兵庫県立美術館 「バーン・ジョーンズ展」

兵庫県立美術館で開催されている「バーン=ジョーンズ展-英国19世紀末に咲いた華-」展('12.9.1~10.14まで。観覧料1300円)を観てきました。
ラファエル前派は大好きで、バーン・ジョーンズ展は楽しみにしていた展覧会だったのに、紹介が最終日になってしまい、すみません



細かい背景の描き込みに、神話や文学を取り上げた主題、物語が進んでいる中での美しいですが表情の少ない人形のような女性像。
画面が静かな緊張感で引き締まっています。
ストイックさと耽美さが同居しているような妖しい世界観に引き込まれてしまいます

バーン・ジョーンズの女性の顔は、ロセッティやクノップフに似ています。
この手の女性像、好きです



兵庫県立美術館では、毎回立て看板がでていまして、今回はこちらです。
どちらも「ペルセウス」の連作の一枚で、左は「メドューサの死Ⅱ」で、右が「大海蛇をを退治するペルセウス」です。
ペルセウスの感情のない表情がなんとも言えませんよね。
バーン・ジョーンズの絵は、服の青や赤などの色がビロードのような光沢があります。
バーン・ジョーンズの作品を友人のウイリアム・モリスはよくタペストリにしているのですが、このタペストリがまた良いのです。
タペストリになってもバーン・ジョーンズの作品の魅力はそのままどころか、立体感まで出ていました。
行かれる方はチェックしてみてくださいね。
ちょっと横から見ると、より立体的に見えますよ。

「魔法使い」です。
雰囲気のある絵ですよね。
魔法使いである男性は、バーン・ジョーンズ自身の面影を投影したものと言われているそうです。
展覧会には、自画像もあります。
見比べるのも面白いかもしれませんよ。
図録は2200円でした。
キャッチコピーは、「美、上手」。
これって、B・ジョーンズとかけているのでしょうか?
ちょっとすべりかけているような(笑)。
でも、展覧会は良かったですよ。
心の中で、「きれい!」を連発していました

今日(10/14)までですが、19世紀末絵画がお好きな人はお見逃しなく

兵庫県立美術館
住所:神戸市中央区脇坂海岸通1-1-1 TEL:078-262-0901
開館時間:10時~18時(特別展会期中の金曜、土曜は10時~20時まで。入場は閉館の各30分前まで)
休館日:月曜(月曜が祝日の場合は翌日の火曜)、年末年始(12/31~1/11)、メンテナンス休館
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