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大阪難波 山王美術館 「佐伯祐三展」

 すみません!!
 だいぶん前に行ったのに紹介するのを完全に忘れていた展覧会があります。
 大阪難波のホテルモントレグラスミア大阪の22階にある山王美術館で開催中の「佐伯祐三展」('12.3.1~7.29まで。入館料1000円)です。
 会期は明日(7/29)で終わりです。
 大急ぎで紹介しますね、

 sanoyuzo1.jpg
 この美術館は、私も初めて行ったのですが、さすがはホテル直営の美術館だけあり、重厚感のある佇まいです。
 同じ階にホテルのフロントがあるのですが、壁には絵も飾ってあり、ヨーロッパの美術館のような雰囲気です
 美術館の入口は、表示が小さいためちょっとわかりにくいですが、思い切って入ってみてくださいね

 今回の展覧会は佐伯祐三展となっていますが、展示室は3室あり、1つは本展覧会用、1つは日本画の部屋、もう1つは河井寛次郎の部屋となっていました。

       sanoyuzo2.jpg
 佐伯の部屋に展示されていた作品は、パリの街並みを描いた佐伯の代名詞のような絵は少なかったのですが、今まで観たことがない作品が多かったです。
 フォーヴ調、セザンヌ風、岸田劉生風、など、まだ自分の作風を模索している段階の絵が大半でした。

 荻須高徳、林武の作品も同じ部屋に展示されています。
 荻須の方は、佐伯とは逆にパリの下町を描いた作品が多数でており、佐伯と同時代で作風も似ているため佐伯の名前になっていても違和感なしという感じです
 でも、やっぱり荻須には佐伯のような迫力が少し足りないかな。
 その代わり、やや端整ですけどね

 林武の絵は濃い。
 梅原龍三郎や里見勝蔵など、この手の濃い絵は私はちょっと苦手です(苦笑)。
 とくに夏は暑苦しい(笑)。

       sanoyuzo3.jpg
 
 日本画の部屋は、杉山寧、伊藤深水、小林古径、上村3代(松園・松篁・淳之)、堂本印象、川端龍子、加山又造と大御所の絵が並んでいて、キャーと歓声が心の中であがりました
 またこれがどれも美しく良いのです!
 
 観ていて楽しかったのは、川端龍子と加山又造、杉山寧の「牡丹・富貴華」の見比べです。
 龍子の牡丹は主張が強い。
 加山又造は、白黒の牡丹でシブくメリハリが効いています。
 杉山寧の富貴華は、同じ白黒でも加山のに比べると優しい。
 どれが最も良いかは、多分、観た時の自分の心持によって変わりそうです。
 それほど、どれも美しくて、甲乙つけがたかったです。
 私は、佐伯の部屋よりこの部屋の方が好きでした
 
 最後は河井寛次郎の部屋ですが、日本画のワクワク感の余韻を引きずっていたので、不得手な陶器分野のこの部屋の感想はなしです(苦笑)。

 ここの美術館は、絵画そのものも良いですが、額縁も高級感がありますので見てみてくださいね
 この展覧会は明日(7/29)までです
 次回は横山大観展('12.9.1~'13.1.27まで)だそうで、こちらも気になりますね。
 ちょっとカジュアルな服装で行くには抵抗がある美術館ですが、良かったです


山王美術館
 住所:大阪市浪速区湊町1-2-3ホテルモントレグラスミア大阪22階 TEL:06-6645-7111
 開館時間:11時~17時(入館は16時半まで) 開館日:木曜~日曜及び祝日
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Author:Ms.れでぃ
主に関西で開催されている展覧会を観に行っています。
ゆるゆる感想を書いていきたいと思います。
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