高島屋史料館 「屏風絵展」('12.6.2 Sat)

天王寺、難波辺りに行くと寄るのが、高島屋史料館です

今回は「屏風絵展~大画面と立体感の魅力~」展(前期:'12.4.2~5.15まで。後期:5.17~6.26まで。入場無料)を開催していました。
屏風って、画面が大きいからか、画家が思いっきり自由に自分の世界を表現しているように思えて、見るの好きなんですよ

残念ながら前期の展示は見逃してしまい、チラシの表紙になってる冨田渓仙の「風神雷神」は見れませんでした。
渓仙の風神雷神は、俵屋宗達を元とする琳派の大御所の風神雷神図とはまた一味違って、どこか剽軽な感じなんですよね。
風神がいつものように風を送っていたら、雷神が「あ~ぁ」という感じで下界を見るので、風神が「えっ?」と思って雷神の顔を不審そうに見返している図みたいな(笑)。
や~ん、やっぱり本物が見たかった!
チラシに「一堂に」って書いてあったので、前・後期に分かれてるって思わなかったんですよ。
最近、「一堂に」とか「一挙公開」と書きながら、前後期に分けたりする場合があります。
この前の京博の陽明文庫展もそうでした。
でも、一堂とか一挙と書くなら、分けずに全部見せてほしいな。
と、注文をつけてしまいましたが、後期もなかなか良かったですよ。

西村五雲の「崖に虎」は、崖に立つ虎がすごい迫力で、圧倒されそうになりました。
川端龍子の「潮騒」は、海の色がすごく美しい!
島成園の「お客様」(チラシ中段左)は、女の子が居心地悪そうにしながらも行儀良くチョコンと座ってる様子がかわいいです。
「お客様」、ぴったりのタイトルです

都路華香の作品は、下絵でも素敵なんですよ

「水辺雨鷺」は、さぎのしたたかさがよくでています。
「罌粟(けし)図」は、花びらの薄さと風にそよぐしなやかさが美しい

風が吹き抜けました

誰の作品かは不明なのですが、雛形屏風といってミニサイズの屏風の中にも良いのがありました。
「花車」や「百合」などがきれいでした。
野口真造という人の「金地草花文」は、染織美術品なのですが、刺繍が素晴らしく美しかったです

展示数は少ないのですが、美しい作品が多く良かったです。
さすが、高島屋さんです


高島屋史料館
住所:大阪市浪速区日本橋3-5-25 高島屋東別館 南側入口3階 TEL:06-6632-9102
開館時間:10時~17時 休館日:日曜・水曜日、年末・年始、展示替え期間
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