かったのは、西村五雲の「油断大敵」です。
母校の校舎が新築される時に、学区民から頼まれて描いた作品だそうですが、イソップ物語の「うさぎとカメ」をモチーフにしています。
母校の若い後輩たちに、油断せずしっかり勉強しなさいという五雲からのエールなんでしょうね
図録は500円です。
近代京都画壇の名画が楽しめるこの展覧会、オススメです
関西文化の日に行った展覧会は計5つ(その内2つは有料)。
どの展覧会も良く、芸術を堪能しました。
来年も是非行こうと思います。
奈良県立美術館
住所:奈良市登大路町10-6 TEL:0742-23-3968
開館時間:9時~17時(金・土は19時まで。入館は各閉館の30分前まで)
休館日:月曜(祝日の場合はその翌日)、年末年始(12/28~1/4)、展示替え期間
泉屋博古館
住所:京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24 TEL:075-771-6411
開館時間:10時半~17時(入館は16時半まで) 休館日:月曜(祝日の場合は開館、翌日代替
休)、展示替期間、展覧会の会期中にも臨時休館日がある場合有り。
京都市学校歴史博物館
住所:京都市下京区御幸町通仏光寺下る橘町437 TEL:075-344-1305
開館時間:9時~17時(入館は16時半まで) 休館日:水曜日、年末年始(12/28~1/4)


まず最初は、奈良県立美術館で開催されている「薮内佐斗司展 やまとぢから」展('13.10.19~12/15まで。観覧料800円)です。
この展覧会、楽しい~

薮内佐斗司さんは、奈良県の平城遷都1300年祭の公式キャラクター「せんとくん」の作者です。
せんとくんや、せんとくんの兄弟姉妹(?)、その仲間たちが元気いっぱいに躍動していました


写真を撮れるコーナーもあります。
平成技楽団といって、このお面をかぶって踊るんだそうですよ。
薮内さんは彫刻家なので、木彫りの彫刻の展示もありました。
その中で、「女の鎧」というのがすっごくカッコよかったです

「福丸」という犬の彫刻もかわいかったなぁ~

薮内さんは、東京藝大大学院の彫刻部門保存修復の教授もされているので、修復された仏像の展示もありました。
どの仏さまも美しかったのですが、浄瑠璃寺の「大日如来座像」が何度も振り返って見てしまうほど美しかったです

図録は2625円です。
東日本大震災復興への想いも詰まったこの展覧会、なんか元気がでました。
観に行ってよかったです


次に奈良から京都に戻って、泉屋博古館で開催されている「木島櫻谷-京都日本画の俊英」展('13.10.26~12.15まで。入館料730円)に行ってきました。
この展覧会は関西文化の日とは関係なかったのですが、展示替えが計4回あり、行った日(11/17)が1期の最終日だったので見逃したくなかったのです。
木島櫻谷(このしまおうこく)は、明治後半から昭和初期にかけて活躍した日本画家です。
今までに単品では観たことあったのですが、展覧会としてまとまった作品を観るのは今回が初めてなので楽しみにしていたのです。
いや~、期待通り良い絵が揃ってました

とくに動物の絵が良かったです。
ポスターの絵は「寒月」という作品です。
広い雪景色の中にいるタヌキの目は鋭く、野生の動物の気高さが冬空の月とよく合っていました。
なんか絵の傍から離れがたかったです。
雪の中なのでしょうか、虎に吼えられ逃げ惑う鹿を描いた「咆哮」という作品も、鹿の足跡の表現が鹿の切羽詰った状況を如実に物語っており、上手いなぁと思いました

色鮮やかな「孔雀」や春爛漫で華やかな「柳桜図」も美しかったですよ。
図録は1800円です。

チケットは1回見れば、2回目は無料になります。
私は実はもう2期は観に行きまして、3期(11/26~12/08)はチケットを再び購入し、4期(12/10~12/15)もできれば行きたいなと思っています。
※2回目無料は2期まででした。残念!
展示数はそれほど多くはないですが、美しい日本画は秋にぴったりの展覧会だと思います


最後に紹介するのは京都市学校歴史博物館で開催されている「近代京都画壇を育んだ人たち」展('13.11.7~12.10まで。入館料200円)です。
この展覧会は近代京都画壇を代表する9人の画家の作品30点を紹介したものです。
その9人の画家というのは、上村松園をはじめ、榊原紫峰、土田麦僊、村上華岳、小野竹喬など錚々たるメンバーが揃っていて、観ていてワクワクしました


上村松園はいつ観ても美しいですし、榊原紫峰も手堅い上手さがあり、どの作品も甲乙つけがたいぐらい良かったのですが、今回は小野竹喬の「風雨」という作品に心惹かれました(チラシ右上)。
風雨の中にも青空が垣間見え、雨がもうすぐ止みそうなことを知らせてくれているところが明るい気持ちにさせてくれて良かったです

村上華岳の「裸婦図」は切手にもなっているぐらい超有名ですが、その下絵も顔と体の周りの部分が白く、まるでオーラをまとっているようで神秘的でした。
本画とはまた違った良さがありました

面白かったのは、西村五雲の「油断大敵」です。
母校の校舎が新築される時に、学区民から頼まれて描いた作品だそうですが、イソップ物語の「うさぎとカメ」をモチーフにしています。
母校の若い後輩たちに、油断せずしっかり勉強しなさいという五雲からのエールなんでしょうね

図録は500円です。
近代京都画壇の名画が楽しめるこの展覧会、オススメです

関西文化の日に行った展覧会は計5つ(その内2つは有料)。
どの展覧会も良く、芸術を堪能しました。
来年も是非行こうと思います。
奈良県立美術館
住所:奈良市登大路町10-6 TEL:0742-23-3968
開館時間:9時~17時(金・土は19時まで。入館は各閉館の30分前まで)
休館日:月曜(祝日の場合はその翌日)、年末年始(12/28~1/4)、展示替え期間
泉屋博古館
住所:京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24 TEL:075-771-6411
開館時間:10時半~17時(入館は16時半まで) 休館日:月曜(祝日の場合は開館、翌日代替
休)、展示替期間、展覧会の会期中にも臨時休館日がある場合有り。
京都市学校歴史博物館
住所:京都市下京区御幸町通仏光寺下る橘町437 TEL:075-344-1305
開館時間:9時~17時(入館は16時半まで) 休館日:水曜日、年末年始(12/28~1/4)
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