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京都 星野画廊 「星野画廊動物園へようこそ」

 平安神宮界隈の美術館に行く時、よく前を通る星野画廊さんで展覧会が開かれていました。
 「京都市動物園開業110周年を祝って 星野画廊動物園へようこそ-画廊に棲まう動物たち(日本画・洋画の名品選)-」展('13.4.2~6.1まで。観覧料:無料)です。
 私が初めて連れて行ってもらった動物園は岡崎の動物園。
 これは観に行かなくっちゃ!ね

       hoshinogaro1.jpg
 この展覧会は、タイトル通り動物画を中心にした展覧会になっています。
 3期にわかれていて、第1期は「明治・大正・昭和の日本画作品」、第2期は「夭折の天才日本画家稲垣仲静と動物画の名手岡村宇太郎-早熟の天才と円熟枯淡の日本画家二人展」、第3期は「昭和期の洋画作品を中心にして」となっています。
 紹介するのが遅くなりましたが、私が行ったのは1期と2期で、今開催されている第3期は見ていません。(←最終日、ぎりぎり間に合って3期も観てきました)

 もともと動物画は好きなので、この展覧会は面白かったです
 第1期は名前は知らない人が多かったですが、面白い作品がたくさんあり楽しめました。

 榊原弘の「白梅に双雀」は、端整な日本画で美しかったです。
 この画家は榊原紫峰の弟さんだそうです。
 榊原兄弟って、以前、学校歴史博物館の記事の時に少し紹介しましたが(その時の記事はこちら)、兄弟のうち画家になった人が4人ではなくこの弘さんも含めて5人だったのですね。
 いったい何人兄弟なんだろう?と思って調べたら12人兄弟姉妹とも9男4女とも書かれており、あまりはっきりしたことはわかりませんでした。
 榊原雨村が長男で、紫峰が次男であることははっきりしているのですけどね。

 兄弟が多いとはいえ、その中から5人も画家がでているということは、血筋と父が染織家であり日本画家であったため、絵を売るノウハウも教えてもらっていたのかもしれません。
 また、京都の小学校での日本画の授業の影響も大きいと思います。
 それでも、やはり上手でないと。
 紫峰以外の方の作品はそんなにたくさん観ていないのですが、どれも上品で美しいという印象をもっています。
 榊原兄弟の美的センス、おそるべしです。
 一度、兄弟の展覧会を観てみたいです。
 どこかで企画してくれませんかね?

 第2期は、稲垣仲静と岡村宇太郎展です。
 以前、京都近美で稲垣仲静と弟の稔次郎の展覧会があり(その時の記事はこちら)、その時も思ったんですが、仲静という人は「生」を意識させる絵が多いなぁという印象を今回も持ちました。
 なんというか、動物を美化しないですね。
 力強く自然に生きているところをそのまま描いています。

 それに比べて、岡村宇太郎という画家の描く動物は、動物の愛らしさを、人にとっての好ましさをクローズアップさせているという感じです。
 かわいいですし、見やすいです。

 どちらの画家の絵が好きかということは好みにもよりますが、どちらも魅力的な絵であることは確かです。
 
 今回の展覧会の作品が載ったパンフレットは1000円(送料込み)です。
 全期ともに良く、観終わった後はニコニコ顔になりました
 この展覧会は明日(6/1)までです
 面白かったですよ

星野画廊
 住所:京都市東山区神宮道三条上ル TEL:075-771-3670
 開園時間:10時半~18時 休園日:月曜
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Author:Ms.れでぃ
主に関西で開催されている展覧会を観に行っています。
ゆるゆる感想を書いていきたいと思います。
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