阪急うめだギャラリー 「ムットーニ ミュージアム」展

ムットーニって皆さんご存知でしょうか?
からくり人形師というか自動人形師の武藤政彦さん(ムットーニ)の展覧会「ムットーニ ミュージアム in HANKYU」展('13.8.7~8.19まで。入場料800円)が梅田の阪急百貨店で開催されています。
私がはじめてムットーニさんの作品を観たのは2008年の六甲山のオルゴールミュージアムであるホール・オブ・ホールズ六甲で開催された「ムットーニシアター IN ROKKO」でです。
オルゴールというには大掛かりなからくりBOXのショーを見て、心の中で拍手喝采!

すぐにファンになりました。
今回はそのムットーニ(今では作家本人だけでなく作品自体もムットーニと呼ばれている)が観れるということで暑い中、汗をかきかき、いそいそと出かけました。


いや~、期待通り面白かったです!
22個の作品が次々と稼動するのでそれを観ていくのですが、1日3回ムットーニさんご自身の口上(作品紹介)があります。
水谷豊さん似のムットーニさん、話し出すと浜村淳のように滑らかですが熱のこもった作品解説をしてくださいます。
解説というよりかは、まるでサイレント映画の弁士のような感じです


からくりBOXが横に広がるわ、上にあがるわ、前にせりでるわで動き出し、ミラーボールがまわって音楽と光のショーを繰り広げます

ムットーニの名司会により、ショー(作品)にストーリー性が加わり、観客を更にムットーニワールドに引き込みます。
まさに機械仕掛けのからくり「シアター」です

1つの作品の稼働時間は約5分です。
人形を造り、動かし、音楽や光を駆使して5分間のショーを1つ作り上げるのですからまさに総合芸術ですよね。
高さ約15cm程度の動く人形たちを載せた舞台は約5~6kgもあるそうですよ。
それをぜんまい仕掛けで上にあげるのは難しく、最初はあがらなかったり、あがりすぎて上のミラーボールと激突したりと製作上のご苦労はいろいろある様子でした。
ミュージアムとなっているだけあり、会場には油彩や図面などの展示もありました。
油彩などを見ているとイタリアっぽい雰囲気ですが、実際のからくりシアターは
ジャズやショービジネスが盛んだった頃のアメリカを想起させる作品が多いような気がします。
作品だけを観ると幻想的、ムットーニさんの口上付きで観るとストーリー性が加わり、2つの楽しみ方ができます。
せっかくなので口上付きの上演会に是非参加してみてくださいね。
上演会は金・土は11時、14時、16時半、日~木は11時、14時、18時半で、各回約40分です。
全ての作品の動いているのを観ようと思うと結構時間がかかりますので、たっぷりの時間をもって観に行ってくださいね。
楽しいですよ。オススメです

阪急うめだギャラリー
住所:大阪市北区角田町8-7 TEL:06-6361-1381
入場時間:日~木10時~20時、金・土10時~21時、最終日18時閉場(入場は閉場の30分前まで)
スポンサーサイト