大丸ミュージアム心斎橋 「京都下鴨神社展」

今日(9/4)で終了の展覧会を紹介いたしましょう。
「世界遺産賀茂御祖神社境内糺の森保存会設立30周年記念 世界遺産京都下賀茂神社展」('12.8.29~9.4まで。入場無料)です。
この展覧会、会期が1週間とすごく短かかったので行きにくかったのですが、思ったより内容が充実していて良かったです

下賀茂神社は、正式名を賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)といい、御祭神は賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)と、玉依媛命(たまよりひめのみこと)の親子神です。
玉依媛命の子どもは、上賀茂神社(賀茂別雷神社)の御祭神である賀茂別雷命(かもわけいかづちのみこと)です。
賀茂別雷命の母親と祖父を祭っている神社ということで賀茂御祖神社と呼ばれているそうです。
神紋は双葉葵(ふたばあおい。上賀茂神社も同じ)で、この神紋は今回の展示品である神宝にも多くつけられていましたよ。
葵といえば、ご存知、京都の葵祭りは下賀茂神社と上賀茂神社の例祭です。
葵祭りは、日本最古の祭りなのですって。


会場に入ってすぐのところにあったのは牛車です。
結構大きくて、2~3人乗れるとのことでした

駕籠と違って牛車は車輪がついているので横から乗るのではなく、後ろから乗って前から降りるのですね。
十二単は背中のあわせのところから布がほつれてきており、意外なところから傷むのだなと思いました。
もしかしたらこの衣装だけかもしれませんけど(笑)。
源氏物語絵巻では、源氏の君が女性を覗き見る姿があちこちの場面で描かれており、思わずふきだしそうになりました

神宝の「御天冠」(右チラシ右下)は、豪華で美しい冠でした

ここにもちゃんと双葉葵がありますね。
下賀茂神社といえば、神社の禰宜の息子であった鴨長明でしょう。
長明の肖像画もありましたよ(右チラシ右上)。
この絵は松花堂画と書いてあるので、松花堂昭乗が描いたのかな。
軽やかに描かれていますが、長明の顔はなかなか頑固そうです(笑)。
平山郁夫のスケッチ約10点と本画1点も展示されていました

下賀茂神社の境内には糺(ただす)の森があります。
今回の展覧会は、糺の森保存会が開催された展覧会です。
今はないものもありますが、糺の森には七不思議があるのですよ。
立派な森ですので、下賀茂神社に行かれる際は糺の森にも注目してみてくださいね

この展覧会は今日(9/4)の18時までです。
立派な展覧会なのに無料で開催され、糺の森保存会の心意気が感じられるような展覧会でした

大丸ミュージアム 大丸心斎橋店北館14階イベントホール
住所:大阪市中央区心斎橋1-7-1 TEL:06-6271-1231
開館時間:10時~20時(最終日18時まで。入場は各閉場の30分前まで)
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