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京都東山 八坂の塔(法観寺)

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 両足院の半夏生を見た後、三年坂美術館を観に行こうと歩いていたら、清水寺近くの八坂の塔の門が開いているではありませんか
 これまで数え切れないほど多く前を通っていますが、今まで門が開いているのを見たことがありません。
 これは入っておかねばと思い、拝観させていただきました(公開は不定期。拝観料400円)

 八坂の塔は、正式名は霊応山法観寺といい、両足院と同じく建仁寺派に属しているそうです。
 聖徳太子が、如意輪観音さまの夢のお告げによりこの地に塔を建てるように言われ、礎石に3粒の仏舎利を納めた五重塔を建てられ、法観寺(ほうかんじ)と号したのが始まりだそうです。
 京都の仏教文化の起源だとお寺の説明看板に書かれていました。
 何度か焼失と再建が繰り返され、現在の塔は室町幕府6代将軍・足利義教によって再建されたものだそうです。

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 塔の中も見せていただけます。
 塔の中心礎石は創建当初のもので、円形舎利孔、石蓋孔、凹柱座のある三段式です。
 塔の中にあった説明書きには飛鳥時代と書いてあったと思うのですが、いただいたパンフには白鳳の様式と書かれています。
 どちらにしても飛鳥・白鳳時代の古いものだということでしょう。
 暗くてそんなによくは見えませんが、中心礎石を見ることができます。

 その中心礎石の上に心柱があり、周りに御本尊の五智如来さまが安置されています
 強い威厳のある仏さまではなく、静かで穏やかな印象を受ける仏さま方でした

 塔内は壁画で埋め尽くされていますが劣化も否めません。
 ですが、きれいに残っている部分もあります。
 創建・再建当初は、それはそれは厳かな仏の世界が広がっていただろうなと思いました

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 2階までは上らせていただくことができます。
 急なはしご階段を上ると、心柱を間近に見ることができます。

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 2階からは、小さなガラス窓越しですが外も見ることができます。
 上の写真は京都の街側の窓から見た景色です。
 2階といえど、塔自体が高いところに建っているので結構きれいに見えました

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 塔の外には、薬師堂(写真右)と太子堂(写真左)があります。

 薬師堂には、薬師如来像と日光・月光菩薩像、十二神将像と夢見地蔵尊像が安置されています
 こちらの仏さまがた、小さいですがフィギュアのように精緻でした

 太子堂には聖徳太子3歳像と16歳像が安置されています

 本堂というのはなくて、塔そのものがお寺なのかもしれませんね。

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 今まで外から見るだけだった八坂の塔、中から見ると少し違って見えます。
 今回ご縁があって入れて良かったです

 受付の人に聞いたら、期間を決めての拝観はなく、不定期にお寺の方が開けられる時に公開されるそうで、予約等も受け付けないそうです。
 たまたま通られて門が開いていたら、ご縁のある方だと思いますので入ってみてくださいね

 (ちょっとデジカメの電池が切れてしまったので、外から見た塔の写真は以前の写真を載せています。) 

法観寺(八坂の塔)
 住所:京都市東山区清水八坂上町388 TEL:075-551-2417
 
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