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美術館「えき」KYOTO 「本池秀夫 革の世界展」

 三年坂美術館の紹介をするつもりでしたが、美術館「えき」KYOTOで開催されている「本池秀夫 革の世界展」('13.6.20~7.16まで。入館料700円)が今日(7/16)で終了だったのを思い出しました。
 急いで紹介いたします

       motoike1.jpg
 この展覧会は、牛革を使って作られた人形の展覧会です。
 最初は動物の人形が展示されているのですが、等身大のように見え、なんかすごい迫力があります。
 木の彫刻のように見えますが、牛革を使用しているので「皮膚」という印象を受けます。

 その後は、人の日常を描いた人形の展示です。
 アメリカの画家、ノーマン・ロックウェルを意識しているとご本人さんが言われているように、のどかで「古き良き時代」を革人形で表現されていました。

 人形そのものも革で作られていますが、服も革で仕立てられています。
 その服を着ているのですから凝っています。
 最初の大きな動物の作品とは違って小さな人形ですので、こちらの方が見やすいです
 
 これらの革人形の作り方をビデオで見せていたのですが、木型などの型に水で柔らかくした牛革をぴたりと貼り付け、目や髪など細かいところを刻んだり彫ったりして形を整え、最後は型を抜くようです。
 細かい作業ですねぇ。

      motoike2.jpg
 本池さんは主に牛革を使用して作られているのですが、チラシには「“皮”は動物の一部です。食用になった後、いわば廃物である“皮”が加工され、“革”へとなります。そこに自らの感性や技術を活かし、新たな“命”を吹き込むのが私の仕事です。」と本池さんの言葉が書かれていました。
 今回の作品を見て、やっぱり「革」って「皮」なんだなと思いました。
 その革(皮)を使って生物を作られると、精密な作品であればあるほどその「中身」に意識がいってしまい、ちょっと寒さを感じてしまいました。
 でも、中身といっても本来の皮の持ち主である「牛」ではなく、本池さんが作られた動物などの中身を想起したので、それらの中身というのは元々ないのですけどね。
 それほど本池さんの作られた人形はリアルで精緻でした。

 図録は1890円です。
 こちらは人形の良さがでていました

 私が行ったのは夜だったのですが、表にビデオがありそれを見ていたら、向こうから大きな声で貫禄のあるおじさんが来られました。
 誰かな?と思ったら俳優の津川雅彦さんでした。
 そしたら、会場から作家の本池さんご自身が出てこられました
 (本池さん、会場にいらっしゃったのね。全然気付かなかった)
 津川さんが他の人に本池さんのことを「ボクの親友。素晴らしい芸術家だ」と紹介されていました。
 津川さんといえば、おもちゃコレクターで有名なので、その関係で革人形作家の本池さんと知り合いになったのかなと勝手に想像しました

 精緻な人形の世界、今日(7/16)の17時までです
 細かくてすごかったですよ

美術館「えき」KYOTO
 住所:京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 JR京都伊勢丹7階隣接
 TEL:075-352-1111(大代表)
 開館時間:10時~20時(最終日17時まで。入館各30分前まで)
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Author:Ms.れでぃ
主に関西で開催されている展覧会を観に行っています。
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