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さよなら京都祇園会館名画座

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 2ヶ月近くも前の話になるのですが、平成24年3月30日をもって京都の祇園会館の2本立映画上映が終了しました

 数ヶ月おちの映画が2本立てで安く観れる(サービス券を使うと2本で1000円!)のでよく利用していたのですが、映画館ではなくお笑いの吉本の劇場になってしまいました。
 今、映画産業は不調ですから、映画より吉本の方が見入りは良いでしょうが、昔からの映画ファンとしては寂しい限りです。

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 祇園会館は昭和33年にオープンしたそうで、当時は貸し館という形態だったそうですが、昭和40年代に入り、映画の3本立て上映をされたそうです。
 京都は学生の街で、当時から映画が格安で観れるということで、大勢の客で賑わったんですって。
 そんな歴史ある会館ですが、映写と音響に関しては徹底した管理をされていたそうで、音も映像も古いと感じずに観れます。

 館内は、昭和の映画館の雰囲気がそのままで、日本人では原節子、外国人ではクラーク・ゲーブルやマリリン・モンローなど、東西の往年のスターの顔写真がずらりと飾ってあります。

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 古い映写機も展示されているんですよ。
 映写機ってあまり見る機会がないのですが、結構大きなものなんですね。

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 壁には、北澤映月の「婦女曼荼羅」という大きな絵も飾ってあります。

 祇園会館でずっと映画を観れると思っていたので、今までは館内の展示も当たり前のように見ていたのですが、もう見れないかもしれないと思うと寂しくなりました。
 館内の内装は吉本になってもそのままなのかもしれませんが、大阪にはなんば花月があるので、吉本を見るために祇園会館には行きませんものねぇ。

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 名画座としての最後の上映作品は、「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」('12年4本目)と「猿の惑星: 創世記」('12年5本目)です。
 祇園会館での2本立て映画の間には、いつも共通のテーマがあるように思います。
 今回の映画のテーマは「仲間」かな。
 人間の明るく楽しい面と、人間の本質を考えさせる2本でした

 あぁ、やっぱり惜しい
 祇園会館さん、2本立て名画上映の復活、待ってますからね!!
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