奈良県立美術館 「近代の日本画」展
昨日は、関西はものすごい雷雨でした

いつまでも雷がピカピカ光って、どんどん落ちる音がするので、「しつこい!いいかげんにし!」と雷さまに悪態をついてしまいました(笑)。
でも、雨も雷も本当にすごくて、職場に行く電車が運行休止になり、結局昨日はお休みすることにしました。
ニュースを見ると京都や滋賀でもすごい被害が出ており、心配しています。
皆さん、大丈夫でしたか?

今日、ご紹介するのは、奈良県立美術館で開催されている「松園、栖鳳、竹喬・・・近代の日本画~人物・花鳥・風景~」展('12.7.10~8.19まで。観覧料400円)です。
この展覧会は館蔵品展なのですが、タイトルどおり、松園、栖鳳、小野竹喬、橋本雅邦、狩野芳崖、川端龍子、菊池芳文、富岡鉄斎、等々、近代日本画の大御所の作品約70点が、人物コーナー、花鳥コーナー、風景コーナーに分かれてズラリと展示されています

人物コーナーは、尊像、歴史画、美人画に分かれていました。
尊像では、橋本雅邦の「琴棋書画」という作品が、シンプルながらも全ての線が活きているという感じで良かったですよ。
チラシの中段がその作品なんですが、ちょっと小さくてわかりませんよね。
すみません
歴史画の中で私が気に入ったのは、植中直斎(うえなかちょくさい)の「賜豊御酒」です。
植中直斎は、奈良吉野の如意輪寺の宝物館で初めて作品を見ていいなと思った画家です。
やっぱりこの画家は、私の好みに合うようです。
今回の作品は、描かれている人物の決意がみられ、凛々しいです。
美人画は、やはり松園が光ってますね。
吉川観方の「夕風(お菊)」は、美人の幽霊です。
花鳥コーナーは、私が一番好きなジャンルです。
やっぱり日本画といえば、花鳥ですよね(笑)。
栖鳳の「烏図」は、一目見て栖鳳作とわかります。
豪胆なんですが、烏の目がかわいい。
烏の動きを知り抜いてる感じで、上手いですよね。
橋本雅邦の「烏鶯図」は、木に迫力があります。
鳥の目は挑戦的です(笑)。
富岡鉄斎の「昇龍図」は、顔が迫力あるのに体がしょぼい(笑)。
ちょっと面白い龍ですよ。
徳岡神泉の「鯉図」(チラシ下段右上)は、水の中の朦朧とした感じが
です。
中村岳陵の「芥子」は、シンプルですが芥子の赤色がかわいい
明るくかわいい絵でした。
風景画で良かったのは、池田遥邨の「けふもいちにち風をあるいてきた 山頭火」です。
この絵は何回も観ているのですが、すすきの中でたたずむ山頭火が、孤高でありながらも自由さがあり、なんか心に残ります。
川合玉堂の「小雨の軒」(チラシの左下)も趣がありました。
上の方の鳥1羽が良いアクセントになっています。
実はこの日、展覧会に行く前に「喜光寺」というお寺にも行ったのですが、美術館に川瀬巴水の「喜光寺」という木版画があり、びっくり
巴水も喜光寺に行ってたのですね。
その巴水より気になったのが、土屋光逸という版画家です。
今まで名前を聞いたことがないと思うのですが、小林清親の門人の浮世絵師でもあるようです。
きれいな版画でした。
今回の展示に関しては、巴水より土屋光逸の方が私は気に入りました。
皆さんもどちらがお好きか見比べてくださいね
これだけの展覧会が400円で観れるとは、奈良県立美術館さん、素晴らしい!
大拍手です
最近、展覧会の観覧料や図録が高いところが多くてしんどかったので大助かりです。
この料金だったら誰でも気軽に観に行けますよね
やっぱり近代日本画は良いなぁと思える展覧会でした

あっ、忘れてた。
この日、琵琶の演奏会もあったのです。
琵琶で平家物語を弾き語ってくれるんですよ、初めての体験です。
思ったより琵琶の音も語り口調も大迫力で驚きました
良い体験でした
奈良県立美術館
住所:奈良市登大路町10-6 TEL:0742-23-3968
開館時間:9時~17時('12.8.5~8.14の「なら燈花会」期間中は19時まで。入館は各閉館の30分前まで。)
休館日:月曜(祝日の場合はその翌日)、年末年始(12/28~1/4)、展示替え期間


いつまでも雷がピカピカ光って、どんどん落ちる音がするので、「しつこい!いいかげんにし!」と雷さまに悪態をついてしまいました(笑)。
でも、雨も雷も本当にすごくて、職場に行く電車が運行休止になり、結局昨日はお休みすることにしました。
ニュースを見ると京都や滋賀でもすごい被害が出ており、心配しています。
皆さん、大丈夫でしたか?

今日、ご紹介するのは、奈良県立美術館で開催されている「松園、栖鳳、竹喬・・・近代の日本画~人物・花鳥・風景~」展('12.7.10~8.19まで。観覧料400円)です。
この展覧会は館蔵品展なのですが、タイトルどおり、松園、栖鳳、小野竹喬、橋本雅邦、狩野芳崖、川端龍子、菊池芳文、富岡鉄斎、等々、近代日本画の大御所の作品約70点が、人物コーナー、花鳥コーナー、風景コーナーに分かれてズラリと展示されています


人物コーナーは、尊像、歴史画、美人画に分かれていました。
尊像では、橋本雅邦の「琴棋書画」という作品が、シンプルながらも全ての線が活きているという感じで良かったですよ。
チラシの中段がその作品なんですが、ちょっと小さくてわかりませんよね。
すみません

歴史画の中で私が気に入ったのは、植中直斎(うえなかちょくさい)の「賜豊御酒」です。
植中直斎は、奈良吉野の如意輪寺の宝物館で初めて作品を見ていいなと思った画家です。
やっぱりこの画家は、私の好みに合うようです。
今回の作品は、描かれている人物の決意がみられ、凛々しいです。

美人画は、やはり松園が光ってますね。
吉川観方の「夕風(お菊)」は、美人の幽霊です。
花鳥コーナーは、私が一番好きなジャンルです。
やっぱり日本画といえば、花鳥ですよね(笑)。
栖鳳の「烏図」は、一目見て栖鳳作とわかります。
豪胆なんですが、烏の目がかわいい。
烏の動きを知り抜いてる感じで、上手いですよね。
橋本雅邦の「烏鶯図」は、木に迫力があります。
鳥の目は挑戦的です(笑)。
富岡鉄斎の「昇龍図」は、顔が迫力あるのに体がしょぼい(笑)。
ちょっと面白い龍ですよ。
徳岡神泉の「鯉図」(チラシ下段右上)は、水の中の朦朧とした感じが

中村岳陵の「芥子」は、シンプルですが芥子の赤色がかわいい

明るくかわいい絵でした。
風景画で良かったのは、池田遥邨の「けふもいちにち風をあるいてきた 山頭火」です。
この絵は何回も観ているのですが、すすきの中でたたずむ山頭火が、孤高でありながらも自由さがあり、なんか心に残ります。
川合玉堂の「小雨の軒」(チラシの左下)も趣がありました。
上の方の鳥1羽が良いアクセントになっています。
実はこの日、展覧会に行く前に「喜光寺」というお寺にも行ったのですが、美術館に川瀬巴水の「喜光寺」という木版画があり、びっくり

巴水も喜光寺に行ってたのですね。
その巴水より気になったのが、土屋光逸という版画家です。
今まで名前を聞いたことがないと思うのですが、小林清親の門人の浮世絵師でもあるようです。
きれいな版画でした。
今回の展示に関しては、巴水より土屋光逸の方が私は気に入りました。
皆さんもどちらがお好きか見比べてくださいね

これだけの展覧会が400円で観れるとは、奈良県立美術館さん、素晴らしい!
大拍手です

最近、展覧会の観覧料や図録が高いところが多くてしんどかったので大助かりです。
この料金だったら誰でも気軽に観に行けますよね

やっぱり近代日本画は良いなぁと思える展覧会でした


あっ、忘れてた。
この日、琵琶の演奏会もあったのです。
琵琶で平家物語を弾き語ってくれるんですよ、初めての体験です。
思ったより琵琶の音も語り口調も大迫力で驚きました

良い体験でした

奈良県立美術館
住所:奈良市登大路町10-6 TEL:0742-23-3968
開館時間:9時~17時('12.8.5~8.14の「なら燈花会」期間中は19時まで。入館は各閉館の30分前まで。)
休館日:月曜(祝日の場合はその翌日)、年末年始(12/28~1/4)、展示替え期間
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