奈良国立博物館 「當麻寺」展

奈良国立博物館では「當麻曼荼羅完成1250年記念 特別展當麻寺-極楽浄土へのあこがれ-」展('13.4.6~6.2まで。観覧料1200円)が開催されています。
行ったのは確かGW中だったと思いますが、あっという間に1ヶ月が過ぎ、なんと明日(6/2)で終わります。
本当はもっと早くに紹介するつもりで、写真の準備もしていたのですけどね。
当麻寺って何回か行っていたので、この展覧会はそんなに期待していなかったのですが、やっぱり明るいところで見ると全然違う印象が違いますね。
すごく面白かったです。

いきなりカッコイイ持国天(チラシ右下)のお出迎えです。
髭などが彫られており、少し大陸の影響がある持国天さまです。
衣服には金も残っていました。
第2章でも仏像がてんこもりでワクワクしました(笑)。
どの仏さまも美しい~。
どの仏さまも魅力的で甲乙つけがたいのですが、當麻寺中之坊の十一面観音菩薩立像のお顔が笑ってられるように見えて、癒されました。
當麻寺の妙幢菩薩立像は、目元が涼しく美しいです。
妙幢菩薩とは地蔵菩薩さまの異名だそうです。
横顔も美しいですので、横からも忘れずに観てくださいね。
次の章には中将姫像がありました。
室町時代の中将姫坐像が私のお気に入りです。
「よぉお越し」と言ってもらえた気がしました。

その後も、宝物がずっと並んでおり計8章から成っているのですが、やっぱりメインは御本尊の當麻曼荼羅でしょう。
5月6日までは中将姫の祈りにお応えになって阿弥陀如来さまと観音菩薩さまが蓮糸で織ったと伝えられる根本曼荼羅が展示されてました。
縁起によると、中将姫が蓮から糸を作り、阿弥陀さまが色を染め、観音さまが織られたという奇跡の曼荼羅です。
極楽浄土の様子が描かれているとのことで、4M級の大きなものです。
実際に見てみると、色は退色してわかりにくいですが、近くまで行くと仏さまのお顔がかろうじて見えます。
時代が違いますが、法隆寺の壁画のようなエキゾチックな顔立ちの仏さまでした。
見ているとだんだんと神々しさがでてきて、なかなか立ち去りがたかったです。
やはり長い間、信仰を集めていただけあり、パワーがあるように思いました。
今、展示されているのは、文亀本という室町時代に作られたものだそうです。
行かれた方は感想を教えてくださいね。
図録は2300円でした。
明日までですが、展覧会のチケットを持っていくと、當麻寺でも割引が受けられるみたいです。
セットで行って、當麻寺の世界を堪能しても良いかもしれませんね。

本館のあとは、仏像館もお忘れなく。
仏像好きにはたまりませんよ。

とくに金剛寺の降三世明王坐像は大迫力です。
お見逃しなく!
奈良国立博物館
住所:奈良市登大路町50番地 TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル)
開館時間:9時半~17時(金・土は19時まで。入館は各閉館の30分前まで) 休館日:月曜
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