京都市伏見区 京セラ美術館「The Te-WaZa」展

いつものようにギリギリになってしまいましたが、今日(4/20)までの展覧会を紹介いたしましょう。
近鉄または京都市営地下鉄の竹田駅から約15分の場所にある、京セラ美術館で開催されている「京セラ美術館 春季特別展 京都金工の美 The Te-WaZa 金工×京セラ」展('13.3.17~4.20まで。入館無料)です。
この展覧会、良かったですよ~。
見るもの全てが美しい


金工の主な技法の中の鋳金、鍛金、彫金の作品が展示されていました。

チラシにも記載されていますが、鋳金は金属を溶解して鋳型に流し込み、その型と同等の形を製作する技法で、冷え固まった素地をきれいに削り磨いて仕上げます。
加藤良紀さんのチタンの帯留や簪、葡萄のブローチなどきれいでした

山崎誠一さん蝋型のボンボニエールは蓋の持ち手の部分がかわいかったですね

鍛金は、金属の板や棒・塊を熱して打って好きな形に成形する技法です。
池田治彦さんのファインセラミック香炉などきれいでした

彫金は鏨(たがね)を用いて金属の表面に模様や図案を・文字などを入れる技法です。
山本昌史さんの銀製の帯留「小春日和」という作品は、ネコが伸びをしている様子が描かれ、かわいい!

うらはネコの足跡が描かれているのですよ。
同じく山本さんの作品で「ネズミ!?」というのもありました(笑)。
小林達也さんの「バイオリン帯留」もおしゃれでした


きれいだとか、かわいいなどと簡単に言ってますが、実際はすごく手間隙かかる緻密な作業が要求されると手仕事だと思います。
その分、自分のイメージどおりに出来上がった時にはすごい充実感が感じられるのではないでしょうか。
金工作家さん達のそういった満足感や意欲が伝わってくるような展覧会でした

良かったです。
常設コーナーでは、ピカソの347シリーズの版画、「日本の秋冬の風景」を描いた日本画の作品が展示されていました

日本画の方は、私の好きな竹内浩一さんの絵がありました。
「越」という作品で、竹林の中に兎が1羽隠れています。
竹1本1本が全部違って描かれており、竹に生命があり、自分の意思で兎を守っているようでした。
良い絵ですね

中村宗弘さんの「暮雪」という絵も冬の色がよくでていて良かったです

美術館の上は、ファインセラミック館となっていて、ファインセラミックスのことを学ぶこともできますよ

常設展示も良いですし、美しい金工芸品がじっくり楽しめるこの展覧会は今日(4/20)までです。
お近く行かれる方は是非寄ってみてくださいね。
目の保養になりますよ


私が行った時はまだ桜が咲いていました。
ワコールの前だったかの枝垂れ桜だったと思います。
きれいだったのでちょっと撮らせていただきました。

今年は気温差が激しく、暑かったり寒かったりしていますが、皆さんお体に気をつけてお過ごしくださいね。
京セラ美術館
住所:京都市伏見区竹田鳥羽殿町6京セラ本社ビル1階 TEL:075-604-3500(代表)
開館時間:10時~17時(入館は閉館の30分前まで) 休館日:土日('13.4.20は開館)、祝日、特別休館日
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