京都造形芸術大学 「豊原国周」展

少し前に京都造形芸術大学芸術館で開催されている「豊原国周~飛び出す国周と空飛ぶ菊五郎~」展('12.4.16~6.9まで。入館料無料)を観てきました。


豊原国周は、幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師で、月岡芳年、小林清親とともに明治浮世絵の三傑とされています。
「明治の写楽」とも称されたように、その作風は役者の大首画が多いです。
同時代の芳年が動きが感じられる劇画とすれば、国周は役者の顔のアップのプロマイドといった風情ですね。
動きが少ない分面白味に欠ける面もありますが、顔がきれいに描かれているので、当時はよく売れただろうなと思います。
今回の展覧会では、5代目尾上菊五郎のシリーズが展示されていたのですが、菊五郎が美しい

国周は役者の魅力を引き立たたせる浮世絵師だったのだなぁと思いました。
大判の錦絵を3枚続きで役者1人を描くという構図の作品もありましたが、好みもあると思いますが、私は国周は背景などを気にせず、1枚物でひたすら男前のアップの大首絵が好きですね(笑)。
同時代の浮世絵師ということで、芳年の画帖も紹介されていました。
「月百姿」と「新形三十六怪撰」が画帖になっているんですよ!
1頁ではなく、全部広げて見せて欲しい!!
と、最後に芳年の作品を見てテンションが上ってしまいました(笑)。
展示数40点前後と、それほど多くはなかったですが、国周単独の展覧会はまだ珍しく、見に行けて良かったです

京都造形芸術大学芸術館(人間館ギャルリ・オーブ2階)
住所:京都市左京区北白川瓜生山2-116 TEL:075-791-9122(代表)
開館時間:10時~17時 休館日:日曜
スポンサーサイト