H25.5.6で終了の関西の展覧会
連休終了とともに終わってしまう展覧会がありますので、簡単にですが急いで紹介しますね。

京都高島屋で開催されている「パリ、その愛。純粋な心と苦悩。生誕130年 ユトリロ展」('13.4.24~5.6まで。入場料1000円)です。
ユトリロってかなりの数の作品を描いたため、日本初公開の作品もまだまだあるそうで、今回はその初公開の作品40点を含めて計70点余りの展示となっていました。
ユトリロの絵って、基本的にきれいですよね
定規で線をひいたような奥行きの傾斜角度が鋭くて、見ていてしんどい作品もありましたが、だんだんとその角度もゆるくなり見やすくなります。
色も白だけでなく、どんどん増えていききれいです。
人もめっちゃ小さかったのが、少しずつ大きくなっていきます。
それでも、大きいとは言えませんが(笑)。
ユトリロの魅力は、油彩でも水彩とかわらないような瑞々しい色使いかなと私は思いました。
図録は2000円です。
人気の展覧会でしたよ

京都国立近代美術館で開催されているのは「開館50周年記念特別展 交差する表現 工芸/デザイン/総合芸術」展('13.3.16~5.6まで。観覧料850円)です。

この展覧会は、あまり評判は聞かないのですが、実はすごいんです!
今までの工芸関係の展覧会の総集編みたいな展覧会で、見応えありましたよ~
どれも美しくて、目がキラキラになりました(笑)
日本の陶芸から、ヨーロッパ、アメリカの陶芸、ジュエリー、ガラス製品、織物など本当にステキな作品がいっぱい
展示数もあまりにたくさんあって、学芸員さんもどう目録に記したらよいのか迷われたのか、目録が展示順になっておらず過去の展覧会でまとめてあったので、きれいな目録になってはいますが、照らし合わせがしにくい、しにくい
客の立場としては、展示順にしてほしかったです。
図録は2000円です。
私としてはイチオシの展覧会です


芦屋市立美術博物館の展覧会は「世界を魅了した青-浮世絵名品展 春信・歌麿の“露草青”写楽の“藍”北斎・広重の“ベルリンブルー”」展('12.3.20~5.6まで。観覧料800円)です。
この展覧会は、今までの浮世絵の展覧会とは視点が少し違っていて面白いですね
タイトルにもあるように、青色に注目して比較しています。

やっぱり露草の青は退色しやすく、紫色になってしまうのですね。
でも、この紫色がきれいなのですが、見た印象が変わってしまいます。
写楽からインディコ藍(蓼藍)の色が使われ、こちらは露草より退色しにくようです。
そしてベロ藍(プルシアンブルー)は鉱物性だったので植物性とは違って最も退色しにくく、北斎や広重がよく使って評判になったことは有名です。
このベロ藍、日本で最初の絵画での使用例は、伊藤若冲の「動植綵絵」の中の1枚である「群漁図(鯛)」の中のルリハタみたいですよ。
若冲の時はまだ値段も高く、それほど使えなかったでしょうけどね
北斎の富嶽三十六景の中には、藍とベロ藍の両方使われている作品も何枚かあり、色の比較をすることもできます。
図録は1500円です。
普通に浮世絵だけを楽しむこともできますが、勉強になる展覧会でもありました。
楽しかったです

最後に紹介するのは、香雪美術館で開催されている「小倉遊亀 慈愛のまなざし」展('13.3.9~5.6まで。観覧料800円)です。
この展覧会は、素直な気持ちになれる展覧会でした

作品を見ていると、対象をじっと見ているなぁと思います。
陶器などの静物は写実的です。
ですが、花など生きているものは、移り変わりを受け入れるような大らかさがあるような気がします。
遊亀さんの魅力は、そのバランスではないでしょうか。
ポスターにもなっている「姉妹」は、お姉ちゃんのきちんとしなきゃという軽い緊張感と無邪気な妹の表情がかわいい作品です。
タイトルどおり、慈愛のまなざしが感じられました。
観ていて、「いいな」とか「きれい」と思える作品がたくさんありましたよ。
気持ちが穏やかになる展覧会でした
ちょっと紹介が遅くなりましたが、どの展覧会も今日(5/6)までです。
最終日は時間が短くなる会場もありますが、お近くに行かれる方は寄ってみてはいかがでしょうか。
目の保養になりますよ

そうそう、奈良国立博物館で開催されている「當麻寺」展、展覧会は6月2日までですが、根本曼荼羅とされている国宝の「綴織當麻曼荼羅」は、同じく今日(5/6)までの展示です。
30年ぶりの公開ですので、こちらもお見逃しなく
京都高島屋グランドホール7階
住所:京都市下京区四条通河原町西入真町52番地 TEL:075-221-8811
開場時間:10時~20時(最終日は17時まで。入場は各閉場の30分前まで)
京都国立近代美術館
住所:京都市左京区岡崎円勝寺町 TEL:075-761-4111
開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)休館日:月曜('13.5.6は開館)
芦屋市立美術博物館
住所:芦屋市伊勢町12-75 TEL:0797-38-5432
開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで)休館日:月曜(祝日の場合は翌火曜休館)
香雪美術館
住所:神戸市東灘区御影郡家2-12-1 TEL:078-841-0652
開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで)休館日:会期中無休、夏季・冬季休館
奈良国立博物館
住所:奈良市登大路町50番地 TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル)
開館時間:9時半~17時(金・土は19時まで。入館は各閉館の30分前まで) 休館日:月曜(5/6は開館し、5/7は休館)

京都高島屋で開催されている「パリ、その愛。純粋な心と苦悩。生誕130年 ユトリロ展」('13.4.24~5.6まで。入場料1000円)です。
ユトリロってかなりの数の作品を描いたため、日本初公開の作品もまだまだあるそうで、今回はその初公開の作品40点を含めて計70点余りの展示となっていました。

ユトリロの絵って、基本的にきれいですよね

定規で線をひいたような奥行きの傾斜角度が鋭くて、見ていてしんどい作品もありましたが、だんだんとその角度もゆるくなり見やすくなります。
色も白だけでなく、どんどん増えていききれいです。
人もめっちゃ小さかったのが、少しずつ大きくなっていきます。
それでも、大きいとは言えませんが(笑)。
ユトリロの魅力は、油彩でも水彩とかわらないような瑞々しい色使いかなと私は思いました。
図録は2000円です。
人気の展覧会でしたよ


京都国立近代美術館で開催されているのは「開館50周年記念特別展 交差する表現 工芸/デザイン/総合芸術」展('13.3.16~5.6まで。観覧料850円)です。

この展覧会は、あまり評判は聞かないのですが、実はすごいんです!
今までの工芸関係の展覧会の総集編みたいな展覧会で、見応えありましたよ~

どれも美しくて、目がキラキラになりました(笑)


日本の陶芸から、ヨーロッパ、アメリカの陶芸、ジュエリー、ガラス製品、織物など本当にステキな作品がいっぱい

展示数もあまりにたくさんあって、学芸員さんもどう目録に記したらよいのか迷われたのか、目録が展示順になっておらず過去の展覧会でまとめてあったので、きれいな目録になってはいますが、照らし合わせがしにくい、しにくい

客の立場としては、展示順にしてほしかったです。
図録は2000円です。
私としてはイチオシの展覧会です



芦屋市立美術博物館の展覧会は「世界を魅了した青-浮世絵名品展 春信・歌麿の“露草青”写楽の“藍”北斎・広重の“ベルリンブルー”」展('12.3.20~5.6まで。観覧料800円)です。
この展覧会は、今までの浮世絵の展覧会とは視点が少し違っていて面白いですね

タイトルにもあるように、青色に注目して比較しています。

やっぱり露草の青は退色しやすく、紫色になってしまうのですね。
でも、この紫色がきれいなのですが、見た印象が変わってしまいます。
写楽からインディコ藍(蓼藍)の色が使われ、こちらは露草より退色しにくようです。
そしてベロ藍(プルシアンブルー)は鉱物性だったので植物性とは違って最も退色しにくく、北斎や広重がよく使って評判になったことは有名です。
このベロ藍、日本で最初の絵画での使用例は、伊藤若冲の「動植綵絵」の中の1枚である「群漁図(鯛)」の中のルリハタみたいですよ。
若冲の時はまだ値段も高く、それほど使えなかったでしょうけどね

北斎の富嶽三十六景の中には、藍とベロ藍の両方使われている作品も何枚かあり、色の比較をすることもできます。
図録は1500円です。
普通に浮世絵だけを楽しむこともできますが、勉強になる展覧会でもありました。
楽しかったです


最後に紹介するのは、香雪美術館で開催されている「小倉遊亀 慈愛のまなざし」展('13.3.9~5.6まで。観覧料800円)です。
この展覧会は、素直な気持ちになれる展覧会でした


作品を見ていると、対象をじっと見ているなぁと思います。
陶器などの静物は写実的です。
ですが、花など生きているものは、移り変わりを受け入れるような大らかさがあるような気がします。
遊亀さんの魅力は、そのバランスではないでしょうか。
ポスターにもなっている「姉妹」は、お姉ちゃんのきちんとしなきゃという軽い緊張感と無邪気な妹の表情がかわいい作品です。
タイトルどおり、慈愛のまなざしが感じられました。
観ていて、「いいな」とか「きれい」と思える作品がたくさんありましたよ。
気持ちが穏やかになる展覧会でした

ちょっと紹介が遅くなりましたが、どの展覧会も今日(5/6)までです。
最終日は時間が短くなる会場もありますが、お近くに行かれる方は寄ってみてはいかがでしょうか。
目の保養になりますよ


そうそう、奈良国立博物館で開催されている「當麻寺」展、展覧会は6月2日までですが、根本曼荼羅とされている国宝の「綴織當麻曼荼羅」は、同じく今日(5/6)までの展示です。
30年ぶりの公開ですので、こちらもお見逃しなく

京都高島屋グランドホール7階
住所:京都市下京区四条通河原町西入真町52番地 TEL:075-221-8811
開場時間:10時~20時(最終日は17時まで。入場は各閉場の30分前まで)
京都国立近代美術館
住所:京都市左京区岡崎円勝寺町 TEL:075-761-4111
開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)休館日:月曜('13.5.6は開館)
芦屋市立美術博物館
住所:芦屋市伊勢町12-75 TEL:0797-38-5432
開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで)休館日:月曜(祝日の場合は翌火曜休館)
香雪美術館
住所:神戸市東灘区御影郡家2-12-1 TEL:078-841-0652
開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで)休館日:会期中無休、夏季・冬季休館
奈良国立博物館
住所:奈良市登大路町50番地 TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル)
開館時間:9時半~17時(金・土は19時まで。入館は各閉館の30分前まで) 休館日:月曜(5/6は開館し、5/7は休館)
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