兵庫・京都 兵庫陶芸&BBプラザ&堂本印象美術館
今日(5/26)で終了する展覧会を3つ、簡単にですが紹介いたします。
この頃、期限ぎりぎりでまとめて紹介するパターンになってしまってすみません
兵庫陶芸美術館で開催されている「尾形周平」展('13.3.9~5.26まで。観覧料1000円)に行ってきました

尾形周平って、聞いたことのない名前の陶芸家ですが、作品はきれいでしたよ。
京焼きの初代高橋道八の三男だそうで、尾形乾山に憧れて尾形姓を名乗り、自分の窯を持たずにいろんな窯で作品を作っていたみたいです。

私は陶芸には疎いので詳しいことはわかりませんが、この陶芸家の作風は細かい図柄の絵付けや色が特徴だと思います。
細かな図柄なのに、それほどごちゃごちゃしているようには感じず上品さがあり美しいです
ただ面白いのは、急須の持ち手の裏側など結構目立つところに大きな字で自分の名前を書いている作品が多く、自己顕示欲が強いのか、あるいは父や兄、世間に対して自分の作品をみせたかったのかなと思いました。

先日、東京に行った時に国立博物館の常設展で良いなと思った陶芸作品(上写真)が、高橋道八の次男で尾形周平の兄の仁阿弥道八の作品でした。
茶碗の中に風景が見えるようで、一目で魅了されました
どちらも素敵ですので、どこかで兄弟展を開催してくれたらうれしいのですけどね。
図録は2000円でした。
行った日はあいにくの雨だったのですが、ショップの店員さんが図録が濡れないよう入れ方にも気を配って袋を二重にしてくれました。
こういう気遣いができる美術館ですので、展覧会も間違いないと思います。
良かったですよ

神戸岩屋にあるBBプラザ美術館では「コレクションによるパリとの対話 パリに彩られた画家たち マリー・ローランサンとその周辺」展('13.3.26~5.26まで。入館料300円)が開催されています
展覧会のタイトルにマリー・ローランサンとありますが、ローランサンの作品は「牡鹿」シリーズの印刷に彩色をしたものがメインで小さいものが多く、油彩画は1点だけだったのですが、他のその時代の画家の作品が良かったです。
日本人では佐伯祐三、藤島武二、東郷青児、岡鹿之助、小磯良平、外国人ではユトリロ、マルケ、ヴラマンク、シャガールなどの作品が展示されており、楽しく観れました
小さな美術館ですが、入館料300円でいつも良質な作品を見せてくれる良心的な美術館です。
いつも展覧会を楽しみにしています

最後に紹介するのは、京都の金閣や竜安寺の近くにある京都府立堂本印象美術館です
この美術館は、私のブログでは紹介したことはなかったかもしれませんが、私が通った大学のすぐ前にあり、学生の頃はしょっちゅう行っていた美術館です。
画家の堂本印象が内装外装の全てを設計した美術館なので、外観もなのですがドアの取っ手なども凝っているこだわりのある美術館なんですよ。
美術館そのものが楽しいです

もちろん展覧会の中身も素晴らしく、今回は「京都画壇の巨星たちⅠ-文化勲章受章者による日本画-」展('13.4.12~5.26まで。観覧料500円)が開催されています。
日本画の分野で文化勲章を受章した作家は39人のうち京都画壇の受賞者は11人で、その11人の中から今回は竹内栖鳳、小野竹喬、上村松篁、池田遙邨、秋野不矩、堂本印象の計6人画家の作品が展示されていました。
どれも素晴らしく、心の中で「この絵好き、この絵も好き!」とキャーキャー言いながら観てまわりました
本当にどの絵も良かったのですが、やっぱり栖鳳は上手いですね。
池田遥邨の山頭火のシリーズの絵もほんわかするなぁ。
不矩さんの絵も観ていてその土地に引き込まれますし、本当にどの作品も素敵すぎます
ミニ企画展で印象の「仏の想い-印象が描いた仏画」展も同時開催されているのですが、こちらもすごく良かったです。
印象の描く仏さまにうっとりしました
印象がデザインした椅子も座れますので、座ってみてくださいね
展覧会も美術館自体も楽しめるオススメの美術館ですよ。
今日みたいなお天気の良い日に、金閣や等持院、竜安寺、仁和寺など周辺のお寺も含めて散策するときっと楽しいと思います
3つまとめて紹介しましたが、どれも素晴らしく、本当は1つずつ詳しく紹介するつもりだった展覧会です。
残念ながら今日(5/26)で終了ですがどれもオススメですので、行ける方は行ってみてくださいね
兵庫陶芸美術館
住所:兵庫県篠山市今田町上立杭4 TEL:079-597-3961
開館時間:4月~10月は10時~19時、11月~3月は10時~18時(7~8月の特別展開催中の金・土、4/29~5/5のGW期間は21時まで開館。いずれも入館は閉館の30分前まで) 休館日:月(月曜日が祝休日の場合は翌平日)、年末年始(12月31日と1月1日)
BBプラザ美術館
住所:神戸市灘区岩屋中町4丁目2番7号BBプラザ2F TEL:078-802-9286
開館時間:10時~18時(入館は17時半まで) 休館日:月曜(祝日の場合は翌火曜日)、年末年始(12/27~1/4)、展示替え期間
京都府立堂本印象美術館
住所:京都市北区平野上柳町26-3 TEL:075-463-0007
開館時間:9時半~17時(入館は16時半まで) 休館日:月曜(祝日の場合は翌火曜日)、年末年始(12/28~1/4)
この頃、期限ぎりぎりでまとめて紹介するパターンになってしまってすみません


兵庫陶芸美術館で開催されている「尾形周平」展('13.3.9~5.26まで。観覧料1000円)に行ってきました


尾形周平って、聞いたことのない名前の陶芸家ですが、作品はきれいでしたよ。
京焼きの初代高橋道八の三男だそうで、尾形乾山に憧れて尾形姓を名乗り、自分の窯を持たずにいろんな窯で作品を作っていたみたいです。


私は陶芸には疎いので詳しいことはわかりませんが、この陶芸家の作風は細かい図柄の絵付けや色が特徴だと思います。
細かな図柄なのに、それほどごちゃごちゃしているようには感じず上品さがあり美しいです

ただ面白いのは、急須の持ち手の裏側など結構目立つところに大きな字で自分の名前を書いている作品が多く、自己顕示欲が強いのか、あるいは父や兄、世間に対して自分の作品をみせたかったのかなと思いました。

先日、東京に行った時に国立博物館の常設展で良いなと思った陶芸作品(上写真)が、高橋道八の次男で尾形周平の兄の仁阿弥道八の作品でした。
茶碗の中に風景が見えるようで、一目で魅了されました

どちらも素敵ですので、どこかで兄弟展を開催してくれたらうれしいのですけどね。
図録は2000円でした。
行った日はあいにくの雨だったのですが、ショップの店員さんが図録が濡れないよう入れ方にも気を配って袋を二重にしてくれました。
こういう気遣いができる美術館ですので、展覧会も間違いないと思います。
良かったですよ



神戸岩屋にあるBBプラザ美術館では「コレクションによるパリとの対話 パリに彩られた画家たち マリー・ローランサンとその周辺」展('13.3.26~5.26まで。入館料300円)が開催されています

展覧会のタイトルにマリー・ローランサンとありますが、ローランサンの作品は「牡鹿」シリーズの印刷に彩色をしたものがメインで小さいものが多く、油彩画は1点だけだったのですが、他のその時代の画家の作品が良かったです。
日本人では佐伯祐三、藤島武二、東郷青児、岡鹿之助、小磯良平、外国人ではユトリロ、マルケ、ヴラマンク、シャガールなどの作品が展示されており、楽しく観れました

小さな美術館ですが、入館料300円でいつも良質な作品を見せてくれる良心的な美術館です。
いつも展覧会を楽しみにしています


最後に紹介するのは、京都の金閣や竜安寺の近くにある京都府立堂本印象美術館です

この美術館は、私のブログでは紹介したことはなかったかもしれませんが、私が通った大学のすぐ前にあり、学生の頃はしょっちゅう行っていた美術館です。
画家の堂本印象が内装外装の全てを設計した美術館なので、外観もなのですがドアの取っ手なども凝っているこだわりのある美術館なんですよ。
美術館そのものが楽しいです



もちろん展覧会の中身も素晴らしく、今回は「京都画壇の巨星たちⅠ-文化勲章受章者による日本画-」展('13.4.12~5.26まで。観覧料500円)が開催されています。
日本画の分野で文化勲章を受章した作家は39人のうち京都画壇の受賞者は11人で、その11人の中から今回は竹内栖鳳、小野竹喬、上村松篁、池田遙邨、秋野不矩、堂本印象の計6人画家の作品が展示されていました。
どれも素晴らしく、心の中で「この絵好き、この絵も好き!」とキャーキャー言いながら観てまわりました

本当にどの絵も良かったのですが、やっぱり栖鳳は上手いですね。
池田遥邨の山頭火のシリーズの絵もほんわかするなぁ。
不矩さんの絵も観ていてその土地に引き込まれますし、本当にどの作品も素敵すぎます

ミニ企画展で印象の「仏の想い-印象が描いた仏画」展も同時開催されているのですが、こちらもすごく良かったです。
印象の描く仏さまにうっとりしました

印象がデザインした椅子も座れますので、座ってみてくださいね

展覧会も美術館自体も楽しめるオススメの美術館ですよ。
今日みたいなお天気の良い日に、金閣や等持院、竜安寺、仁和寺など周辺のお寺も含めて散策するときっと楽しいと思います

3つまとめて紹介しましたが、どれも素晴らしく、本当は1つずつ詳しく紹介するつもりだった展覧会です。
残念ながら今日(5/26)で終了ですがどれもオススメですので、行ける方は行ってみてくださいね

兵庫陶芸美術館
住所:兵庫県篠山市今田町上立杭4 TEL:079-597-3961
開館時間:4月~10月は10時~19時、11月~3月は10時~18時(7~8月の特別展開催中の金・土、4/29~5/5のGW期間は21時まで開館。いずれも入館は閉館の30分前まで) 休館日:月(月曜日が祝休日の場合は翌平日)、年末年始(12月31日と1月1日)
BBプラザ美術館
住所:神戸市灘区岩屋中町4丁目2番7号BBプラザ2F TEL:078-802-9286
開館時間:10時~18時(入館は17時半まで) 休館日:月曜(祝日の場合は翌火曜日)、年末年始(12/27~1/4)、展示替え期間
京都府立堂本印象美術館
住所:京都市北区平野上柳町26-3 TEL:075-463-0007
開館時間:9時半~17時(入館は16時半まで) 休館日:月曜(祝日の場合は翌火曜日)、年末年始(12/28~1/4)