fc2ブログ

国立国際美術館 「コレクションの誘惑」展

 同じ日に行ったわけではないのですが、大阪つながりで中之島の国立国際美術館で開催されている展覧会も紹介いたしましょう。

 「国立国際美術館35周年記念展 コレクションの誘惑」展('12.4.21~6.24まで。観覧料1000円)です。
 この美術館はできてまだそんなに経ってないなずなのに35年!?と思ったら、1970年に大阪万博における万国美術館の建物を譲り受け、現代美術を扱う国立美術館として1977年に開館し、その後2004年に中之島に新築移転したそうです。
 ということで、万博公園時代から通算して今年が35年目というわけだそうです

 kokusaic1.jpg kokusaic2.jpg
 当初の予定通り、コレクションは現代アートが中心で、今回の展覧会ではピカソ、デュシャン、ウォーホル、杉本博司、草間彌生など150作家、約350点の展示となっています。

 感想は、う~ん、正直ちょっと見ててしんどいです
 それは量が多くてではないですよ。
 内容がです。

 元々、現代アートがあまり好みではないということもあるのかもしれませんが、ここのコレクションからはネガティブな印象を受けてしんどいのに、それらにパワーがあるから余計に重苦しい。
 なんか石を持たされ、それがどんどん重くなっていくという感じで、負のパワーにやられてそれ単独で見ればきれいだろうという作品でさえあまりきれいに見えず、負の連鎖反応まで起こしてしまいました。

 機嫌よく見れたのは、本当に最初の方のピカソ、藤田嗣治、パスキン、国吉康雄ぐらいです。
 あとは、映画ではかわいく思えたグレムリンの「ギズモ(モグワイ)」でさえ不気味に見えました(作品はアンディ・ウォーホルの「グレムリン」シリーズ)。
 まぁ、ギズモは水に濡れるとワルワルのグレムリンに変身するので、元々悪の素質を持っているからかもしれませんけどね。

 あっ、そうそう、面白いなと思った作品があったのを思い出しました
 写真家米田知子さんの作品です。
 作品名「フロイトの眼鏡ーユングのテキストを見る」は、フロイトの眼鏡を通してユングの著書を写して、それを写真に撮っています。
 このように歴史的人物の実際の眼鏡を使用して、関係する物を見るというのは発想が面白かったです。
 これはシリーズになっていて、いろんなパターンがあります。
 考えれば奥が深そうなので、行かれる方はチェックしてみてくださいね

 展覧会の図録は1500円でした。
 
 いろいろ書きましたが、これはあくまでも私個人の感想です。
 この展覧会こそ、まさしく350点一挙公開です。
 現代アートがお好きな方なら35周年記念にふさわしく、見応えがあると思いますよ

国立国際美術館
 住所:大阪市北区中之島4-2-55 TEL:06-6447-4680
 開館時間:10時~17時(金曜は19時まで。入館は閉館の各30分前まで) 休館日:月曜(月曜が祝日の場合は翌日休館)
スポンサーサイト



プロフィール

Ms.れでぃ

Author:Ms.れでぃ
主に関西で開催されている展覧会を観に行っています。
ゆるゆる感想を書いていきたいと思います。
ローカルネタになりますが、訪問していただけるとうれしいです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
05 | 2012/06 | 07
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
FC2カウンター
検索フォーム
リンク
ご注意
◎当ブログに掲載している文章・写真等の無断転載を固く禁止します。 ◎記載の価格や店舗情報は訪問時のもので、現在の価格とは違っていたり、お店が閉店している場合がありますのでご注意を。
RSSリンクの表示