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京都市美術館 「上村淳之展―作家の眼―」展

残暑お見舞い申し上げます。

 暑いですね~。
 皆さん、お元気でお過ごしでしょうか?
 私は暑さと仕事の忙しさで、完全に夏バテです
 休日も遊びに行く体力も気力もなく、家でぐったりしているのですが、仕事でもパソコンを使い、家に帰っても宿題があったりして、ちょっとブログを書く元気がなくお休みしてしまいました。
 遊びに来てくださった皆様、更新がなくて申し訳ありません。
 暑くなる前に行った展覧会の会期が迫ってきてしまったので、ボチボチ更新していこうかと思っております。
 毎日とはいかないかもしれませんが、もしよろしければまたよろしくお付き合いくださいませ。

皆様もお体に気をつけて、お過ごしくださいね。

 ciatushi1.jpg
 今日、ご紹介するのは、京都市美術館で開催されている「上村淳之展ー作家の眼ー」展('12.6.30~8.19まで。観覧料1000円)です。

 この展覧会、すごく良かったですよ~

 ciatushi2.jpg
 今回は、淳之さんの作品の初期から近年の作までの約60点が展示されています。

 昭和30年代の初期の作品は、かたく、心象的で、洋画っぽい作品でした。
 鳥を描いていても、鳥が全面的に出ているだけで、背景との調和が取れていません。
 「モノ」として鳥が存在するだけで、鳥がなぜそこにいるのかが感じ取れないのです。

 それが、昭和53年の「晨Ⅰ・Ⅱ」以降からは、いつもの淳之さんの絵になっていきます。
 自然の中で「生きている」という存在感のある鳥です。
 ここからはもう淳之ワールドです

 ciatushi3.jpg ciatushi4.jpg 
 柔らかく、優しく、美しい色の中で、鳥も動物も草木でさえ生命を謳歌している様子が感じ取れます。
 
 お父さんの松篁さんの鳥も美しいのですが、松篁さんの鳥は少し厳しさが感じられる時があるのですが、淳之さんの鳥はどれも優しく暖かい。
 鳥1羽だけ描かれていても、その背後に家族や仲間が感じられます。
 決して独りではないんですよね。
 たった1羽で一生懸命飛んでゆく目的地は、家族や仲間がいる場所なのでしょう。
 
 本当にどの作品も良く、これらの作品をずっと観ていたいと思う展覧会でした

 作品のキャプションは、淳之さん御自身の言葉だそうです。
 淳之さんといえば、花鳥画のイメージですが、珍しく人間を描いた絵もありましたよ。
 私は淳之さんの展覧会もよく観に行ってますが、人物画を見るのは初めてかも。

 淳之さんは、動物の絵もかわいいんですよ。
 今回は、私の好きな「初めての冬」も出ていてうれしかったです
 「春宵」という作品は、うちのニャンコに似ていてお気に入りの一枚になりました
 でも描かれているのは猫ではないんですけどね(笑)。

 展覧会の図録は1500円です。
 安い!
 これは絶対に買いですね(笑)。

 展覧会の目録に、気に入った作品だけ簡単なメモを書いているのですが、後で見てみるとほとんどの作品に何か書いてました(笑)。
 8/19までなのに紹介が遅くなって申し訳なかったのですが、自信を持ってお薦めする展覧会です
 優しい気持ちになって、癒されますよ。
 
京都市美術館
 住所:京都市左京区岡崎円勝寺町124(岡崎公園内) TEL:075-771-4107
 開館時間:9時~17時(入館は16時半まで) 休館日:月曜(祝日の場合は開館)、年末年始(12月28日〜1月2日)
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Ms.れでぃ

Author:Ms.れでぃ
主に関西で開催されている展覧会を観に行っています。
ゆるゆる感想を書いていきたいと思います。
ローカルネタになりますが、訪問していただけるとうれしいです。

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