大阪市立美術館 「北斎」展

北斎展、今までにも何回も行ってますし、今年になってからも京都駅の「えき」美術館の「北斎の富士」展、京都文化博物館の「ホノルル美術館所蔵北斎展」に続いて3回目なので、今回の大阪市立美術館の「北斎-風景・美人・奇想」展('12.10.30~12.9まで。観覧料1300円)はパスしようと思っていたのですが、やっぱり行ってしまいました。
でも、行ったら、ちょっと今までにない大規模の展覧会で、行ってよかったと思いました

北斎と北斎の影響を受けた大坂の浮世絵師の作品も含めて、計378点を6期に分けて展示していたみたいです。
私はそんなに細かく展示替えしてるとは知らず、最終期しか観れてませんが、それでもすごい量で、見応えありました



同じ建物の中で第1会場と第2会場に分かれており、第1会場はお馴染みの「冨嶽三十六景」や「東海道五十三次」など風景画がメインで、第2会場は美人画・奇想画がメインとなっていました。
当然好みがありますが、私は断然第2会場の展示が面白かったです。
美人画は肉筆画も多く美しかったですよ

輪郭線が強く、ササッと描かれたような作品や、着物の柄の描き込みが細かく美しい作品など観ていて楽しかったです。
そうそう掛軸になっている作品は、表装も粋なのが多かったので是非表装もチェックしてみてくださいね。
これは図録には載っていないので、展覧会に行った人しか見れませんよ

奇想は、有名な「百物語」全5図が展示されていました。
今まで、なんとなくユーモラスだなと思っていた「笑ひはんにゃ」、よく見たらめちゃ怖かった

「七面大明神応現図」は、日蓮上人を見ようとすると龍と目が合ってしまい、日蓮上人を今も守っているようです。
「都鳥に西瓜図」は、西瓜はきれいに食べられた後。
この発想が面白いです。
スイカといえば、「西瓜図」の切ったスイカの上にかぶせられた和紙の薄さの表現もすごかったですので、ぜひ見てみてくださいね。
読本挿絵の展示はずらりと並べられて、まるで漫画みたい。
これは、展示方法が良かったです

いや~、この展覧会は楽しかったですね。
心の中で、「面白い、面白い」と言いながら観ることができました

図録は2500円と高かったですが、買っちゃいました。
図録もボリュームがありましたからね。
紹介がいつもの如く遅くなって申し訳ないのですが、この展覧会は今日(12/9)までです。
この規模の北斎展は、そうそうはできないと思います。
おススメの展覧会ですよ



天王寺公園は、夜に動物をモチーフにしたイルミネーションをしているみたいです。
昼間見ても、なかなか楽しいですが、夜はもっと美しいでしょうね。
大阪市立美術館
住所:大阪市天王寺区茶臼山町1-82
開館時間:9時半~17時(入館は30分前まで) 休館日:月曜日(月曜が祝日の場合、翌日休館)、年末年始、展示替え期間
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